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51.生還への道
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――必ず生きて帰ろう
そう決意したのはいいものの、現実は言葉だけでまかり通るほど甘くはない。
現状況は絶体絶命に近しく、唯一の救いはまだ俺たちの存在がまだ敵に知られていないことだった。
敵兵の数も先ほどよりも倍以上に増えてきており、いよいよ身を隠すのにも限界が近づこうとしていた。
そんな状況下の中で俺たちは身を低くしながらも、脱出の機会を探るべくじっと息を潜めていた。
「それで、どうするゼナリオ。このままじゃ、バレんのも時間問題だぞ?」
レオスは小声で俺に耳打ちしてくる。
その声を聞いた俺は滴る汗を拭いながら、
「ああ、分かってる。でも今動くのは危険すぎる。流石に俺でもお前を守りながらあれだけの数の兵を相手にするのは厳しい」
そう、別に兵の数などは俺からすれば問題にすらならない。
単独任務でも大量の敵兵を前に戦った時もあったし、敵陣営の巣窟に潜り込んでは壊滅させたことだってある。
100人、200人増えようが俺にとっては関係のないことなのだ。
だが今回の場合は今までとは勝手が違う。
ただただひたすら相手を駆逐するのではなく、人を守りながらなるべく敵とも会せずに戦闘領域から脱出するのが今回の目的であり、重要なところだ。
最初はそんなこと造作もないだろうとは思っていたが、いざ策を練るとなると頭を抱える。
敵を倒しながら脱出するのは流石にリスキーだし、かと言って隠れながら進むにも必ず限界が来る。
周りは敵だらけだし、時間の猶予もあまりない。
(せめて、レオスにも俺くらいの戦闘能力があれば話は早いんだけどな……)
まぁそれは仕方ない。何せ彼は今日が初の実戦だ。
まだ戦場で生き抜くためのイロハすら知らない人間に身の丈以上の要望を突き付けるのは酷なこと。
それは俺も初実戦の時に経験済みだ。
(ま、あの頃は当時の上官だった人に無理矢理身体で覚えさせられたけどな……)
……と、いかんいかん。過去のことを振り返っている場合じゃない。
とにかく今は策だ。
(俺もレオスも傷一つなく無事に帰還するには……)
今まで培ってきた戦闘経験の詰まった引き出しを開け、最善の一手を考える。
すると――
「あ、そうだ。これなら……」
突然、俺の脳内にふとある提案が湧き上がってくる。
それに気づいたレオスはすぐに俺の方を向き、
「……ん? 何か良い策を思いついたのか?」
「……まぁな。でもこれにはお前の協力が必要不可欠だ。頼めるか?」
「頼めるかって……そんなこと聞くまでもないだろうが。なんたって俺の命はもうゼナリオに預けたんだからな。こうなった以上、俺はもう地獄の底まで付き合うつもりだ」
「そ、そうか……ならいいんだ」
地獄の底までって、そんな大袈裟な……。
でもレオスも全力で協力してくれる知り、先ほどまでの焦燥感が一気に失せてきた。
それと同時に生還への希望が少しずつ湧き上がり、身体が軽くなったかのような感覚を受けた。
「よし、じゃあ手始めにここから少し移動するぞ。間違っても聞こえるような足跡をたてるなよ?」
「りょうか……いや、イエッサー!」
「お、俺をサーと呼ぶな。これでも俺はまだ下士官だ」
「わ、分かった……」
確かに新兵の彼から見たら俺は上官と同じような立ち位置になるだろう。
でも俺はそう呼ばれるのはあまり好かない。
理由は別に深いものじゃなく、単純に堅苦しくて嫌いだからだ。
そもそもの話、俺は軍規ですら快く思っていない。
あんな間違いだらけの法規なぞ消えて良いとさえ思っている。
でもそれを忠実に守らなければ俺たちが生きる術はないのも事実。
コミュニティの崩壊からたいぶ経った今、俺はいつしかこの呪縛から逃れて見せようとそう強く思うようになったのだ。
「よし、ここでストップだ。できるだけ息を潜めて、顔を上げないようにしろ」
「お、おけ……」
俺はかなり小声でレオスに指示を出し、彼もまた忠実にその指示に従う。
俺たちは今、とある地点まで足を進めていた。
そして俺たちの少し先の方に二人の兵士が笑いながら雑談をしていた。
距離としては大体100m前後くらいだろう。
(よし、上手く回り込めたな)
俺のない脳ミソで考え出した脱出への作戦。
それは敵兵士になりすましての完全カモフラージュ作戦だ。
現状、俺たちのいるこの森林地帯は敵軍の兵士によって至る所に監視の目がいっている。
たとえ上手く事が運んで脱出できたとしても森林地帯を抜けた先に敵が待ち構えている可能性だって十分に考えられる。
そうなってはせっかくの敵包囲網からの脱出が無意味となってしまう。
そこでだ!
一番自然にかつ、平和的にここから抜けることを考えた時、思いついたのがこのなりすまし作戦。
これなら素性さえ見せなければ上手い具合にここから抜け出せるだろう。
(ふっ、我ながら天才的考えだ)
自画自賛に浸り、思わずニヤリとしてしまう。
だがそのためには敵兵士から軍服や装備一式などを奪わなければならない。
そのために俺たちは出来るだけ周りに兵の存在が確認できていない孤立している兵士たちを標的に行動を始めたというわけだ。
(……よし、周りに二人以外の兵士の存在はないな)
念入りに確認し、作戦実行が可能な事をレオスに伝える。
「レオス、やるぞ」
「お、おう! まずはあれをやればいいんだな?」
「ああ、頼む」
そういうとレオスは軍服のポケットに潜ませておいた少し大きめの石を近くの木に思いっきり投げつける。
すると、
「ん、なんだ?」
「何か向こうから音がしたぞ」
前方に見える二人の兵士が音に反応。
じりじりとこちらの方へ近づいてきて、兵士たちとの距離が段々と縮まっていく。
(ナイスだ、レオス)
俺は心の中で彼に一言礼を述べる。
そう……俺が狙っていたのはズバリ兵士たちの誘導だった。
実際、距離を詰めて一気に襲い掛かるのも可能ではあったが、万が一ということもあり得る。
それに、レオスとも出来るだけ離れたくないという考えもあったことからこのやり方を選んだ。
そしてここからが俺の仕事。
レオスは忠実にかつ指示通りに動いてくれた。
あとは――
「レオスはここで待っていてくれ。俺が指示するまで絶対に出てくるなよ」
「分かった。でも無茶だけはするなよ」
「ふっ、こんなの俺にとっては無茶の範疇にも入らない。いつも通りこなせばいいだけだ」
「そ、そうなのか? やけに自信満々だな」
唐突のビッグマウスに驚きを見せるレオス。
だが別にこれは嘘を言っているわけじゃない。
実際、単独となればやっていることはいつもと同じ。
バレないように相手を無力化するなんてことは朝飯前なのだ。
「……ま、とにかく今は俺を信じてくれ。すぐに戻る」
俺はそれだけ言い、身体を少し起き上がらせ、戦闘態勢に入る。
兵士たちは何も知らずに音のした方へアホみたいに近づいてくる。
距離ももう半分以下にまで縮まっており、俺の目は完全に二人へとロックされた。
(さて、悪いけど君たち二人には犠牲になってもらうよ……)
俺は片方の手に殺傷用のコンバットナイフを潜めると、身を乗り出し、勢いよく二人へと襲い掛かった。
そう決意したのはいいものの、現実は言葉だけでまかり通るほど甘くはない。
現状況は絶体絶命に近しく、唯一の救いはまだ俺たちの存在がまだ敵に知られていないことだった。
敵兵の数も先ほどよりも倍以上に増えてきており、いよいよ身を隠すのにも限界が近づこうとしていた。
そんな状況下の中で俺たちは身を低くしながらも、脱出の機会を探るべくじっと息を潜めていた。
「それで、どうするゼナリオ。このままじゃ、バレんのも時間問題だぞ?」
レオスは小声で俺に耳打ちしてくる。
その声を聞いた俺は滴る汗を拭いながら、
「ああ、分かってる。でも今動くのは危険すぎる。流石に俺でもお前を守りながらあれだけの数の兵を相手にするのは厳しい」
そう、別に兵の数などは俺からすれば問題にすらならない。
単独任務でも大量の敵兵を前に戦った時もあったし、敵陣営の巣窟に潜り込んでは壊滅させたことだってある。
100人、200人増えようが俺にとっては関係のないことなのだ。
だが今回の場合は今までとは勝手が違う。
ただただひたすら相手を駆逐するのではなく、人を守りながらなるべく敵とも会せずに戦闘領域から脱出するのが今回の目的であり、重要なところだ。
最初はそんなこと造作もないだろうとは思っていたが、いざ策を練るとなると頭を抱える。
敵を倒しながら脱出するのは流石にリスキーだし、かと言って隠れながら進むにも必ず限界が来る。
周りは敵だらけだし、時間の猶予もあまりない。
(せめて、レオスにも俺くらいの戦闘能力があれば話は早いんだけどな……)
まぁそれは仕方ない。何せ彼は今日が初の実戦だ。
まだ戦場で生き抜くためのイロハすら知らない人間に身の丈以上の要望を突き付けるのは酷なこと。
それは俺も初実戦の時に経験済みだ。
(ま、あの頃は当時の上官だった人に無理矢理身体で覚えさせられたけどな……)
……と、いかんいかん。過去のことを振り返っている場合じゃない。
とにかく今は策だ。
(俺もレオスも傷一つなく無事に帰還するには……)
今まで培ってきた戦闘経験の詰まった引き出しを開け、最善の一手を考える。
すると――
「あ、そうだ。これなら……」
突然、俺の脳内にふとある提案が湧き上がってくる。
それに気づいたレオスはすぐに俺の方を向き、
「……ん? 何か良い策を思いついたのか?」
「……まぁな。でもこれにはお前の協力が必要不可欠だ。頼めるか?」
「頼めるかって……そんなこと聞くまでもないだろうが。なんたって俺の命はもうゼナリオに預けたんだからな。こうなった以上、俺はもう地獄の底まで付き合うつもりだ」
「そ、そうか……ならいいんだ」
地獄の底までって、そんな大袈裟な……。
でもレオスも全力で協力してくれる知り、先ほどまでの焦燥感が一気に失せてきた。
それと同時に生還への希望が少しずつ湧き上がり、身体が軽くなったかのような感覚を受けた。
「よし、じゃあ手始めにここから少し移動するぞ。間違っても聞こえるような足跡をたてるなよ?」
「りょうか……いや、イエッサー!」
「お、俺をサーと呼ぶな。これでも俺はまだ下士官だ」
「わ、分かった……」
確かに新兵の彼から見たら俺は上官と同じような立ち位置になるだろう。
でも俺はそう呼ばれるのはあまり好かない。
理由は別に深いものじゃなく、単純に堅苦しくて嫌いだからだ。
そもそもの話、俺は軍規ですら快く思っていない。
あんな間違いだらけの法規なぞ消えて良いとさえ思っている。
でもそれを忠実に守らなければ俺たちが生きる術はないのも事実。
コミュニティの崩壊からたいぶ経った今、俺はいつしかこの呪縛から逃れて見せようとそう強く思うようになったのだ。
「よし、ここでストップだ。できるだけ息を潜めて、顔を上げないようにしろ」
「お、おけ……」
俺はかなり小声でレオスに指示を出し、彼もまた忠実にその指示に従う。
俺たちは今、とある地点まで足を進めていた。
そして俺たちの少し先の方に二人の兵士が笑いながら雑談をしていた。
距離としては大体100m前後くらいだろう。
(よし、上手く回り込めたな)
俺のない脳ミソで考え出した脱出への作戦。
それは敵兵士になりすましての完全カモフラージュ作戦だ。
現状、俺たちのいるこの森林地帯は敵軍の兵士によって至る所に監視の目がいっている。
たとえ上手く事が運んで脱出できたとしても森林地帯を抜けた先に敵が待ち構えている可能性だって十分に考えられる。
そうなってはせっかくの敵包囲網からの脱出が無意味となってしまう。
そこでだ!
一番自然にかつ、平和的にここから抜けることを考えた時、思いついたのがこのなりすまし作戦。
これなら素性さえ見せなければ上手い具合にここから抜け出せるだろう。
(ふっ、我ながら天才的考えだ)
自画自賛に浸り、思わずニヤリとしてしまう。
だがそのためには敵兵士から軍服や装備一式などを奪わなければならない。
そのために俺たちは出来るだけ周りに兵の存在が確認できていない孤立している兵士たちを標的に行動を始めたというわけだ。
(……よし、周りに二人以外の兵士の存在はないな)
念入りに確認し、作戦実行が可能な事をレオスに伝える。
「レオス、やるぞ」
「お、おう! まずはあれをやればいいんだな?」
「ああ、頼む」
そういうとレオスは軍服のポケットに潜ませておいた少し大きめの石を近くの木に思いっきり投げつける。
すると、
「ん、なんだ?」
「何か向こうから音がしたぞ」
前方に見える二人の兵士が音に反応。
じりじりとこちらの方へ近づいてきて、兵士たちとの距離が段々と縮まっていく。
(ナイスだ、レオス)
俺は心の中で彼に一言礼を述べる。
そう……俺が狙っていたのはズバリ兵士たちの誘導だった。
実際、距離を詰めて一気に襲い掛かるのも可能ではあったが、万が一ということもあり得る。
それに、レオスとも出来るだけ離れたくないという考えもあったことからこのやり方を選んだ。
そしてここからが俺の仕事。
レオスは忠実にかつ指示通りに動いてくれた。
あとは――
「レオスはここで待っていてくれ。俺が指示するまで絶対に出てくるなよ」
「分かった。でも無茶だけはするなよ」
「ふっ、こんなの俺にとっては無茶の範疇にも入らない。いつも通りこなせばいいだけだ」
「そ、そうなのか? やけに自信満々だな」
唐突のビッグマウスに驚きを見せるレオス。
だが別にこれは嘘を言っているわけじゃない。
実際、単独となればやっていることはいつもと同じ。
バレないように相手を無力化するなんてことは朝飯前なのだ。
「……ま、とにかく今は俺を信じてくれ。すぐに戻る」
俺はそれだけ言い、身体を少し起き上がらせ、戦闘態勢に入る。
兵士たちは何も知らずに音のした方へアホみたいに近づいてくる。
距離ももう半分以下にまで縮まっており、俺の目は完全に二人へとロックされた。
(さて、悪いけど君たち二人には犠牲になってもらうよ……)
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