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遠慮せずにストレートに。
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「どう、コリアンダー家のお風呂を参考にして、改装したのよ。いいお風呂でしょう?」
つい話をごまかしたくなって・・・。でも、気持ちいいけど、実用一点張りのあなたのところより、見た目も柔らかで優しく、優雅な造りでしょ?どうよ?そんなこと言っている時ではないけど。
「そうだね。俺も君のところを参考にして、改装しているから楽しみにしていてくれ。」
ちょっと、あんたまで話をそらさないでよ。
「俺達は、お互い助け合って、学び合っている関係なんだ・・・そう思う。」
まあ、同感だけど、問題はどうするの?
「それで?」
自分のことを棚に上げて、私は彼に回答するように、肝心なことへの回答をするように促しちゃった。
彼も苦しそうな表情だつたわ。さあ、言いなさいよ、決断しなさいよ、男でしょ?私もいい加減よね、ごめんね。
「俺は、パパイ大公閣下が国に、王家に反旗を翻したら、王位簒奪の兵をあげたら、王家の側に、国の側に、国王陛下の側に、ミカエル様の側に起つ。コリアンダー公爵家は、王家の、国の近衛だからだし、そうするしかない。パパイ大公閣下は俺を殺すだろうしね。あ、ガマリアには未練はなくはないけど、これとは関係ないから。」
ちょっと、最後の付け足しはなによ?私というものがありながら~、この浮気者!思わず彼の首に手をかけちゃった、あ、締めてはいないわよ。彼は動くことなく、大きなため息をついてから、ゆっくりと、
「君はどうする?」
と迫ったわ。う、どうしよう?
「俺とともに戦うか、ピール公爵家を大公閣下に乗っ取られるか、どちらを選ぶんだ?」
「はあ?」
何よ、それ?大公様がピール公爵家を乗っ取るって、そんな馬鹿なこと・・・?そうだ、私は代理だった、ピール公爵の代理、臨時のピール公爵なんだわ。本来は、弟がピール公爵。パパイ大公様は、ご自分がピール公爵家を後見してもいい、とか言いだしていたわよね。ご自分のものにして、私も含めて・・・。
「私がさ、大公夫人の時、私はあなたと戦っていたかしら?」
絶対私は、ピール家の軍を陣頭指揮して、コリアンダー公爵家の、サムロの率いる軍と戦っていたはずよね。そう半ば心に決めていた。大公様の、憎き敵として。まあ、その時の私は、こいつとほとんど接点がなかつたからねしかたがないけど・・・。でも、その時、こいつの傍らには、ゼハンプリュかアナミサエルがいるのよね?なんか悔しいし、むかむかしてきたわ、この浮気者!しかたがないんだけど・・・。我が家、我がピール公爵家こそ王家、国の近衛・・・それが・・・。でも、大公様は王位簒奪の野心ではなくて、国、国民を思っての心・・・そ、それに大公様の方がずっと国王にふさわしいし、よい国を作れるはず・・・。サムロを説得して・・・絶対ダメ、大公様は絶対彼を赦さないわ。その時、私はアナミサエルの言葉を思い出したわ。
「パパイ大公様は偉大な看守になれる方です、国全体を囚人とした。残念ながら、それだけの方です。」
た、確かに大公様の統治は、ご領地の統治は、そのとおりよね。保守派の巨魁カーキ公爵の領地だってあれほどではないわ。ピール公爵家とは、比べようもないわ。単に我が家は世の趨勢に妥協しての産物ではないわ・・・いや、その面はあるけど・・・ピール公爵家は領民とともに、王家、国の近衛という心があっての結果よ。わ、私だって
同じよ。その意味では、パパイ大公様には、組することはできない・・・。
で、でも、彼女の過激すぎる思想は・・・貴族も含めた身分の廃止、政治的、経済的平等・・・なんて・・・、私はピール公爵家の女・・・。ど、どうしよう?
その時、彼が助け船を出してくれたわ。
「まず、大公ご夫妻に飾ることなく、遠回しもせず、遠慮もせず、国に、王家に反旗をひるがえすことはあきらめてほしいと、言おう。そして、それに応じてくれなければ、君と俺はパパイ大公閣下と戦うことにする。どうだい?」
乗った~。
「分かったわ。・・・大公様が、説得に応じる可能性も、ゼハンプリュ夫人が復讐をあきらめる可能性は少ないだろうけど・・・説得できる可能性に賭けるわ。だめだったら、あなたとともに大公様を国賊として討つわ。約束するわ。決めたわ。」
「わかった。共犯者として、地獄の底まで。」
「ええ、地獄の底まで、私について来なさい。」
そして、抱きしめ合って、直ぐに湯からあがったわ、のぼせかけていたから。
「じゃあ、これからの戦いに。説得も戦いだからね。」
「分かっているわよ。」
と私達は、寝室で、侍女が風呂上りに用意していてくれた冷えた紅茶の入ったカップを軽くぶつけ合い、出陣の水杯のように飲み干したわ。
「じゃあ、血盟を。」
「わかったよ。」
私達は、夜着ではなく、両家の軍服を着こんでいた。立ち上がって、口付けをかわした。舌を絡ませあってね互いの唾液を吸いあい、吸いきれなかった唾液が流れ落ちるままにして、長い間口付けを交わした。口付けが終わると、ベットに押し倒しあって、素早くズボンを脱がせあって、先ほどの約束を盟約として深く深く体に刻み込むために、激しくくんずほぐれつ愛し合うことになった。
つい話をごまかしたくなって・・・。でも、気持ちいいけど、実用一点張りのあなたのところより、見た目も柔らかで優しく、優雅な造りでしょ?どうよ?そんなこと言っている時ではないけど。
「そうだね。俺も君のところを参考にして、改装しているから楽しみにしていてくれ。」
ちょっと、あんたまで話をそらさないでよ。
「俺達は、お互い助け合って、学び合っている関係なんだ・・・そう思う。」
まあ、同感だけど、問題はどうするの?
「それで?」
自分のことを棚に上げて、私は彼に回答するように、肝心なことへの回答をするように促しちゃった。
彼も苦しそうな表情だつたわ。さあ、言いなさいよ、決断しなさいよ、男でしょ?私もいい加減よね、ごめんね。
「俺は、パパイ大公閣下が国に、王家に反旗を翻したら、王位簒奪の兵をあげたら、王家の側に、国の側に、国王陛下の側に、ミカエル様の側に起つ。コリアンダー公爵家は、王家の、国の近衛だからだし、そうするしかない。パパイ大公閣下は俺を殺すだろうしね。あ、ガマリアには未練はなくはないけど、これとは関係ないから。」
ちょっと、最後の付け足しはなによ?私というものがありながら~、この浮気者!思わず彼の首に手をかけちゃった、あ、締めてはいないわよ。彼は動くことなく、大きなため息をついてから、ゆっくりと、
「君はどうする?」
と迫ったわ。う、どうしよう?
「俺とともに戦うか、ピール公爵家を大公閣下に乗っ取られるか、どちらを選ぶんだ?」
「はあ?」
何よ、それ?大公様がピール公爵家を乗っ取るって、そんな馬鹿なこと・・・?そうだ、私は代理だった、ピール公爵の代理、臨時のピール公爵なんだわ。本来は、弟がピール公爵。パパイ大公様は、ご自分がピール公爵家を後見してもいい、とか言いだしていたわよね。ご自分のものにして、私も含めて・・・。
「私がさ、大公夫人の時、私はあなたと戦っていたかしら?」
絶対私は、ピール家の軍を陣頭指揮して、コリアンダー公爵家の、サムロの率いる軍と戦っていたはずよね。そう半ば心に決めていた。大公様の、憎き敵として。まあ、その時の私は、こいつとほとんど接点がなかつたからねしかたがないけど・・・。でも、その時、こいつの傍らには、ゼハンプリュかアナミサエルがいるのよね?なんか悔しいし、むかむかしてきたわ、この浮気者!しかたがないんだけど・・・。我が家、我がピール公爵家こそ王家、国の近衛・・・それが・・・。でも、大公様は王位簒奪の野心ではなくて、国、国民を思っての心・・・そ、それに大公様の方がずっと国王にふさわしいし、よい国を作れるはず・・・。サムロを説得して・・・絶対ダメ、大公様は絶対彼を赦さないわ。その時、私はアナミサエルの言葉を思い出したわ。
「パパイ大公様は偉大な看守になれる方です、国全体を囚人とした。残念ながら、それだけの方です。」
た、確かに大公様の統治は、ご領地の統治は、そのとおりよね。保守派の巨魁カーキ公爵の領地だってあれほどではないわ。ピール公爵家とは、比べようもないわ。単に我が家は世の趨勢に妥協しての産物ではないわ・・・いや、その面はあるけど・・・ピール公爵家は領民とともに、王家、国の近衛という心があっての結果よ。わ、私だって
同じよ。その意味では、パパイ大公様には、組することはできない・・・。
で、でも、彼女の過激すぎる思想は・・・貴族も含めた身分の廃止、政治的、経済的平等・・・なんて・・・、私はピール公爵家の女・・・。ど、どうしよう?
その時、彼が助け船を出してくれたわ。
「まず、大公ご夫妻に飾ることなく、遠回しもせず、遠慮もせず、国に、王家に反旗をひるがえすことはあきらめてほしいと、言おう。そして、それに応じてくれなければ、君と俺はパパイ大公閣下と戦うことにする。どうだい?」
乗った~。
「分かったわ。・・・大公様が、説得に応じる可能性も、ゼハンプリュ夫人が復讐をあきらめる可能性は少ないだろうけど・・・説得できる可能性に賭けるわ。だめだったら、あなたとともに大公様を国賊として討つわ。約束するわ。決めたわ。」
「わかった。共犯者として、地獄の底まで。」
「ええ、地獄の底まで、私について来なさい。」
そして、抱きしめ合って、直ぐに湯からあがったわ、のぼせかけていたから。
「じゃあ、これからの戦いに。説得も戦いだからね。」
「分かっているわよ。」
と私達は、寝室で、侍女が風呂上りに用意していてくれた冷えた紅茶の入ったカップを軽くぶつけ合い、出陣の水杯のように飲み干したわ。
「じゃあ、血盟を。」
「わかったよ。」
私達は、夜着ではなく、両家の軍服を着こんでいた。立ち上がって、口付けをかわした。舌を絡ませあってね互いの唾液を吸いあい、吸いきれなかった唾液が流れ落ちるままにして、長い間口付けを交わした。口付けが終わると、ベットに押し倒しあって、素早くズボンを脱がせあって、先ほどの約束を盟約として深く深く体に刻み込むために、激しくくんずほぐれつ愛し合うことになった。
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