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ああ、俺の誕生日兼死ぬ日まで残り2日になってしまった。どうやって死ぬかまだ決められていない。そろそろ予定を立てなければ、やり残してしまうことがありそうだ。
「郭那、やっほー。ラインしたのに返事ないから来ちゃった」
今思えば生まれた日が死ぬ日なんて、なんてロマンチックなんだろう。そこだけは人生として価値がありそうだ。死生観としてはピッタリかもしれない。
「郭那?」
俺がやらなければならないことってなんだろう。ゲームのデータを消したり、攻略用に登録したよくわかんない掲示板の登録とかかなあ。退会作業しなきゃ。あとは貯金箱を壊しておくとか?でも小遣いは出さないと。紐縄を用意しなきゃいけないから。海に行くなら、交通費も。
「郭那、ねえ、郭那!どうしたの、郭那!」
あれ、梓じゃん。梓髪切らないとか言ってなかったっけ。思ったより短いのも似合ってんじゃん。やっぱりプロに任せた方がいいって言っただろ。
「郭那、なにこの跡、なにこれ」
俺のシャツを広げた梓が鎖骨に手をあてがう。
なんの跡だろう?昨日カッターでつけた傷のこと?仁志がつけたキスマークのこと?アイツ噛み癖があって、肩とかも強く噛んでたんだよな。ほんと痛いの。俺にも仁志の肩を噛めとか言って無理矢理口こじ開けられてさ、大変だったよ。
「それで梓、どれのこと?」
梓の目の色が一気に失われた。
よく指でいじってた横髪も襟足も短くなって綺麗に切り揃えられてる。おい、俺の意見採用するんじゃなかったのかよ、梓のばーか。
「セックス、したの」
「ん?どうして?」
「したんでしょ、仁志くんと」
「ははっ、なんで?」
「したんだ。そっか、したんだ」
なんでわかるんだよ、梓エスパーか。
お前って賢い上に人の心まで読めるなんて、本当に神様に愛されてるな。俺とは大違いだ。仁志も俺と大違い。あんなに体も力もでかかったんだな、アイツって。
梓が短い茶髪を揺らした。立っていた背を屈めて、ベッドに座り込む俺と目線をあわした。
「郭那、僕と死のっか。僕とだけ」
*********
梓の部屋は思ったより簡素だった。
髪とかよく整えてたから、女子みたいな部屋になってるかもしれないとか冗談で思ったこともあったが、何もない殺風景な部屋だった。
「ねえ、郭那が僕の部屋に来るの何年ぶり?」
「俺が確か中2の時だから……4年前ぐらい?」
「そっか、それなら忘れちゃってるよね」
梓の部屋は確かもっと明るくかった気がする。漫画とかゴロゴロあったし、勉強机にも宿題とか乗っかってた気がする。
そう言えば、梓はクスクスと笑って、「変えたのは郭那のせいだよ」と言った。
「郭那が僕の人生を変えたんだ。郭那だけ。髪を伸ばそうと思ったのも、漫画とかいらないなって思ったのも、女の子みたいに振る舞うようになったのも郭那のせいだよ、全部郭那のせい。郭那のせいで僕の人生はこんな風になったんだよ」
何もない机の上には沢山の額縁と俺の写真。他にあるとしたら、俺が梓の誕生日にあげた「時間を有効に使って人生を充実させる本」が一冊だけ棚に置いてあった。
「郭那。郭那は世界の何も変えられないって言ったけど、郭那は僕の人生を変えたんだ。あんなに髪伸ばしてるなんて自分でもおかしいとかおもってたけど、美容師に勝手に髪を切られて僕本当に死ぬかと思った。そんなに自分の髪大切にしてるとか思わなかったし、郭那が好きって言ってくれた髪型じゃなくなって、郭那に絶対嫌われると思ったら怖くて仕方なかった」
そうなの?でもさ、その髪、いいじゃん。結構似合ってるよ。
その言葉に梓は頬を赤く染めると、「そっか、それなら良かった」と呟いた。
「ねえ、郭那。郭那は僕の人生を変えた人なの。郭那だけが僕にとって神様なんだよ。郭那が難しいこと考えるの、とっても可愛いなと思ってた。もし郭那が死にたいなと思ったら、僕も一緒に死のうって決めた。僕の人生は郭那のものだから」
…梓、自分の人生についてなんでそんな軽視するんだ。お前は生きる価値があるって何度も言ったのに。俺の人生なんていらないだろ、なんで。
「郭那、それはね、『好き』ってことだよ。郭那のことが好きなんだ。郭那が僕を見てくれるならどんなことだってやるよ。他の人なんか最初からどうでもいいんだ、郭那が幸せになってくれるなら僕はそれで人生いいんだよ。…だからね、郭那。郭那が死ぬなら僕の人生も終わったことと一緒。郭那が死ぬなら僕も死ぬよ」
それに1人よりも2人の方が寂しくないでしょ?
梓がニコリと笑った。髪が長くない梓は思ったよりも筋の浮いた首をしていたし、顔つきもしっかりとしていた。梓は女の子みたいと思ってたのが嘘みたいに、美しい顔をした少年だった。それでもうっかり惚れてしまいそうな甘い笑みは乙女のようで、俺はそのまま梓とキスをしていた。
仁志みたいな貪るようなキスではなく優しく触れ合うキス。梓がやんわりと手で俺の頬に触れるから、キスをしながら俺も梓の肩に手を添えた。
梓と何十回も唇を合わせながら、ベッドの上に寝転がる。梓の冷たい手が俺の腹や胸に触れていく。梓は俺の服をあっさり脱がすと、仁志がつけたキスの跡を何度もしつこく上からかき消した。それでも、俺の嫌がることは梓は絶対しなかった。
梓が上着を脱いだ。
俺はまたしてはいけないことをするのだ。弟とのセックスの次は親友とのセックス。どちらも男ということに笑える。別に俺は男が好きじゃない。でも、ゲイでもないのにここまで男とヤったやつなんかいるだろうか。きっと人類史に残るな。
仁志との情事の後が嫌に残った体は梓のペニスなんかすぐに飲み込んだ。
「はあ、こんなに淫乱な体なんて…郭那は僕を本当に殺す気だ」
熱い息が耳をくすぐっては、梓は頬にキスを落とした。きゅうきゅうと梓を締め付けているのが自分でもわかってしまう。俺だって抱くなら梓みたいな可愛い女子が良かった。
「だめ、女の子なんて抱いちゃやだ。郭那は僕の可愛い好きな人だから。仁志くんに抱かれたのも…今すぐ殺してやりたい」
そういうと梓は俺の奥を強く求め始めた。強い痺れと心臓の高鳴りが頭をぐちゃぐちゃに溶かしていく。梓は熱を上げながら、耳へ顔を近づけた。
「僕以外とこんなに気持ち良くなっちゃだめだからね」
気持ち良くなんてないよ、俺男だし。それにこんなケツの穴で感じたくもない。なんだったら、俺、梓を抱きたかったよ。
「だーめ。郭那は可愛いから、中に出したい」
そう男の本能のままを吐き出した梓はより強く腰を打ち付ける。俺は声が抑えられなくて、体を震わしながら喘いだ。
本当ばか。好きってなんだよ。そんなことも考えたことなかった。
×××××××××××
「ねえ、郭那やっぱり死ぬの?」
梓はベッドの上で髪をかき上げてそう言った。
「お前は俺が死ぬって言ったらどうするんだよ」
「ふふっ、一緒に死ぬよ。郭那を最後まで独占できるんだから」
梓は優しいから死なないでなんて言わない。
一方で仁志は死ぬなら一緒に苦しめって言ってた。
「死ぬってなんだろな」
「次は死ぬことに考え始めたの?」
「死ぬために生きるって言う格言があったなあ、と」
梓はフフッと笑った。
なんで笑ったのかはわからない。だけど嫌に嬉しそうだ。
「郭那も僕のために死んでくれたらいいのに」
「…それってさ、生きろってこと?」
「ううん、好きになってってこと」
梓はそう笑うと唇にキスした。おい、俺はまだお前の彼氏じゃねーぞ。
仁志に抱かれたショックも梓のせいでもう何処かに吹き飛んでしまった。なんでこういうときは人間って強いのか。本当つくづく人間って嫌になる。
俺に生きる価値は見つけられたのかはまだはっきりしてない。
でも、梓を死なせないためには、仁志を人生の苦しみから解き放つためには、まだ俺は生きなければならないみたいだ。
きっと俺にはもう少し、人生というものを考える時間が必要ってことだよな?な、神様。
ー了ー
「郭那、やっほー。ラインしたのに返事ないから来ちゃった」
今思えば生まれた日が死ぬ日なんて、なんてロマンチックなんだろう。そこだけは人生として価値がありそうだ。死生観としてはピッタリかもしれない。
「郭那?」
俺がやらなければならないことってなんだろう。ゲームのデータを消したり、攻略用に登録したよくわかんない掲示板の登録とかかなあ。退会作業しなきゃ。あとは貯金箱を壊しておくとか?でも小遣いは出さないと。紐縄を用意しなきゃいけないから。海に行くなら、交通費も。
「郭那、ねえ、郭那!どうしたの、郭那!」
あれ、梓じゃん。梓髪切らないとか言ってなかったっけ。思ったより短いのも似合ってんじゃん。やっぱりプロに任せた方がいいって言っただろ。
「郭那、なにこの跡、なにこれ」
俺のシャツを広げた梓が鎖骨に手をあてがう。
なんの跡だろう?昨日カッターでつけた傷のこと?仁志がつけたキスマークのこと?アイツ噛み癖があって、肩とかも強く噛んでたんだよな。ほんと痛いの。俺にも仁志の肩を噛めとか言って無理矢理口こじ開けられてさ、大変だったよ。
「それで梓、どれのこと?」
梓の目の色が一気に失われた。
よく指でいじってた横髪も襟足も短くなって綺麗に切り揃えられてる。おい、俺の意見採用するんじゃなかったのかよ、梓のばーか。
「セックス、したの」
「ん?どうして?」
「したんでしょ、仁志くんと」
「ははっ、なんで?」
「したんだ。そっか、したんだ」
なんでわかるんだよ、梓エスパーか。
お前って賢い上に人の心まで読めるなんて、本当に神様に愛されてるな。俺とは大違いだ。仁志も俺と大違い。あんなに体も力もでかかったんだな、アイツって。
梓が短い茶髪を揺らした。立っていた背を屈めて、ベッドに座り込む俺と目線をあわした。
「郭那、僕と死のっか。僕とだけ」
*********
梓の部屋は思ったより簡素だった。
髪とかよく整えてたから、女子みたいな部屋になってるかもしれないとか冗談で思ったこともあったが、何もない殺風景な部屋だった。
「ねえ、郭那が僕の部屋に来るの何年ぶり?」
「俺が確か中2の時だから……4年前ぐらい?」
「そっか、それなら忘れちゃってるよね」
梓の部屋は確かもっと明るくかった気がする。漫画とかゴロゴロあったし、勉強机にも宿題とか乗っかってた気がする。
そう言えば、梓はクスクスと笑って、「変えたのは郭那のせいだよ」と言った。
「郭那が僕の人生を変えたんだ。郭那だけ。髪を伸ばそうと思ったのも、漫画とかいらないなって思ったのも、女の子みたいに振る舞うようになったのも郭那のせいだよ、全部郭那のせい。郭那のせいで僕の人生はこんな風になったんだよ」
何もない机の上には沢山の額縁と俺の写真。他にあるとしたら、俺が梓の誕生日にあげた「時間を有効に使って人生を充実させる本」が一冊だけ棚に置いてあった。
「郭那。郭那は世界の何も変えられないって言ったけど、郭那は僕の人生を変えたんだ。あんなに髪伸ばしてるなんて自分でもおかしいとかおもってたけど、美容師に勝手に髪を切られて僕本当に死ぬかと思った。そんなに自分の髪大切にしてるとか思わなかったし、郭那が好きって言ってくれた髪型じゃなくなって、郭那に絶対嫌われると思ったら怖くて仕方なかった」
そうなの?でもさ、その髪、いいじゃん。結構似合ってるよ。
その言葉に梓は頬を赤く染めると、「そっか、それなら良かった」と呟いた。
「ねえ、郭那。郭那は僕の人生を変えた人なの。郭那だけが僕にとって神様なんだよ。郭那が難しいこと考えるの、とっても可愛いなと思ってた。もし郭那が死にたいなと思ったら、僕も一緒に死のうって決めた。僕の人生は郭那のものだから」
…梓、自分の人生についてなんでそんな軽視するんだ。お前は生きる価値があるって何度も言ったのに。俺の人生なんていらないだろ、なんで。
「郭那、それはね、『好き』ってことだよ。郭那のことが好きなんだ。郭那が僕を見てくれるならどんなことだってやるよ。他の人なんか最初からどうでもいいんだ、郭那が幸せになってくれるなら僕はそれで人生いいんだよ。…だからね、郭那。郭那が死ぬなら僕の人生も終わったことと一緒。郭那が死ぬなら僕も死ぬよ」
それに1人よりも2人の方が寂しくないでしょ?
梓がニコリと笑った。髪が長くない梓は思ったよりも筋の浮いた首をしていたし、顔つきもしっかりとしていた。梓は女の子みたいと思ってたのが嘘みたいに、美しい顔をした少年だった。それでもうっかり惚れてしまいそうな甘い笑みは乙女のようで、俺はそのまま梓とキスをしていた。
仁志みたいな貪るようなキスではなく優しく触れ合うキス。梓がやんわりと手で俺の頬に触れるから、キスをしながら俺も梓の肩に手を添えた。
梓と何十回も唇を合わせながら、ベッドの上に寝転がる。梓の冷たい手が俺の腹や胸に触れていく。梓は俺の服をあっさり脱がすと、仁志がつけたキスの跡を何度もしつこく上からかき消した。それでも、俺の嫌がることは梓は絶対しなかった。
梓が上着を脱いだ。
俺はまたしてはいけないことをするのだ。弟とのセックスの次は親友とのセックス。どちらも男ということに笑える。別に俺は男が好きじゃない。でも、ゲイでもないのにここまで男とヤったやつなんかいるだろうか。きっと人類史に残るな。
仁志との情事の後が嫌に残った体は梓のペニスなんかすぐに飲み込んだ。
「はあ、こんなに淫乱な体なんて…郭那は僕を本当に殺す気だ」
熱い息が耳をくすぐっては、梓は頬にキスを落とした。きゅうきゅうと梓を締め付けているのが自分でもわかってしまう。俺だって抱くなら梓みたいな可愛い女子が良かった。
「だめ、女の子なんて抱いちゃやだ。郭那は僕の可愛い好きな人だから。仁志くんに抱かれたのも…今すぐ殺してやりたい」
そういうと梓は俺の奥を強く求め始めた。強い痺れと心臓の高鳴りが頭をぐちゃぐちゃに溶かしていく。梓は熱を上げながら、耳へ顔を近づけた。
「僕以外とこんなに気持ち良くなっちゃだめだからね」
気持ち良くなんてないよ、俺男だし。それにこんなケツの穴で感じたくもない。なんだったら、俺、梓を抱きたかったよ。
「だーめ。郭那は可愛いから、中に出したい」
そう男の本能のままを吐き出した梓はより強く腰を打ち付ける。俺は声が抑えられなくて、体を震わしながら喘いだ。
本当ばか。好きってなんだよ。そんなことも考えたことなかった。
×××××××××××
「ねえ、郭那やっぱり死ぬの?」
梓はベッドの上で髪をかき上げてそう言った。
「お前は俺が死ぬって言ったらどうするんだよ」
「ふふっ、一緒に死ぬよ。郭那を最後まで独占できるんだから」
梓は優しいから死なないでなんて言わない。
一方で仁志は死ぬなら一緒に苦しめって言ってた。
「死ぬってなんだろな」
「次は死ぬことに考え始めたの?」
「死ぬために生きるって言う格言があったなあ、と」
梓はフフッと笑った。
なんで笑ったのかはわからない。だけど嫌に嬉しそうだ。
「郭那も僕のために死んでくれたらいいのに」
「…それってさ、生きろってこと?」
「ううん、好きになってってこと」
梓はそう笑うと唇にキスした。おい、俺はまだお前の彼氏じゃねーぞ。
仁志に抱かれたショックも梓のせいでもう何処かに吹き飛んでしまった。なんでこういうときは人間って強いのか。本当つくづく人間って嫌になる。
俺に生きる価値は見つけられたのかはまだはっきりしてない。
でも、梓を死なせないためには、仁志を人生の苦しみから解き放つためには、まだ俺は生きなければならないみたいだ。
きっと俺にはもう少し、人生というものを考える時間が必要ってことだよな?な、神様。
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