21 / 22
21
しおりを挟む本当に、体の奥までレオンに犯されてしまった――と思った。
その屈服感に嘘はないのに、それでも梨花の肉体は彼に嫌悪するどころか未だに胸の先を赤く尖らせ、秘部で相手の性器を締めつけているのである。
凌辱されていることにさえ、感じているというのだろうか。
初めて己を抱いた男に、そこまで女の性をあばかれてしまったというのか。
自分の体の淫らさに、梨花は眩暈がしそうになった。
レオンが射精を終えると、梨花はとうとう力尽きて彼に倒れ込む。もう呼吸をするだけで精一杯だった。
「おや、もう降参かね」
彼の言葉にも、返事をすることが出来ない。
ふむ、とレオンは続けた。
「少しばかり処女を乱暴に抱きすぎたかもしれんな」
独りごちて、梨花から性器を引き抜く。体は疲労しきっているのに、そんな些細な刺激にも梨花は喘ぎを漏らしてしまった。
その声を聞いたレオンが、意地悪な調子で言う。
「君は本当に素質があるよ。私もつい熱くなってしまった。今後の調教で君がどこまで淫乱になるのか、今から楽しみだ」
徐々に遠のいていく意識で、梨花は彼の言葉を聞いた。
レオンはさらに続ける。
「そのうち、嬉々として私の上で腰を振ることになるだろうさ。淫らな台詞をくちにしながら乳房を揺らし、そして私の射精に悦んで絶頂を迎えるんだ。ああ、待ち遠しいな」
卑猥な声音を寝物語に、梨花は瞼を閉じた。
もう全身にチカラが入らない。やっと解放された、という思いでいっぱいだった。
少しずつ手足の感覚が睡魔に奪われていく。
そんな中で、梨花は自分の頭を撫でる大きな手の存在を感じた。
手は、まるで梨花を労わるふうに優しく、ゆっくりと慰撫する。
撫でる手の感触はいたく心地好かったが、梨花はそれを己の錯覚か、はたまた夢による幻だと思った。
何故なら、あのレオンが梨花に対してそんなにも優しい仕草をするはずがないのだから。
優しい闇に、梨花の意識は落ちていく。
意識が完全に途切れてしまうまで、手は梨花の頭を撫で続けていた――。
*
真っ暗闇から、梨花は意識を浮上させた。
頭と体が異様に重い。
瞼を開ければ、そこは見知らぬ天井――ではなく、梨花の新たな部屋の天井であった。
窓に視線を移すと、空は夕焼けのオレンジ色に染まっている。
なにがあったんだっけと、梨花は動かない頭を強引に働かせて、記憶を遡った。
そうして――レオンに抱かれたことを思い起こす。
反射的に、自分がきちんと衣服を身にまとっているかどうかを確認した。
見たところ、服はちゃんと着ている。それはパジャマではなく別の衣服だったが、乱れもなく、レオンに抱かれたことは夢だったのではないかと梨花に思わせた。
2
あなたにおすすめの小説
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる