54 / 170
第5話 ~政人くんと琴里ちゃん~
Side・斎賀政海/その10
しおりを挟む
余談はさておき。僕が使うスマホの機種は何でも良かったので、イケメンのお兄さんがお勧めしてくれた格安スマホにした。海里ちゃんは調べていた機種を告げたが、欲しい色や無難な色が全て売り切れで、何とピンク色しか在庫が無いと言われたんだ。
他の色にしようと思うと、一か月くらい時間がかかるらしい。人気の機種だし、仕方ないか。
うわー。その色、僕が欲しいけれど、政人がピンクを持つわけにはいかないから、今回は白にしておいたんだ。
海里ちゃんは仕方なくピンク色で契約していた。海里ちゃんがピンク・・・・笑っちゃいけないけれど、笑える。そんな色を持ち歩いているトコ、今まで見た事が無いから。
一時間くらいで諸々の手続きが終わり、無事に政人と琴里専用の携帯を手に入れた。
まあ、使う事はそれほど無いだろう。ショップ袋を下げ、外に出た。
「ランチするか?」
海里ちゃんが聞いてくれた。
「オレンジキッチンってもう開店だよね。あ、お客さん並んでる。人気だね。でもその前に、CDショップに寄ってもいい?」
「いいけど、何か買うのか?」
「うん。さっきからずっと流れているCD、綺麗な声だなって思って。気に入ったから、CD買ってくるよ」
CDショップあるあるだけれど、新発売のCDをデッキで延々ループして掛けて垂れ流しするアレ。実は携帯ショップの扉は開いていたものだから、外から流れてくるCDの音が気になっていたんだ。
店頭に目をやると、RH with T と書かれた、どこか海外の海辺に散りばめた白い花の写真がジャケット、そしてジャケットと同じ写真のポスターが貼り出されていた。
ポスターには、全てが謎のヴェールに包まれたRH with Tの待望の1stアルバム、『la fleur blanche(ラ フルール ブランシュ)』堂々発売! と書かれていた。多分このCDに収録された曲がずっと流れていたのだろう。アルバム一曲をループさせるヤツ。
このCDは、男性と女性のツインボーカルの美しい声で、英語ばっかりだから歌詞の内容は全然解らなかったけれど、とても綺麗な曲だったんだ。アコースティックギターやピアノもいい音色で、素敵な曲だなって思った。
「これ、買ってくるね」
僕はショップに入って行って、『la fleur blanche』と書かれたRH with Tのちょっとよく解らないユニット名みたいなCDを購入した。普通アー写(アーティスト写真)等をジャケットにするのに、顔写真みたいなものは一切載っていなかった。まあ、ネットで調べてみたら解るかな。どんな人たちなんだろう。
他の色にしようと思うと、一か月くらい時間がかかるらしい。人気の機種だし、仕方ないか。
うわー。その色、僕が欲しいけれど、政人がピンクを持つわけにはいかないから、今回は白にしておいたんだ。
海里ちゃんは仕方なくピンク色で契約していた。海里ちゃんがピンク・・・・笑っちゃいけないけれど、笑える。そんな色を持ち歩いているトコ、今まで見た事が無いから。
一時間くらいで諸々の手続きが終わり、無事に政人と琴里専用の携帯を手に入れた。
まあ、使う事はそれほど無いだろう。ショップ袋を下げ、外に出た。
「ランチするか?」
海里ちゃんが聞いてくれた。
「オレンジキッチンってもう開店だよね。あ、お客さん並んでる。人気だね。でもその前に、CDショップに寄ってもいい?」
「いいけど、何か買うのか?」
「うん。さっきからずっと流れているCD、綺麗な声だなって思って。気に入ったから、CD買ってくるよ」
CDショップあるあるだけれど、新発売のCDをデッキで延々ループして掛けて垂れ流しするアレ。実は携帯ショップの扉は開いていたものだから、外から流れてくるCDの音が気になっていたんだ。
店頭に目をやると、RH with T と書かれた、どこか海外の海辺に散りばめた白い花の写真がジャケット、そしてジャケットと同じ写真のポスターが貼り出されていた。
ポスターには、全てが謎のヴェールに包まれたRH with Tの待望の1stアルバム、『la fleur blanche(ラ フルール ブランシュ)』堂々発売! と書かれていた。多分このCDに収録された曲がずっと流れていたのだろう。アルバム一曲をループさせるヤツ。
このCDは、男性と女性のツインボーカルの美しい声で、英語ばっかりだから歌詞の内容は全然解らなかったけれど、とても綺麗な曲だったんだ。アコースティックギターやピアノもいい音色で、素敵な曲だなって思った。
「これ、買ってくるね」
僕はショップに入って行って、『la fleur blanche』と書かれたRH with Tのちょっとよく解らないユニット名みたいなCDを購入した。普通アー写(アーティスト写真)等をジャケットにするのに、顔写真みたいなものは一切載っていなかった。まあ、ネットで調べてみたら解るかな。どんな人たちなんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる