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後援者と寝ようと思ったら、後輩の俳優がやって来た
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「素晴らしい! レーヴィッドは我が劇団の星だ!」
「今夜もスタンディングオベーションだ。劇場内が震えている!」
劇場内は拍手の海で、客は感涙してむせび泣いている。
俺ことレーヴィッドは、その素晴らしい光景に目を細め、大きく礼をした。
稀代の俳優、レーヴィッドは10数年前からずっと第一線を走ってきた。
しかし、今年で30歳。
いつまでも主役を演れる年齢ではない。
その証拠に一年に16本あった主役の劇が、今年は10本にまで減っている。
俺も敵の大将役とか、主人公の頼れる兄貴役とか、そういう役を演じた方が良いのかもしれない。
しかし俺が欲するのは、主役のみ。
それがいかに無謀かは、俺が良くわかっていた。
潮時なんだろう。
俺は元々平民で、後援者もいない。
後援希望者はいるが、身体の関係を求めてくるから全員断っていた。
実力だけで這い上がったこの俺だったが、年齢には勝てない。
……後援希望者と寝よう。
それで主役が貰えるなら、安いものじゃないか。
ただ、せっかくこれまで身体を使わずにやってきたのに、というプライドをねじ伏せねばならなかったが。
後援希望者に詳しいのは、劇団内の情報屋、ゼワロである。
俺は早速ゼワロに声をかけて、控え室に誘った。
「レーヴィッドが俺に声をかけるってえ事は、とうとう決意したんだね? 後援希望者と寝る事にしたんだろ?」
「話が早くて助かるよ、ゼワロ。俺ももう30歳だ。だが、出来るだけ条件の良い相手を頼みたい。無論、セックスもしよう」
「大事な事を一つだけ聞いとくぜ。相手が男で、あんたが突っ込まれる側でも良いよな?」
「男か? ああ……経験はないが、それで良ければ」
男に抱かれる事も俺は覚悟していた。
ゼワロはとびきりの笑顔で俺を見返した。
「なら、超有名な伯爵家の後援が受けれるぜ。じゃあ、善は急げだ。明日、ここのホテルに行ってくれ。心変わりはするんじゃねえぞ」
「わかった……」
俺はメモを持って、自宅に帰った。
自宅は表通りから少し離れた所にある一軒家だ。
発声練習をしても近所迷惑にならないこの家を、俺は気に入っている。
「明日か……」
俺は恋愛に疎く、交際経験も少ない。
俺は青春を芝居に捧げてきたし、そんな暇もなかった。
ただ、演技でならば大恋愛を山ほどしてきている。
俺は明日、後援者に抱かれる。
男性とのセックスは初めてだ。
緊張して、中々寝付けなかった。
翌日、夜になって風呂に入り、準備してホテルへ向かった。
ホテルの部屋に入って、後援者を待つ。
出来れば若い方が好ましいが、贅沢は言うまい。
コンコン。
ノックと共に入ってきたのは、彫りの深い端正な顔立ちをした男だった。
俺はこの男をよく知っていた。
「ファリス・テルスザード……! 後援者の伯爵家ってもしかして……!」
「うん、うちの家だよ。先輩の後援者はうちがやるよ。異存はないよね?」
「異存というか……お前だって俳優じゃないか」
そう、ファリス・テルスザードはまだ18歳ながら甘いマスクと美声が話題になっている。
まだ荒削りながら、のびのびと演じる姿は俺も何度も見ているし、才能があると思う。
間違いなく同じ劇団で主役を取り合う一人だ。
「俺はレーヴィッド先輩が主役をやる劇を一つでも多く観たい。俺はレーヴィッド先輩の演劇に感銘を受けてこの世界に入ったからさ。先輩とは良きライバルでいたいけど、先輩の後援もやりたいのさ」
「そ……そうなのか。ファリスは俺なんて眼中にないと思ってたよ。俺は平民だし、つるむグループも違うだろ」
「憧れの先輩に、そんな図々しく話し掛けられませんって。所で先輩、処女って本当ですか?」
「ああ、本当だ。……こんなおっさんの処女が欲しいのか?」
「欲しいに決まってるでしょ! 俺は肉欲込みであんたが好きなんだ……!」
「じゃあ……ヤるか? 初めてなんで勝手はわからないが、準備はしてきた」
ここに来たのがファリスだった為に驚いてしまったが、目的はセックスだ。
俺はベッドに腰掛け、シャツのボタンを外し始めた。
「いいねえ。先輩のストリップ。全部脱いで下さいね。パンツもですよ」
何がそんなに興奮するのかわからないが、ファリスの目は血走っていた。
椅子に腰掛けたファリスの股間はテントを張っていた。
こんなふうに他人から性欲をぶつけられた事がなくて戸惑う。
俺は靴下も脱いで、最後にパンツを脱ぎ落とした。
「全部脱いだぞ。次はどう……うわっ」
ファリスは俺の目の前に来ていた。
俺を押し倒し、足を開かせる。
確かめるように尻を揉み、肌を吸う。
「俺の好きなようにしていいんですよね?」
「いいぞ。後援は……」
「年間の主役を演じる本数を10本追加。それと金銭援助。あとは、好きな俳優をこの劇団に呼ぶとかですね」
「じゃあ、トマックス・バードマンを一公演だけでも呼べないか? 彼の怪演を是非側で見てみたい」
「いいですよ、打診しましょう。そのかわり、セックスは週2でヤりますよ。逃げても捕まえますからね」
「そんなにヤるのか……まるで恋人だな」
「良い考えですね。俺達、付き合いましょう、先輩。今日から恋人同士です。ヤりまくりますよ」
「恋人ねえ……あっ」
ファリスの舌が乳首を舐め始めた。
もう片方も指で弄られ、じんわりと快楽が広がっていく。
「あっ……ん、……あんっ」
乳首を舐め転がされ、俺はその気持ちよさに驚いていた。
こんな快楽は知らない。
俺は喘ぎ声を漏らしながら、乳首を舐められ続けた。
「こっちも勃ってきてますよ、先輩」
俺の勃起したペニスを掴んだファリスが、上下に扱く。
そして、先端をちろちろと舐めた。
先走りを舐め取られ、根元を扱かれる。
俺は気持ち良くて、身じろぎをした。
「うっ、……ああ……っ」
ファリスはぱくりと俺のものを咥えた。
頭を上下して舐めしゃぶる。
あまりに気持ち良くて、俺は我慢出来なかった。
「うっ……、出るっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺はファリスの口内にたっぷり射精した。
ファリスは俺の精液をごくりごくりと飲み込んだ。
「これが……先輩の味。ああ、レーヴィッド、大好きだ……」
ファリスは潤滑油の瓶を開け、中身を手に垂らす。
ファリスは俺の股間の奥、尻の穴に指を一本入れた。
どんどん油が継ぎ足され、指を動かすとグチュグチュといやらしい水音が立つ。
ファリスは二本目の指を入れて、グチュグチュとかき回した。
そしてふと、しこりに触れた。
「あんっ、何、そこっ」
「前立腺だよ。レーヴィッド、いい声で鳴いてね」
そうして、俺はファリスの指で泣き喚く事になった。
前立腺の快楽は目眩がする程強く、腰から全身に回っていく。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、待ってくれ、イっちまう、あんっ、あんっ、あんっ」
「イけっ、俺にイき顔晒せよ、レーヴィッド」
「あんっ、イくっ、ああああっ」
指は三本入り、尚も俺の前立腺を苛めた。
俺はまたイき、精液を撒き散らした。
「いやらしいなぁ、レーヴィッド。俺のものが欲しいかい?」
指が抜かれた後孔は、物欲しげにひくついている。
俺は足を開いたまま、ファリスの首を抱き寄せてキスをした。
歯列をなぞり、上顎をねっとり舐める。
「早くお前のものをくれ、ファリス……」
そう耳元で囁いてやれば、ファリスは真っ赤になってボトムを寛げ、勃起した陰茎を取り出した。
「レーヴィッドの処女は俺のモンだ……っ」
ファリスは勃起した陰茎を俺の尻の穴に押し当てた。
そして、一息にずぼずぼずぼっと挿入した。
「ああああっ」
ファリスはゆっくりと腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺は気持ち良くてたまらなかった。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、きもちい、あっ、あんっ、あんっ」
突かれる度に頭が真っ白になって腰が震える。
弱いしこりを押し潰し、ピストンするファリスの表情は楽しげだった。
「ここ、そんなにイイ? よだれ垂らしちゃって、かーわいい。天下のレーヴィッドが俺みたいな青二才にいいようにされちゃうなんて、やっぱり悔しい?」
「ああ……。悔しいが、気持ち良いよ。あんっ、そこっ、いいっ、もっと、もっと突いてくれ」
「いいよ、突いてあげる。どの道レーヴィッドは俺のものだ。俺のこと、愛してるって言って、レーヴィッド」
「ああ。愛している、ファリス」
「俺もっ、俺も愛してるよ、レーヴィッド」
ファリスは激しく腰を振った。
弱いしこりを押し潰し、突き上げる。
俺はよだれを垂らして喘いだ。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」
「俺もイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は快楽の中、射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
俺はファリスに、貪るようなキスをされていた。
やっと満足して離れたファリスは、着ていた服を脱ぎ捨て、勃起したペニスを見せつけた。
「次は後背位だ。四つん這いになれ」
俺もキスで兆していたので、素直に四つん這いになった。
ファリスはすぐに入ってきた。
パンパンパンと肌のぶつかる音がする。
結合部はグチュッグチュッと淫らな水音を響かせていた。
「あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、いいっ」
「あんたの中、すげえいい。ああ、持ってかれそうだ……。じゃあ、イかせてやるよっ」
ファリスは、激しく腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺は腰から全身に広がる快楽に翻弄された。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、いいっ、あんっ、イくっ」
「俺も一緒にイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は気持ち良く射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
俺はファリスに後ろから抱かれて、ベッドに横たわっていた。
ファリスは、俺の髪を撫でている。
「ファリス。恋人になると言っていたが、どうすれば良い? ホテルで会ったときにイチャイチャすれば良いか?」
「そんなわけないでしょ。俺、レーヴィッドの家に引っ越すから。一緒に住むよ。そんでエッチするの。週2でエッチするって言ったけど、毎日でも良いよ」
「俺はもうおっさんなんだぞ。週2で勘弁してくれ。それじゃあまさか、劇団にも報告するのか?」
「当たり前じゃん。レーヴィッドが俺のものだって皆に知らせとかないとね。後援のことは公然のヒミツ。それぐらいみんなわかるよ」
「そうか……劇団に入ってから公的に俺の恋人を名乗るのはお前が初めてだ。若い男に手を出したと思われちまうなぁ」
「事実でしょ。俺はレーヴィッドのものだよ。目が合ったらキス。キスしたらセックスしたくなる位俺に夢中になってね、レーヴィッド」
「演技なら得意だが……お前は本気で惚れろ、と言っているな?」
「愛してるよ、レーヴィッド。俺を好きになって。俺、レーヴィッドの為なら何でもしてあげる」
ファリスはぎゅっと俺を抱き締めた。
俺は初めて男と寝た感慨が深く、恋情までいかない。
しかし、コイツ可愛いなと思い始めていた。
「今日の舞台も大成功だ! レーヴィッドはやはり素晴らしい……!」
「トマックス・バードマンの怪演が良かった。彼の才覚が冴え渡っていた……」
「今宵もレーヴィッドを讃える拍手が鳴り止まないな……」
俺はスタンディングオベーションで沸き立つ客席に大きく礼をした。
ファリスの後援を受け入れてから一年。
俺は主演俳優として第一線を走っていた。
俺の年齢では考えられない好待遇。
資金豊富な各種サポートは、とても役に立った。
今夜は、熱望していたトマックス・バードマンとの共演が叶い、気分が高揚していた。
家に帰り、ゆっくりと風呂に浸かる。
俺は今日の舞台の一幕で歌った曲を歌い、勝利の美酒に酔った。
風呂から上がると、ファリスが帰宅していた。
ファリスも今回の劇でなかなかの役どころをゲットしており、良い演技をしていた。
ファリスの唇にキスを落とすと、強く抱き寄せられ、唇を吸われた。
お互いに舌を絡めて、唾液を飲み合う。
ファリスは興奮したように俺のバスローブを剥ぎ取ると、潤滑油を手に取った。
「お尻をこっちに出して。ソファに手を突いて。入れるよ」
俺はソファに手を突いて、尻を高く掲げた。
尻の穴に入った指が前立腺を撫でる。
俺は唾を飲み込んで、指が動く様を感じていた。
「あっ、ああっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ」
「ここ、だーいすきだもんね? 劇場では大喝采で気持ち良かったでしょ? セックスも最高に気持ち良いの、しようね」
後孔は指を三本受け入れている。
俺もこの一年で随分慣らされた。
ファリスの熱を心待ちにしてしまう。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ、イくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は気持ち良く射精した。
ファリスは服を脱ぎ捨て、俺の後孔に猛った陰茎を突き立てた。
「ああああっ」
「ああ……レーヴィッドの中、気持ち良いよ……。いーっぱい、突いてあげるっ」
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ」
ファリスは激しく腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺はよだれを垂らして喘いだ。
「あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、イくっ」
「俺もイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は快楽の中、射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
「気持ち良かった?」
ソファで身を休める俺に、ファリスが聞いてくる。
「勿論、良かったよ。気持ち良すぎてもっとヤりたい位だ」
「おねだりするなんて、珍しいじゃん。今日の舞台、そんなに良かったんだ?」
「トマックスを呼んでくれたのはお前じゃないか。お前のおかげで、今日の俺がある。好きだよ、ファリス。お前に感謝してる」
「えへへ。照れちゃうなぁ、レーヴィッドが幸せなら俺、それでいいし……。じゃあ、ベッド行こうか。騎乗位でも良い?」
「良いぞ。いやらしく腰を振ってやる」
「やった! ねえ、もっと好きって言って。レーヴィッド、愛してる」
「俺も好きだよ、ファリス。大好きだ。好き。好きだよ。愛してる、ファリス」
「嘘でも嬉しい。愛してるよ、レーヴィッド。一生俺だけを愛してね……っ」
嘘じゃあないんだがな……。
俺はファリスに押し倒され、キスをしていた。
舌を絡め合い、唾液を飲み込む。
それからベッドで、騎乗位で一回、対面座位で一回ヤった。
「愛してるよ、ファリス。一生俺のものだ」
それは俺の本心だった。
しかし、ファリスは寂しく笑った。
「俺はあなたの心が欲しい。本気で俺はあんたに惚れてるんだ。どうしたら俺を愛して貰えるかがわからない……」
俺はファリスと暮らすことによって、そんなにリップサービスは上手いほうじゃないと気付いていた。
いつ、恋に落ちたんだろう。
案外、初めて寝た夜だったかもしれない。
それからまた一年が経った。
俺は相変わらず主演俳優として第一線を走っている。
そんなある日、ある劇の主役にファリスが抜擢された。
ファリスはだいぶ喜んで練習に当たっていた。
そして、公開日。
俺は舞台袖で観劇していた。
ファリスは長い手足を目一杯使って、思うさま踊り、歌っていた。
それは素晴らしく、感動に満ちたものだった。
夜は上機嫌なファリスとセックスした。
主役の舞台に立つ喜びを知った男は、いつもより格好良く見えた。
それからまた一年が過ぎる頃、ファリスも主演俳優として名が売れるようになってきた。
喜ばしい事だ。
俺はファリスとライバルでいられる事が嬉しくてたまらなかったし、どんどん上達していくファリスを見ているのも楽しかった。
ある日、薔薇の花束を持ったファリスに突撃された。
薔薇の花束を渡された俺はぽかんとしていたと思う。
「俺と、結婚して下さい」
「いきなりどうしたんだ、ファリス。何かあったのか?」
「何かあってからじゃ遅いんです。レーヴィッド、愛してる。どうか俺と結婚してくれ」
「うん、いいよ」
「えっ、今いいよって……」
「俺はファリスが好きだよ。結婚する。凄く嬉しいよ」
「レーヴィッド……演技じゃ、ないですよね。俺は一生束縛しますよ。俺以外とセックス禁止ですからね」
「演技じゃないよ。こんなおっさんに尻の快楽を覚え込ませて、どうするつもりだったんだ? 俺はファリスしか知らないから、それで良い」
「レーヴィッド、演技じゃなく、俺のことが好きなのか? いつ? どうしてだ?」
「はじめに抱かれたときかな。それから段々惹かれていった。お前は魅力的だよ。主役を演るようになってからもっと良い男になった」
「俺は、レーヴィッドに一人前の男に見て欲しかった。そうしたら、プロポーズ出来る気がしたんだ。式はいつにする? 大々的にやろうなっ」
ファリスはニコニコと上機嫌だ。
俺も笑顔で頷いた。
大々的にやりたいとの事なので、式は一年後になった。
それから、俺達は更に親密になった。
週2の約束だったセックスが毎日に変わった。
両思いになれたお祝いだ。
翌日腰が痛むくらい、なんでもないさ。
俺が主演俳優でいられるのはあと五年程だろう。
しかし今は、新しい才能であるファリスを眺める楽しみもある。
未来は可能性に満ちている。
だから今は、精一杯歌い、踊り、演じるのだ。
俺が生きている意味はここにあるのだと、そう示すのだ!
レーヴィッドの輝かしい主演俳優の道は、45歳まで途切れる事なく続いた。
そして、ファリス主演の教師役を演じた所、これが大ヒット。
ロングラン作品となる。
いずれにしても、レーヴィッドとファリスは結婚しており、公私ともに仲が良く有名だった。
この先もこの二人は、期待に満ちた観客をうならせる作品を見せてくれるだろう。
今夜の演目は、ファリス主演の演劇で、レーヴィッドも出てくるとっておきの作品だ。
今夜もスタンディングオベーションの波が押し寄せてくる……。
おしまい。
「今夜もスタンディングオベーションだ。劇場内が震えている!」
劇場内は拍手の海で、客は感涙してむせび泣いている。
俺ことレーヴィッドは、その素晴らしい光景に目を細め、大きく礼をした。
稀代の俳優、レーヴィッドは10数年前からずっと第一線を走ってきた。
しかし、今年で30歳。
いつまでも主役を演れる年齢ではない。
その証拠に一年に16本あった主役の劇が、今年は10本にまで減っている。
俺も敵の大将役とか、主人公の頼れる兄貴役とか、そういう役を演じた方が良いのかもしれない。
しかし俺が欲するのは、主役のみ。
それがいかに無謀かは、俺が良くわかっていた。
潮時なんだろう。
俺は元々平民で、後援者もいない。
後援希望者はいるが、身体の関係を求めてくるから全員断っていた。
実力だけで這い上がったこの俺だったが、年齢には勝てない。
……後援希望者と寝よう。
それで主役が貰えるなら、安いものじゃないか。
ただ、せっかくこれまで身体を使わずにやってきたのに、というプライドをねじ伏せねばならなかったが。
後援希望者に詳しいのは、劇団内の情報屋、ゼワロである。
俺は早速ゼワロに声をかけて、控え室に誘った。
「レーヴィッドが俺に声をかけるってえ事は、とうとう決意したんだね? 後援希望者と寝る事にしたんだろ?」
「話が早くて助かるよ、ゼワロ。俺ももう30歳だ。だが、出来るだけ条件の良い相手を頼みたい。無論、セックスもしよう」
「大事な事を一つだけ聞いとくぜ。相手が男で、あんたが突っ込まれる側でも良いよな?」
「男か? ああ……経験はないが、それで良ければ」
男に抱かれる事も俺は覚悟していた。
ゼワロはとびきりの笑顔で俺を見返した。
「なら、超有名な伯爵家の後援が受けれるぜ。じゃあ、善は急げだ。明日、ここのホテルに行ってくれ。心変わりはするんじゃねえぞ」
「わかった……」
俺はメモを持って、自宅に帰った。
自宅は表通りから少し離れた所にある一軒家だ。
発声練習をしても近所迷惑にならないこの家を、俺は気に入っている。
「明日か……」
俺は恋愛に疎く、交際経験も少ない。
俺は青春を芝居に捧げてきたし、そんな暇もなかった。
ただ、演技でならば大恋愛を山ほどしてきている。
俺は明日、後援者に抱かれる。
男性とのセックスは初めてだ。
緊張して、中々寝付けなかった。
翌日、夜になって風呂に入り、準備してホテルへ向かった。
ホテルの部屋に入って、後援者を待つ。
出来れば若い方が好ましいが、贅沢は言うまい。
コンコン。
ノックと共に入ってきたのは、彫りの深い端正な顔立ちをした男だった。
俺はこの男をよく知っていた。
「ファリス・テルスザード……! 後援者の伯爵家ってもしかして……!」
「うん、うちの家だよ。先輩の後援者はうちがやるよ。異存はないよね?」
「異存というか……お前だって俳優じゃないか」
そう、ファリス・テルスザードはまだ18歳ながら甘いマスクと美声が話題になっている。
まだ荒削りながら、のびのびと演じる姿は俺も何度も見ているし、才能があると思う。
間違いなく同じ劇団で主役を取り合う一人だ。
「俺はレーヴィッド先輩が主役をやる劇を一つでも多く観たい。俺はレーヴィッド先輩の演劇に感銘を受けてこの世界に入ったからさ。先輩とは良きライバルでいたいけど、先輩の後援もやりたいのさ」
「そ……そうなのか。ファリスは俺なんて眼中にないと思ってたよ。俺は平民だし、つるむグループも違うだろ」
「憧れの先輩に、そんな図々しく話し掛けられませんって。所で先輩、処女って本当ですか?」
「ああ、本当だ。……こんなおっさんの処女が欲しいのか?」
「欲しいに決まってるでしょ! 俺は肉欲込みであんたが好きなんだ……!」
「じゃあ……ヤるか? 初めてなんで勝手はわからないが、準備はしてきた」
ここに来たのがファリスだった為に驚いてしまったが、目的はセックスだ。
俺はベッドに腰掛け、シャツのボタンを外し始めた。
「いいねえ。先輩のストリップ。全部脱いで下さいね。パンツもですよ」
何がそんなに興奮するのかわからないが、ファリスの目は血走っていた。
椅子に腰掛けたファリスの股間はテントを張っていた。
こんなふうに他人から性欲をぶつけられた事がなくて戸惑う。
俺は靴下も脱いで、最後にパンツを脱ぎ落とした。
「全部脱いだぞ。次はどう……うわっ」
ファリスは俺の目の前に来ていた。
俺を押し倒し、足を開かせる。
確かめるように尻を揉み、肌を吸う。
「俺の好きなようにしていいんですよね?」
「いいぞ。後援は……」
「年間の主役を演じる本数を10本追加。それと金銭援助。あとは、好きな俳優をこの劇団に呼ぶとかですね」
「じゃあ、トマックス・バードマンを一公演だけでも呼べないか? 彼の怪演を是非側で見てみたい」
「いいですよ、打診しましょう。そのかわり、セックスは週2でヤりますよ。逃げても捕まえますからね」
「そんなにヤるのか……まるで恋人だな」
「良い考えですね。俺達、付き合いましょう、先輩。今日から恋人同士です。ヤりまくりますよ」
「恋人ねえ……あっ」
ファリスの舌が乳首を舐め始めた。
もう片方も指で弄られ、じんわりと快楽が広がっていく。
「あっ……ん、……あんっ」
乳首を舐め転がされ、俺はその気持ちよさに驚いていた。
こんな快楽は知らない。
俺は喘ぎ声を漏らしながら、乳首を舐められ続けた。
「こっちも勃ってきてますよ、先輩」
俺の勃起したペニスを掴んだファリスが、上下に扱く。
そして、先端をちろちろと舐めた。
先走りを舐め取られ、根元を扱かれる。
俺は気持ち良くて、身じろぎをした。
「うっ、……ああ……っ」
ファリスはぱくりと俺のものを咥えた。
頭を上下して舐めしゃぶる。
あまりに気持ち良くて、俺は我慢出来なかった。
「うっ……、出るっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺はファリスの口内にたっぷり射精した。
ファリスは俺の精液をごくりごくりと飲み込んだ。
「これが……先輩の味。ああ、レーヴィッド、大好きだ……」
ファリスは潤滑油の瓶を開け、中身を手に垂らす。
ファリスは俺の股間の奥、尻の穴に指を一本入れた。
どんどん油が継ぎ足され、指を動かすとグチュグチュといやらしい水音が立つ。
ファリスは二本目の指を入れて、グチュグチュとかき回した。
そしてふと、しこりに触れた。
「あんっ、何、そこっ」
「前立腺だよ。レーヴィッド、いい声で鳴いてね」
そうして、俺はファリスの指で泣き喚く事になった。
前立腺の快楽は目眩がする程強く、腰から全身に回っていく。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、待ってくれ、イっちまう、あんっ、あんっ、あんっ」
「イけっ、俺にイき顔晒せよ、レーヴィッド」
「あんっ、イくっ、ああああっ」
指は三本入り、尚も俺の前立腺を苛めた。
俺はまたイき、精液を撒き散らした。
「いやらしいなぁ、レーヴィッド。俺のものが欲しいかい?」
指が抜かれた後孔は、物欲しげにひくついている。
俺は足を開いたまま、ファリスの首を抱き寄せてキスをした。
歯列をなぞり、上顎をねっとり舐める。
「早くお前のものをくれ、ファリス……」
そう耳元で囁いてやれば、ファリスは真っ赤になってボトムを寛げ、勃起した陰茎を取り出した。
「レーヴィッドの処女は俺のモンだ……っ」
ファリスは勃起した陰茎を俺の尻の穴に押し当てた。
そして、一息にずぼずぼずぼっと挿入した。
「ああああっ」
ファリスはゆっくりと腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺は気持ち良くてたまらなかった。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、きもちい、あっ、あんっ、あんっ」
突かれる度に頭が真っ白になって腰が震える。
弱いしこりを押し潰し、ピストンするファリスの表情は楽しげだった。
「ここ、そんなにイイ? よだれ垂らしちゃって、かーわいい。天下のレーヴィッドが俺みたいな青二才にいいようにされちゃうなんて、やっぱり悔しい?」
「ああ……。悔しいが、気持ち良いよ。あんっ、そこっ、いいっ、もっと、もっと突いてくれ」
「いいよ、突いてあげる。どの道レーヴィッドは俺のものだ。俺のこと、愛してるって言って、レーヴィッド」
「ああ。愛している、ファリス」
「俺もっ、俺も愛してるよ、レーヴィッド」
ファリスは激しく腰を振った。
弱いしこりを押し潰し、突き上げる。
俺はよだれを垂らして喘いだ。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」
「俺もイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は快楽の中、射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
俺はファリスに、貪るようなキスをされていた。
やっと満足して離れたファリスは、着ていた服を脱ぎ捨て、勃起したペニスを見せつけた。
「次は後背位だ。四つん這いになれ」
俺もキスで兆していたので、素直に四つん這いになった。
ファリスはすぐに入ってきた。
パンパンパンと肌のぶつかる音がする。
結合部はグチュッグチュッと淫らな水音を響かせていた。
「あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、いいっ」
「あんたの中、すげえいい。ああ、持ってかれそうだ……。じゃあ、イかせてやるよっ」
ファリスは、激しく腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺は腰から全身に広がる快楽に翻弄された。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、いいっ、あんっ、イくっ」
「俺も一緒にイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は気持ち良く射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
俺はファリスに後ろから抱かれて、ベッドに横たわっていた。
ファリスは、俺の髪を撫でている。
「ファリス。恋人になると言っていたが、どうすれば良い? ホテルで会ったときにイチャイチャすれば良いか?」
「そんなわけないでしょ。俺、レーヴィッドの家に引っ越すから。一緒に住むよ。そんでエッチするの。週2でエッチするって言ったけど、毎日でも良いよ」
「俺はもうおっさんなんだぞ。週2で勘弁してくれ。それじゃあまさか、劇団にも報告するのか?」
「当たり前じゃん。レーヴィッドが俺のものだって皆に知らせとかないとね。後援のことは公然のヒミツ。それぐらいみんなわかるよ」
「そうか……劇団に入ってから公的に俺の恋人を名乗るのはお前が初めてだ。若い男に手を出したと思われちまうなぁ」
「事実でしょ。俺はレーヴィッドのものだよ。目が合ったらキス。キスしたらセックスしたくなる位俺に夢中になってね、レーヴィッド」
「演技なら得意だが……お前は本気で惚れろ、と言っているな?」
「愛してるよ、レーヴィッド。俺を好きになって。俺、レーヴィッドの為なら何でもしてあげる」
ファリスはぎゅっと俺を抱き締めた。
俺は初めて男と寝た感慨が深く、恋情までいかない。
しかし、コイツ可愛いなと思い始めていた。
「今日の舞台も大成功だ! レーヴィッドはやはり素晴らしい……!」
「トマックス・バードマンの怪演が良かった。彼の才覚が冴え渡っていた……」
「今宵もレーヴィッドを讃える拍手が鳴り止まないな……」
俺はスタンディングオベーションで沸き立つ客席に大きく礼をした。
ファリスの後援を受け入れてから一年。
俺は主演俳優として第一線を走っていた。
俺の年齢では考えられない好待遇。
資金豊富な各種サポートは、とても役に立った。
今夜は、熱望していたトマックス・バードマンとの共演が叶い、気分が高揚していた。
家に帰り、ゆっくりと風呂に浸かる。
俺は今日の舞台の一幕で歌った曲を歌い、勝利の美酒に酔った。
風呂から上がると、ファリスが帰宅していた。
ファリスも今回の劇でなかなかの役どころをゲットしており、良い演技をしていた。
ファリスの唇にキスを落とすと、強く抱き寄せられ、唇を吸われた。
お互いに舌を絡めて、唾液を飲み合う。
ファリスは興奮したように俺のバスローブを剥ぎ取ると、潤滑油を手に取った。
「お尻をこっちに出して。ソファに手を突いて。入れるよ」
俺はソファに手を突いて、尻を高く掲げた。
尻の穴に入った指が前立腺を撫でる。
俺は唾を飲み込んで、指が動く様を感じていた。
「あっ、ああっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ」
「ここ、だーいすきだもんね? 劇場では大喝采で気持ち良かったでしょ? セックスも最高に気持ち良いの、しようね」
後孔は指を三本受け入れている。
俺もこの一年で随分慣らされた。
ファリスの熱を心待ちにしてしまう。
「あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、気持ち良いっ、イくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は気持ち良く射精した。
ファリスは服を脱ぎ捨て、俺の後孔に猛った陰茎を突き立てた。
「ああああっ」
「ああ……レーヴィッドの中、気持ち良いよ……。いーっぱい、突いてあげるっ」
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ」
ファリスは激しく腰を振った。
弱いしこりが押し潰され、突き上げられる。
俺はよだれを垂らして喘いだ。
「あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、イくっ」
「俺もイくっ」
どぴゅっ! びゅびゅーっ!
俺は快楽の中、射精した。
ファリスは、俺の最奥に射精した。
「気持ち良かった?」
ソファで身を休める俺に、ファリスが聞いてくる。
「勿論、良かったよ。気持ち良すぎてもっとヤりたい位だ」
「おねだりするなんて、珍しいじゃん。今日の舞台、そんなに良かったんだ?」
「トマックスを呼んでくれたのはお前じゃないか。お前のおかげで、今日の俺がある。好きだよ、ファリス。お前に感謝してる」
「えへへ。照れちゃうなぁ、レーヴィッドが幸せなら俺、それでいいし……。じゃあ、ベッド行こうか。騎乗位でも良い?」
「良いぞ。いやらしく腰を振ってやる」
「やった! ねえ、もっと好きって言って。レーヴィッド、愛してる」
「俺も好きだよ、ファリス。大好きだ。好き。好きだよ。愛してる、ファリス」
「嘘でも嬉しい。愛してるよ、レーヴィッド。一生俺だけを愛してね……っ」
嘘じゃあないんだがな……。
俺はファリスに押し倒され、キスをしていた。
舌を絡め合い、唾液を飲み込む。
それからベッドで、騎乗位で一回、対面座位で一回ヤった。
「愛してるよ、ファリス。一生俺のものだ」
それは俺の本心だった。
しかし、ファリスは寂しく笑った。
「俺はあなたの心が欲しい。本気で俺はあんたに惚れてるんだ。どうしたら俺を愛して貰えるかがわからない……」
俺はファリスと暮らすことによって、そんなにリップサービスは上手いほうじゃないと気付いていた。
いつ、恋に落ちたんだろう。
案外、初めて寝た夜だったかもしれない。
それからまた一年が経った。
俺は相変わらず主演俳優として第一線を走っている。
そんなある日、ある劇の主役にファリスが抜擢された。
ファリスはだいぶ喜んで練習に当たっていた。
そして、公開日。
俺は舞台袖で観劇していた。
ファリスは長い手足を目一杯使って、思うさま踊り、歌っていた。
それは素晴らしく、感動に満ちたものだった。
夜は上機嫌なファリスとセックスした。
主役の舞台に立つ喜びを知った男は、いつもより格好良く見えた。
それからまた一年が過ぎる頃、ファリスも主演俳優として名が売れるようになってきた。
喜ばしい事だ。
俺はファリスとライバルでいられる事が嬉しくてたまらなかったし、どんどん上達していくファリスを見ているのも楽しかった。
ある日、薔薇の花束を持ったファリスに突撃された。
薔薇の花束を渡された俺はぽかんとしていたと思う。
「俺と、結婚して下さい」
「いきなりどうしたんだ、ファリス。何かあったのか?」
「何かあってからじゃ遅いんです。レーヴィッド、愛してる。どうか俺と結婚してくれ」
「うん、いいよ」
「えっ、今いいよって……」
「俺はファリスが好きだよ。結婚する。凄く嬉しいよ」
「レーヴィッド……演技じゃ、ないですよね。俺は一生束縛しますよ。俺以外とセックス禁止ですからね」
「演技じゃないよ。こんなおっさんに尻の快楽を覚え込ませて、どうするつもりだったんだ? 俺はファリスしか知らないから、それで良い」
「レーヴィッド、演技じゃなく、俺のことが好きなのか? いつ? どうしてだ?」
「はじめに抱かれたときかな。それから段々惹かれていった。お前は魅力的だよ。主役を演るようになってからもっと良い男になった」
「俺は、レーヴィッドに一人前の男に見て欲しかった。そうしたら、プロポーズ出来る気がしたんだ。式はいつにする? 大々的にやろうなっ」
ファリスはニコニコと上機嫌だ。
俺も笑顔で頷いた。
大々的にやりたいとの事なので、式は一年後になった。
それから、俺達は更に親密になった。
週2の約束だったセックスが毎日に変わった。
両思いになれたお祝いだ。
翌日腰が痛むくらい、なんでもないさ。
俺が主演俳優でいられるのはあと五年程だろう。
しかし今は、新しい才能であるファリスを眺める楽しみもある。
未来は可能性に満ちている。
だから今は、精一杯歌い、踊り、演じるのだ。
俺が生きている意味はここにあるのだと、そう示すのだ!
レーヴィッドの輝かしい主演俳優の道は、45歳まで途切れる事なく続いた。
そして、ファリス主演の教師役を演じた所、これが大ヒット。
ロングラン作品となる。
いずれにしても、レーヴィッドとファリスは結婚しており、公私ともに仲が良く有名だった。
この先もこの二人は、期待に満ちた観客をうならせる作品を見せてくれるだろう。
今夜の演目は、ファリス主演の演劇で、レーヴィッドも出てくるとっておきの作品だ。
今夜もスタンディングオベーションの波が押し寄せてくる……。
おしまい。
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