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第14話 ~海里くんと美羽先生~
Side・新庄海里/その7
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うーん。本当に大丈夫かな。このままだと、何だかご飯を炊くのを忘れてしまいそうだ。
どうすればいいかと考えた末に、メモを書き直す事にした。
カレーの作り方
1.ご飯を炊く!
2.鍋にサラダ油を引いて切った牛肉を炒める!
3.肉に火が通ったら全部の野菜を炒めて、玉ねぎが透き通る位までそれを続ける!
4.いいカンジになったら水を入れて十五分くらい煮込む!
5.ルーを入れて更に十分煮込む!
6.その間に夏野菜を炒めて、彩りよく出来上がったカレーにトッピングする!
7.完成!
これで間違いない。白いご飯の炊き忘れも無いだろう。私のメモは完璧だ。
美羽先生の一言メモも、忘れず添えておいた。
次の休みは、このレシピを見てカレーを家で作ろうじゃないか。あっ。もうすぐ夏合宿があるんだ。このレシピで美味いカレーを作って、政海を喜ばせよう。
「美羽っ、見てくれ! 俺様のカレーを!」
「はいはい。今忙しいから後で見るわ」
まとわりつくおーちゃんを華麗に払いのけ(?)、美羽先生は私達に笑顔を向けてくれた。「あの人がうるさくてごめんなさいね。上手くできた?」
「はい! いい感じにルーにとろみがつきました」
美羽先生に向かって、張り切って政海が応えた。
「まあ、素敵。上手く行ったのね。じゃあ、炒めた野菜をトッピングしたら完成よ」
白いお皿にご飯を乗せて、出来たばかりのルーをかけ、彩りよく夏野菜を並べた。思い思いに飾り付け、オリジナリティー溢れる一品となった。
美羽先生が特製ドレッシングでさっぱり食べられる、夏野菜サラダも作ってくれた。オレンジの風味が効いた手作りドレッシングに、トッピングに何かを砕いたものがかけられていた。美味そうだ。一人ずつ食べられるように、ガラスの小さな容器に綺麗に盛り付けてあった。
「今日は二人の参加者、斎賀政海さんと、新庄海里さんと、恭先生と王雅先生が一緒にお手伝いしてくれて、美味しいお昼ご飯ができました」
えっ。おーちゃんって、王雅って言うんだ!
顔に似合っていて、カッコイイ名前だな。でも、おーちゃんがしっくりくるから、おーちゃんとこれからも呼ぶことにしよう。
間抜けなおーちゃんの方が、もう定着してしまったからな。
どうすればいいかと考えた末に、メモを書き直す事にした。
カレーの作り方
1.ご飯を炊く!
2.鍋にサラダ油を引いて切った牛肉を炒める!
3.肉に火が通ったら全部の野菜を炒めて、玉ねぎが透き通る位までそれを続ける!
4.いいカンジになったら水を入れて十五分くらい煮込む!
5.ルーを入れて更に十分煮込む!
6.その間に夏野菜を炒めて、彩りよく出来上がったカレーにトッピングする!
7.完成!
これで間違いない。白いご飯の炊き忘れも無いだろう。私のメモは完璧だ。
美羽先生の一言メモも、忘れず添えておいた。
次の休みは、このレシピを見てカレーを家で作ろうじゃないか。あっ。もうすぐ夏合宿があるんだ。このレシピで美味いカレーを作って、政海を喜ばせよう。
「美羽っ、見てくれ! 俺様のカレーを!」
「はいはい。今忙しいから後で見るわ」
まとわりつくおーちゃんを華麗に払いのけ(?)、美羽先生は私達に笑顔を向けてくれた。「あの人がうるさくてごめんなさいね。上手くできた?」
「はい! いい感じにルーにとろみがつきました」
美羽先生に向かって、張り切って政海が応えた。
「まあ、素敵。上手く行ったのね。じゃあ、炒めた野菜をトッピングしたら完成よ」
白いお皿にご飯を乗せて、出来たばかりのルーをかけ、彩りよく夏野菜を並べた。思い思いに飾り付け、オリジナリティー溢れる一品となった。
美羽先生が特製ドレッシングでさっぱり食べられる、夏野菜サラダも作ってくれた。オレンジの風味が効いた手作りドレッシングに、トッピングに何かを砕いたものがかけられていた。美味そうだ。一人ずつ食べられるように、ガラスの小さな容器に綺麗に盛り付けてあった。
「今日は二人の参加者、斎賀政海さんと、新庄海里さんと、恭先生と王雅先生が一緒にお手伝いしてくれて、美味しいお昼ご飯ができました」
えっ。おーちゃんって、王雅って言うんだ!
顔に似合っていて、カッコイイ名前だな。でも、おーちゃんがしっくりくるから、おーちゃんとこれからも呼ぶことにしよう。
間抜けなおーちゃんの方が、もう定着してしまったからな。
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