異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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かまぼことおでん

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 メリッサさんの手伝いをしていると、俺に来客があった。
 石焼き芋の店主を募集していた件だ。

 やってきた男性は背が高く、若い男性だった。

「俺は産まれたときからこの町で育ってますので、道には詳しいです」

「いいね。やってほしい屋台は石焼き芋といって、屋台を引いて練り歩く屋台なんだ。それと、簡単な歌を歌って貰う。どうだ、やれるか?」

 俺は石焼き芋の構想を出来るだけ細かく話した。
 
「歌を歌うんですね。どんな歌ですか?」

「いしや~きいも~。おいも~。美味しいおいもだよ~。いしや~きいも。おいも~」

 すると、男性も歌い出した。

「いしや~きいも~。おいも~。美味しいおいもだよ~。いしや~きいも。おいも~」

「完璧だ。後は繰り返すだけだ。簡単だろ?」

「はい。是非やらせて下さい。道は俺、知り尽くしてますから、任せて下さいよ」

「わかった。屋台は明日出来上がるから、明後日の午後に支店に来てくれ」

「わかりました。宜しくお願いします」

 男性は頭を下げて帰って行った。

 俺は暇なので、メリッサさんの手伝いをして時間を過ごした。
 夕飯は焼きうどん。
 出汁がきいてて美味い。

 俺は自宅に戻り、ゆっくり風呂に浸かった。
 淫具で三発抜いて、ベッドに転がる。
 ああ、気持ち良かった。
 俺はリカルドの道中の安全を祈って眠りについた。




 翌朝早朝に支店に集まったのは、ヤコブとリエトだった。
 俺は乾燥うどんの使い方、出汁の引き方、スープの作り方を教えて、お揚げのうどんを作った。
 早速、二人に食べて貰う。

「これが、お揚げのうどんだよ。油揚げは大豆から作った食べ物だ。さあ、召し上がれ」

「う、美味いっ! お揚げがじゅわっと出汁を吸っていて、麺はモチモチだ!」

「本当に美味しいです。お揚げがじゅわっとしてたまらないですね」

 お揚げのうどんは好評である。

「じゃあ、売りに行こうか。油揚げはあと98枚残っているし、麺もたっぷりある。午後まで持つと思うよ」

「はいっ、じゃあ行くぞ、リエト」

「はいっ」

 慌ただしく材料を積み込み、屋台をコロコロと転がしていく。
 道すがら、油揚げを買う揚げ物屋ロースを教えて、所定の位置につく。
 鍋を火にかけ、準備万端だ。

 かぐわしい出汁の香りに惹かれて、お客さんがやってきた。

「そいつを一杯くんな」

「へいっ、銅貨3枚でやんす」

「お待ちどう様です、お揚げのうどんです」

「うおっ、こりゃあうめえ。麺がモチモチで、この上のお揚げがじゅわっとしやがる」

「兄ちゃん、こっちにも一杯くんな」

「へいっ、毎度あり! 銅貨3枚です」

 うん、順調だな。
 俺はうどんを茹でるリエトに帰ることを伝えて、市場へ足を運んだ。

 もうすぐ秋。
 見慣れないものが入荷しているかもしれないしね。

 うーん、リカルドに聞いたピョートルはまだ入荷してないみたいだな。
 ピョートルとは、恐らく秋刀魚である。
 俺は秋刀魚の塩焼きが食べたかった。

「おっちゃん、ピョートルはまだ入荷してない?」

「ああ、まだだな。来週来てみるといいぞ」

「わかった。今日はそっちの魚を頂戴」

 俺は魚を買って帰ってきた。

 時刻は丁度お昼時。
 今日のお昼は餃子定食だった。
 美味しい!
 ご飯をかっこんで食べていると、メリッサさんがおっとりと質問してきた。

「今日餃子を作ってて思ったんだけど……これって揚げても美味しいんじゃないかしら?」

「はい、揚げ餃子も美味しいですよ。茹でて水餃子にしても美味しいです」

「あら、是非教えて頂戴」

「わかりました」

 俺は快く返事をして、味噌汁を飲んだ。

 午後、俺はキッチンに入った。

 魚をさばき、3枚おろしにする。
 身の部分だけをミンチにする。
 ミキサーに塩とミンチを入れてすり潰す。
 粘りが出てきたら塩、砂糖、みりん、卵白を加えて更にすり潰す。
 適当な板にすり身を乗せて成形する。
 蒸し器で15分程蒸す。

 今度山芋を探そう。
 はんぺんが食いたい。
 そう、おでんにはんぺんは必須だ。

「よし、出来上がったぞ。後は冷やして完成だ」

 俺は出来上がったかまぼこを冷蔵室に置いてきた。

 鐘3つが鳴るまで、俺はメリッサさんの手伝いをして過ごした。
 鐘3つが鳴り、おやつ時である。
 俺は冷やしておいたかまぼこを切り分けて、皆に配膳した。

「お待ちどう様。かまぼこっていうおつまみだよ」

「頂きます……へえ、美味しいじゃないか」

 アラブレヒトは目をキラキラさせている。
 その横でメリッサさんも美味しそうに頬を緩めた。

「これ、美味しいわ。青菜と醤油であえても美味しそうね。ちょっとした副菜にいいかも」

「そうですね、美味しいと思います」

「酒と合うぜ! おつまみに丁度良いよ」

「これ、魚なんだな。あっさりしてて食べやすいぜ」

 かまぼこは好評だった。
 俺も自分の分をぱくり。
 うん、美味しい。
 
「そうだ、長芋で、山芋って知らないか。するとトロトロになる、白い芋だ」

「社長、あれじゃない? すり潰す時に手がかぶれるから、気を付けろって言ってたやつ」

「そうだな、まだ今年の秋の芋はまだだけど、保存してある山芋ならあるよ。薬扱いに近い、滋養のある食べ物さ」

「是非売ってくれ。今日のかまぼこに山芋を加えるとはんぺんっていう食べ物が出来るんだ。俺は秋と冬はおでんっていう屋台をやりたくてね。山芋が必須なんだよ」

「わかったよ。一本がかなり長い芋だよ。倉庫にあるから、今持ってこさせよう」

 やがて運ばれてきた山芋は、俺の知る山芋よりもだいぶ大きかった。
 一本売って貰い、お支払いする。
 俺はキッチンに山芋を置くと、メリッサさんの手伝いをして時間を過ごした。

 夕食は俺の希望で、とろろ蕎麦。
 とろろ美味しいのに、あんまり食べる習慣がないみたい。
 バケット生活だと、そんなものかもな。

 楽しい食事が終わった後、俺は家に帰った。
 ゆっくりお風呂に浸かり、疲れを取る。
 お風呂上がりは淫具を使って、三発抜いた。
 リカルドの道中の無事を祈って、ゆっくり眠りに落ちていった。




 翌日の朝はオムレツとバケットで朝食を済ませた。
 支店に出社すると、アラブレヒトがいたのでお茶を入れた。

「アラブレヒト、ちょっと相談があるんだ」

「いいとも。何だい?」

「おでんの屋台をやるとして、はんぺんをどこで作るかが問題なんだ。出来ればどこかに作って欲しいんだけど、どうだろう?」

「あれは魚だったよね。漁師をしてる知り合いがいるから、作って貰えないか聞いてみるよ。はんぺんを作ってみて貰えるかい?」

「わかった。おでんも作るよ。六人前位作れば良いかな?」

「うん、十分さ。はんぺんは多めに作ってくれ」

 俺は快諾し、お茶を飲み干した。

 早速市場で魚を買い、揚げ物屋でがんもどきも買ってきた。
 まずははんぺん作りから。
 かまぼこ作りと同じようにすり身を作り、山芋を加えて蒸す。
 若干クリーム色ががっているが、良いだろう。

 おでんの具は、ゆで卵、大根、焼き豆腐、がんもどき、はんぺんとウィンナー。
 ぐつぐつと煮込んだ後、一旦冷まして、味を染み込ませておく。

「アラブレヒト、おでんとはんぺん、出来上がったよ」

「ありがとう。じゃあ持って行くね。はんぺんを作ってくれるとしたら、何個欲しい?」

「100個は欲しいね」

「わかった、行ってくるよ」

 アラブレヒトが出掛けてしばらくして、昼食となった。
 今日はナポリタン。
 うん、美味しい。
 俺は美味しく食べた。
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