逆異世界転生したチャラ神様、人間界でアルバイト(修業)始めました!

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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四章 / チャラ神様のパーティーが完成しました。(メンバー・神様、人間、地蔵、猫)

其の十

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「この術を破る方法は、掛けられた紋ごと破壊して対象を殺すか、浄化するしかない――って、そうだ! 神奈だったら浄化ができるじゃねえか! 今すぐ対象を浄化してやってくれ。破壊して殺す事はできるけど、もし操られているのが人間だったら、そういう訳にはいかなくなるだろ。このねずみだって、捕まって術をかけたヤツに利用されているだけだ」

「解った! とにかくやってみるわ。どうすればいいの?」

「勾玉で力を増幅させて、鏡を使えばいいと思う。呪詛が払われた時、本当の姿が鏡に映し出される。その姿を取り戻せるように、神奈が祈ってくれ」

「任せておいて!」

 さっき預かった勾玉を首からかけ、神器のひとつである鏡を取り出した。
 しっかりと大ねずみを見据え、不思議な鏡をそちらへ向けて心から祈った。
 するとドン、と大きな気の塊が私の中から放出された。その途端、共鳴した勾玉が私の気を増幅させた後、鏡から無数の光が発せられ、乱反射して辺りを青白く照らした。

 あまりのまばゆさに全員が目を伏せ、光の攻撃を避ける程に輝いた。

 不穏な空気が漂っていたこの一帯は、不思議な力に包まれていた。恐らく、浄化に成功したのだろう。お陰で私はまた立てなくなってしまった。パワーを使い果たしてしまったのだ。
 見ると、さっきまで皮の焼け焦げた嫌な臭いをまとった大ねずみの姿は消えていて、代わりに掌よりも少し大きな、元の大きさに戻ったねずみが鎮座していた。
 巨大なねずみに見慣れたから、この程度ならどうって事の無い大きさに思えた。もう怖くない。

「ちゅーちゅー」

「ん? なになに、ふんふん。あら、そーなの」

 すかさずミケが、ねずみと対話を始めた。
 ていうか、猫ってねずみと喋れるんだ・・・・?
 暫く謎の対話が続いた。

「ちゅーちゅー」

「ふんふん。へえ、そうなの。それは気の毒ね」

 何が気の毒なのだろう。
 まあ、神様が現世に居て、お地蔵様が子供の姿になり、幽体の猫が身体を取り戻した上に人の言葉を喋っているのだから、ねずみと話すなんて造作もない事なのかもしれない。
 摩訶不思議な事が周りで起こっているのが当たり前になっているから、あまり驚かなくなってしまった。

 
「そちらの言い分はわかったわ。解決の約束をするから、安心して住処にお帰りなさい。後はこっちで何とかしておくから。その代わり、もう人間の家で悪さやご飯を探したりしないでね。約束よ? 破ったらアタクシが貴女を食べちゃうからね」

「ちゅーちゅー!!」

 ねずみは一目散に走って山の方を目指して逃げて行った。その後から、小ねずみ達が数匹、追いかけて行った。

「ふう。やれやれ。一件落着ね」

 ミケがピン、と尻尾を立ててこちらへ戻って来た。
 その時、チャラララーラーラッラー、と頭に何かファンファーレのような、レベルアップの曲が頭の中に流れた。
 ~お好きなゲームやアニメのレベルアップ曲を流して、お楽しみ下さい~

 あら。何か、少し強くなったような気がする・・・・?
 これは、レベルアップしたのかしら!
 経験値が貰えたのね! やったわ!
 だったらG(お金)は!? 経験値とセットで貰える筈なのに、あれっ。どうしてGだけが無いの!?


 そんなあああああ――っ。
 こんなに苦労したのにいいいい――っ!
 お金貰えないのおおおお――っ!?


 
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