チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。

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Let's ギルドバトル!

Stage Sixty-Seven

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 この奥義は、発動した時に自分の下に魔法陣が現れ、その上に乗っている限りステータスやスキル効果などが大幅に上昇し、逆に敵が入ってきた場合には自分と真反対の効果が付与される。だが、さっきの言ったように魔法が入っているので、常時MPが消費される。まぁ、今はMPより恩恵の方がありがたいから使うんだけどな。

 この奥義を使ったおかげで【必滅連閃・無限】は途切れたが、【邪帝炎殺白龍刃】の剣が見えるようになって回避することが可能になった。これだけでもありがたい。なら、反撃される前に動く!

「本当にこういう時に魔法を使いたいよ!【四神霊獣憑依一体】!」

 この奥義もかなり使い勝手がいい。魔法が入っていないからこの奥義は完璧にセーフ。効果は、まず四神獣は蒼龍、朱雀、白虎、玄武を表していて、憑依一体は文字通り四神獣の力を得ることができる。魔法も込みなら本当に水や炎を出せるけどね。この奥義は魔法入ってないから仕方ないね。

 で、それぞれの特徴だけど、いいところだけを集めてる。蒼龍からは漲る力、即ち攻撃力。朱雀からは姿を捕えさせない力、即ち俊敏。白虎からはいつまでも駆け抜ける続ける力、即ち体力。玄武からはどんな攻撃にも耐えうる力、即ち防御力。この四つの力を貰っている。いやー強い。攻撃上がるわ攻撃当たらないわ全然スピード落ち無いわ攻撃当たってもダメージないわで結構なチート。

 詳細に説明するのはまた今度ね。

『そろそろ決着をつけるのじゃ』
「望むところだ!」
『奥義【破滅斬】』
「四神霊獣奥義【聖光冬帝】!」

 クレアシオンの奥義【破滅斬】はその名の通り全てのものを破滅させる。【必滅一閃】との違いは、直接相手に触れなくても斬撃を飛ばすから少しくらいなら離れていても良い事と、破壊すればするほど斬撃が強くなるということ。何それ欲しい。

 対して俺が使ったのは奥義【四神霊獣憑依一体】を使うことで使うことができるようになる奥義【聖光冬帝】。この奥義は四神霊獣の玄武をモデルとしていて、一撃が遅い代わりに強力な攻撃力を誇っている。その他にも、クレアシオンが使った斬撃攻撃を無効化したりと、かなり強い奥義となっている。

 クレアシオンと俺の剣がぶつかり合った瞬間、金属通しが強くぶつかり合う音が周囲に響き、ぶつかった反動で俺もクレアシオンも吹き飛ばされた。因みにHPはかなり削られた。痛い。

『まだ倒れんのか。しぶとい奴め』
「それはコッチのセリフだ!早く倒れろ!」
『断る。奥義【一死創電】』
「雷なら雷で対抗するのみ!四神霊獣奥義【白帝紫雷】!」

 今回はどちらも剣に雷を纏わせ相手を切りつける技。ただそれだけなわけがなく、剣に掠りでもしたら数十分は感電して動けなくなるという極悪な特性を持っている。これは魔法でも、効果時間を少なくすることはできても完全に打ち消すことはできない。それを互いの剣に纏わせた雷で防ぎ、再び距離を取る。

『そろそろ疲れてこぬか?』
「ああ、疲れてきた。だからすぐ終わらせるって言ってんだろ。早く倒れろ」
『先に倒れるのはお主じゃ。奥義【セツナ】』
「まだ早い技持ってんのかよ!?四神霊獣奥義【朱雀炎舞】!」

 クレアシオの使った武技は一瞬で相手に肉薄し、一刀で断ち切るという完全初見殺しの技だ。それに対して俺は、【朱雀炎舞】を使い、舞うように回避。それから連続の切りつけ。上、下、右上から左下など様々な角度からクレアシオンを切り刻む。

 【セツナ】を回避できたのは【覇龍滅翔陣】と【四神霊獣憑依一体】のお陰でゆっくりとまではいかないけど反応できる速度までスピードが落ちてるからだ。これが無かったら【邪帝炎殺白龍刃】の時点で俺は死んでいた。本当にありがとう。

 俺の攻撃を回避は困難と判断したのかクレアシオンはまた俺から距離を取った。

『まだ抗うのか?早く妾に倒された方が良いと思うのじゃ』
「それはコッチの願いが叶わなくなるからできないな。そんじゃ、さよなら~」
『は?何を言って───』
「四神霊獣奥義【蒼龍の咆哮】」

 クレアシオンが何かを言っていたが、そんなの無視して【四神霊獣憑依一体】で使用可能になる奥義の最後の技、【蒼龍の咆哮】を使った。効果は、一撃ごとにHPが減っていくが、目の前にあるもの破壊しつくすという、かなりヤバい技だ。だが、そんな斬撃をクレアシオンは防ぐことが出来ず、もろに食らってしまった。死んでないと思うけど・・・。大丈夫だよな?

「キラくーん!お疲れ様でーす!」
「キラー!お疲れ!」
「・・・おつ」

 ミライ、カオリ、サクラは一度俺とクレアシオンが戦っている所を見ているからか、そこまで、というか全く全然これっぽっちも驚くことなく俺へ労いの言葉をかけてきた。対して、アンラ、ブルー、レッドは愕然としていた。

『見事じゃ。約束通り、オリジナルスキルを創ってやろう。して、お主は如何様なスキルを望む?』
「え、あ、は、はいっ!えっとえっと・・・。か、鍛冶系のスキルをこの二人にください!」

 え、なんできょどってんのアンラさん?まぁ、珍しい光景だけど。

『心得た。ではお主は何を望む?』
「わ、私!?えっと、じゃあ、お、オリハルコンをたくさんください!」
『それならここに来る前のダンジョンに沢山おったであろう?』
「え?」

 あ、ここに来る前に沢山いたってオリハルコンゴーレムの事だよね。

「オリハルコンゴーレム、怖い・・・」

 何故かカオリはトラウマってるし。はぁ。

「アンラ、オリハルコンは俺が沢山持ってるから他のにしな?」
「えー!?持ってるの!?ならなら!私だけの奥義が欲しい!」
「それは無理があるんじゃ・・・」
『できるのじゃ』
「できんのかい!」

 できるんだ!システムに介入するってことだよな、それって!あ、でもオリジナルスキルの件もあるし今更か!ははははっ!
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