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番外編・僕の嫁が可愛くて仕方ない
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その日は、少しだけアリシアが飲み過ぎた。
正確にいうならば、すすんで飲ませたのは僕だけど。
飲み過ぎたアリシアは可愛いから、ちょっと強めの酒をこっそり用意したのは内緒だ。
あの日、レセプションパ-ティで酔ったアリシアは目元が潤んで、頬が朱を刷いたように染まりとても色っぽかった。
あんな色っぽいアリシアを他の男に見せたくなくて、足元がふらついているのをこれ幸いに外に連れ出した。
今思えば、あれは立派な独占欲。
誰だって可愛い自分の妻の姿は自分だけが見ていたいと思うものだ、と思うんだけど違うのだろうか。
少し強めの酒で、甘口で飲みやすい物、というリクエストをメイドにしていた僕に側近のジェ-ムスは胡乱な顔をしてみていたな、そういえば。
まぁ、良い。
そんなこんなで、今、ソファの上でアリシアは僕に背中を預けて色々と話している。
最近は、アリシアも自分から抱き着いてきたりして、二人きりの時は愛らしいことこの上ない。
そんな浮かれた思いでいたら、いきなりアリシアはしゅんとして、俯いた。
どうしたんだろう?
訝し気にアリシアを見ると、眉を八の字にして泣きそうな顔をしている。
「大丈夫です、この国は側妃が認められていますから。
オダリングス侯爵令嬢を側妃にされるのでしょう?」
「え?僕とジェス?何を一体言っているの?
…側妃…?」
「そうです!
オダリングス公爵令嬢だってもう結婚を考えるお年なのですから…
今も婚約者がいないそうじゃないですか。そんな宙に浮いた状態何て女性として可哀想です。
いいんです、私は。
私はジェイコブの幼少の頃の話は存じませんが、彼女が知らないジェイコブの秘密、私だって知ってますもの」
側妃という発言も驚いたけど、鼻息荒く僕の秘密を知っているというアリシア。
秘密?
一体何の?
もしかして、僕は寝言で何か機密でも口走ったのか…?
「え?アリシア、僕の秘密って…?」
動揺する僕をよそに、アリシアはニコニコ顔だ。
「フフフ、小柄な彼女は知らないのですよ。
背が高~い私だけの特権です。
ジェイコブ様はね、つむじが二つあるの。
私だけの秘密ですー」
どうだ、まいったか、とばかりに自慢気に僕のつむじが二つある事を伝えるアリシア。
秘密が、僕のつむじ…
まぁ、確かにね、ジェスは小柄だから知らないかもね。
それにしても、僕の秘密がつむじ…
あぁ、ダメだ。
僕の奥さん、本当に可愛いんだけど?
僕がこらえきれず笑うと、アリシアはあからさまにムッとした顔になる。
「ご、ごめん、アリシア。
うん、多分、ジェスは知らない…と思う、よ…?
え、と、それにしても、側妃?って一体…?
僕達はまだ結婚して2週間もたっていないんだよ?」
僕の返事にアリシアは納得していないという顔をする。
「…でも…彼女は…」
うん、これは何だか良く分からないけど、伯母の問題行動が原因の誤解だろう。
「え-と、説明していなかったよね。
でも、うん、焼きもち焼いてくれたの、だよね?
ごめん、悪いと思っているけど、アリシア、可愛い…」
思わずぎゅっと抱きしめると、アリシアが顔を覆って恥ずかしがっている…
なんか、貴重なものを見れたような気がしないでもないけれど。
困る、話なんてしていないでこのまま寝室に連れ込みたい。
「早く説明してください」
つい、可愛くて微笑ましく見てしまったら、アリシアから冷たい視線で見られてしまった。
口調もすっかり王女モ-ドだ。
王女モ-ドになるの、早すぎだよ。
僕は恥ずかしがっているアリシアを見ているのも好きなんだけどなぁ。
「あぁ、ごめんごめん、あのね、ジェスはね。
僕の護衛が好きなんだよ。
今日はいないけど、いつも僕の傍にいる護衛のキャム。
背が高いの、いるだろ?
キャムは、あぁキャメロンっていうんだけど、彼は僕の乳兄弟なんだよね。
ジェスはね、あれでも結構強かでね。
あの伯母の子だよ?見た目通りの訳がない。
伯母はジェスを僕の側妃にしたがっていたんだ」
そのセリフを聞いた途端、アリシアの目が暗くなった。
僕に寄りかかっていた身体をずらそうとしたが、そうはさせない。
アリシアの腰を両手で抱き寄せる。
違う、アリシアを傷つけたくて言ったわけじゃないんだ。
気持ち説明する口調が早くなる。
「アリシアには申し訳ないと思う。
そんな噂を聞いてしまって、心配をかけさせてしまったから。
だけど、常識で考えて正妃がいて何の問題もないのなら、側妃はとらない。
まぁ母が妹である伯母の事を可愛がっているからね、そう周囲にとられても仕方なかったかもしれない。
それと…
面白くない話なのは分かっているけど、この際僕の口からも説明しておくね。
この国の成り立ちから考えれば側妃はいた方が良いって考えが強いんだよ。
子供がいればいるほど、婚姻を結びやすくなるからね。
それによって友好国との絆を深めることが出来る。
商売の信用が得やすくなるってね。
まぁ、もうそんな事しなくても良いくらいに下地が出来てきたから、僕はアリシアだけでいいと思っているけどね。
ただ、状況によっては断れない可能性もあるからね。
側妃を迎えるとしたら、それくらいだろうね
無駄な諍いは生じさせたくない」
分かるだろう?と暗に含みをもたせると、彼女は真剣な顔して頷いた。
婚姻を結んで何年も子が出来なかったら、それは。
「で、ジェスだけど。
彼女は結果的に母親の望むような行動を、取っていたんだよ。
彼女が僕が好きなように見えている間、彼女の縁談は取り合えず回避することが出来ていたからね。
キャムもジェスもお互い思いあっているけど、身分的に彼らの恋が成就するのは難しいんだよ。
そんなわけで、多分僕を見つけて嬉しそうな声を出したとかは、僕の後ろにキャムがいたからだよ。
僕に会いに行くと表向きは言ってるけど、実際はキャムに会いに来てるだけだからね。
なのに、あまり二人話さないんだよ。
せっかく会えて話せる時間があるっていうのにね。
僕には良く分からないけど、勿体ないよね」
アリシアは信じられない、というような目をして僕を見ている。
「私には、良く分かりませんが、とりあえずオダリングス侯爵令嬢とジェイコブの間柄は分かりました」
そう言って少し沈黙したアリシアの目線がうろうろと宙を舞う。
「…ジェイコブは私にジェイクとかジェイキ-とか呼ばれたい?」
上目遣いで僕の瞳を覗き込んでくるアリシア。
あぁ、会話があまりかみ合っていない感じがするのは、彼女が酔っているからだろう。
それにしても質問が可愛いな。
「アリシアが呼びたいように呼んでくれればいいよ?
僕自身、特に愛称は気にしたことがないから。
というか、ジェイクとかジェイキ-と呼ぶのはジェスくらいじゃないかな。
後は、亡くなった母方の祖母かな。
祖母が僕の事をそう呼んでいたから、母も父も僕が子供の頃は呼んでいたけどね」
「…ジェイ…」
小さな声でアリシアが呼ぶ。
「…?ジェイ?」
「私だけの、呼び名。
ジェイコブの事、誰もそう呼んだこと、無いでしょ?無いよね?
だから、ジェイ」
そう言ってニッコリ笑ったアリシアは、とても可愛くて。
我慢できない。
僕が起き上がると驚いた顔をしたアリシアが眉を八の字にして「ダメ?」なんて更に燃料を投下して。
これ以上、煽らないで欲しい。
横抱きにアリシアを抱いて、寝室に連れていく。
「だからさ、アリシア。
周囲が側妃なんて言い出させない様に、僕達が仲睦まじい姿を見せるのが一番だと思うんだ。
なにせ、アリシアは僕の可愛い奥さんだから」
アリシアは僕の首に抱き着いた。
沢山のキス、沢山の愛を。
あぁ、僕の奥さんは可愛くて仕方ない。
正確にいうならば、すすんで飲ませたのは僕だけど。
飲み過ぎたアリシアは可愛いから、ちょっと強めの酒をこっそり用意したのは内緒だ。
あの日、レセプションパ-ティで酔ったアリシアは目元が潤んで、頬が朱を刷いたように染まりとても色っぽかった。
あんな色っぽいアリシアを他の男に見せたくなくて、足元がふらついているのをこれ幸いに外に連れ出した。
今思えば、あれは立派な独占欲。
誰だって可愛い自分の妻の姿は自分だけが見ていたいと思うものだ、と思うんだけど違うのだろうか。
少し強めの酒で、甘口で飲みやすい物、というリクエストをメイドにしていた僕に側近のジェ-ムスは胡乱な顔をしてみていたな、そういえば。
まぁ、良い。
そんなこんなで、今、ソファの上でアリシアは僕に背中を預けて色々と話している。
最近は、アリシアも自分から抱き着いてきたりして、二人きりの時は愛らしいことこの上ない。
そんな浮かれた思いでいたら、いきなりアリシアはしゅんとして、俯いた。
どうしたんだろう?
訝し気にアリシアを見ると、眉を八の字にして泣きそうな顔をしている。
「大丈夫です、この国は側妃が認められていますから。
オダリングス侯爵令嬢を側妃にされるのでしょう?」
「え?僕とジェス?何を一体言っているの?
…側妃…?」
「そうです!
オダリングス公爵令嬢だってもう結婚を考えるお年なのですから…
今も婚約者がいないそうじゃないですか。そんな宙に浮いた状態何て女性として可哀想です。
いいんです、私は。
私はジェイコブの幼少の頃の話は存じませんが、彼女が知らないジェイコブの秘密、私だって知ってますもの」
側妃という発言も驚いたけど、鼻息荒く僕の秘密を知っているというアリシア。
秘密?
一体何の?
もしかして、僕は寝言で何か機密でも口走ったのか…?
「え?アリシア、僕の秘密って…?」
動揺する僕をよそに、アリシアはニコニコ顔だ。
「フフフ、小柄な彼女は知らないのですよ。
背が高~い私だけの特権です。
ジェイコブ様はね、つむじが二つあるの。
私だけの秘密ですー」
どうだ、まいったか、とばかりに自慢気に僕のつむじが二つある事を伝えるアリシア。
秘密が、僕のつむじ…
まぁ、確かにね、ジェスは小柄だから知らないかもね。
それにしても、僕の秘密がつむじ…
あぁ、ダメだ。
僕の奥さん、本当に可愛いんだけど?
僕がこらえきれず笑うと、アリシアはあからさまにムッとした顔になる。
「ご、ごめん、アリシア。
うん、多分、ジェスは知らない…と思う、よ…?
え、と、それにしても、側妃?って一体…?
僕達はまだ結婚して2週間もたっていないんだよ?」
僕の返事にアリシアは納得していないという顔をする。
「…でも…彼女は…」
うん、これは何だか良く分からないけど、伯母の問題行動が原因の誤解だろう。
「え-と、説明していなかったよね。
でも、うん、焼きもち焼いてくれたの、だよね?
ごめん、悪いと思っているけど、アリシア、可愛い…」
思わずぎゅっと抱きしめると、アリシアが顔を覆って恥ずかしがっている…
なんか、貴重なものを見れたような気がしないでもないけれど。
困る、話なんてしていないでこのまま寝室に連れ込みたい。
「早く説明してください」
つい、可愛くて微笑ましく見てしまったら、アリシアから冷たい視線で見られてしまった。
口調もすっかり王女モ-ドだ。
王女モ-ドになるの、早すぎだよ。
僕は恥ずかしがっているアリシアを見ているのも好きなんだけどなぁ。
「あぁ、ごめんごめん、あのね、ジェスはね。
僕の護衛が好きなんだよ。
今日はいないけど、いつも僕の傍にいる護衛のキャム。
背が高いの、いるだろ?
キャムは、あぁキャメロンっていうんだけど、彼は僕の乳兄弟なんだよね。
ジェスはね、あれでも結構強かでね。
あの伯母の子だよ?見た目通りの訳がない。
伯母はジェスを僕の側妃にしたがっていたんだ」
そのセリフを聞いた途端、アリシアの目が暗くなった。
僕に寄りかかっていた身体をずらそうとしたが、そうはさせない。
アリシアの腰を両手で抱き寄せる。
違う、アリシアを傷つけたくて言ったわけじゃないんだ。
気持ち説明する口調が早くなる。
「アリシアには申し訳ないと思う。
そんな噂を聞いてしまって、心配をかけさせてしまったから。
だけど、常識で考えて正妃がいて何の問題もないのなら、側妃はとらない。
まぁ母が妹である伯母の事を可愛がっているからね、そう周囲にとられても仕方なかったかもしれない。
それと…
面白くない話なのは分かっているけど、この際僕の口からも説明しておくね。
この国の成り立ちから考えれば側妃はいた方が良いって考えが強いんだよ。
子供がいればいるほど、婚姻を結びやすくなるからね。
それによって友好国との絆を深めることが出来る。
商売の信用が得やすくなるってね。
まぁ、もうそんな事しなくても良いくらいに下地が出来てきたから、僕はアリシアだけでいいと思っているけどね。
ただ、状況によっては断れない可能性もあるからね。
側妃を迎えるとしたら、それくらいだろうね
無駄な諍いは生じさせたくない」
分かるだろう?と暗に含みをもたせると、彼女は真剣な顔して頷いた。
婚姻を結んで何年も子が出来なかったら、それは。
「で、ジェスだけど。
彼女は結果的に母親の望むような行動を、取っていたんだよ。
彼女が僕が好きなように見えている間、彼女の縁談は取り合えず回避することが出来ていたからね。
キャムもジェスもお互い思いあっているけど、身分的に彼らの恋が成就するのは難しいんだよ。
そんなわけで、多分僕を見つけて嬉しそうな声を出したとかは、僕の後ろにキャムがいたからだよ。
僕に会いに行くと表向きは言ってるけど、実際はキャムに会いに来てるだけだからね。
なのに、あまり二人話さないんだよ。
せっかく会えて話せる時間があるっていうのにね。
僕には良く分からないけど、勿体ないよね」
アリシアは信じられない、というような目をして僕を見ている。
「私には、良く分かりませんが、とりあえずオダリングス侯爵令嬢とジェイコブの間柄は分かりました」
そう言って少し沈黙したアリシアの目線がうろうろと宙を舞う。
「…ジェイコブは私にジェイクとかジェイキ-とか呼ばれたい?」
上目遣いで僕の瞳を覗き込んでくるアリシア。
あぁ、会話があまりかみ合っていない感じがするのは、彼女が酔っているからだろう。
それにしても質問が可愛いな。
「アリシアが呼びたいように呼んでくれればいいよ?
僕自身、特に愛称は気にしたことがないから。
というか、ジェイクとかジェイキ-と呼ぶのはジェスくらいじゃないかな。
後は、亡くなった母方の祖母かな。
祖母が僕の事をそう呼んでいたから、母も父も僕が子供の頃は呼んでいたけどね」
「…ジェイ…」
小さな声でアリシアが呼ぶ。
「…?ジェイ?」
「私だけの、呼び名。
ジェイコブの事、誰もそう呼んだこと、無いでしょ?無いよね?
だから、ジェイ」
そう言ってニッコリ笑ったアリシアは、とても可愛くて。
我慢できない。
僕が起き上がると驚いた顔をしたアリシアが眉を八の字にして「ダメ?」なんて更に燃料を投下して。
これ以上、煽らないで欲しい。
横抱きにアリシアを抱いて、寝室に連れていく。
「だからさ、アリシア。
周囲が側妃なんて言い出させない様に、僕達が仲睦まじい姿を見せるのが一番だと思うんだ。
なにせ、アリシアは僕の可愛い奥さんだから」
アリシアは僕の首に抱き着いた。
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