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第二章【越】
教えてくれた事
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■■■■
「──という訳で、新人戦は俺とわっ子がダブルスで出る事になった」
部活前、まひるは和子とダブルスを組む事を皆の前で宣言した。
しかし、いくら部長とはいえ顧問をさし置き、更には部員の意見も聞かずに決める事等あり得ず、当然の如く部員達に口を出された。
「──という訳で、じゃ無いですよ! 何勝手に決めちゃってんですか!」
「そうですよ。私達だってダブルスで出るつもりでいたんですから」
最も反応を見せたのは乃百合とブッケンだ。二人は新人戦でも当然ダブルスを組むものだと思っていた為、肩透かしをくらった形となった。
「いいかよく聞け。これは全試合取りに行く為の布陣だ。わっ子にシングルスはまだ早い。ダブルスに出て誰かがサポートしてやるのがいいと思う。その相方として一番相応しいのは俺だろう。俺にはダブルスの経験もあるし、わっ子の事もよく知っている。それに何より俺にはわっ子をサポートしてやる自信がある。お前達にはわっ子の事サポートして勝利に導く自信があるのか?」
「それは……」
「ありますッ! わっ子は私が護る!」
口篭るブッケンに対し即答したのは乃百合だった。そんなにまでしてダブルスに出たいのだろうか。
そんな中、熱くなる乃百合の隣で冷静に話を聞いていたのは桜だ。洞察力に優れた桜の見解はと言うと──、
「まっひーの考えは結構的を得ているよ。アンチラバーの私はシングルス向き。海香もシングルスがいいだろうね。ブッケンと乃百合ちゃんは二人で組んでこそだと思う。となればコレはコレでベストな形なんじゃないかな。まっひーが言うように、全試合取れる可能性がある。いい布陣だと私は思うよ」
団体戦では、各チームそれなりに強い人が何人かは必ず居るものだ。その為、組み合わせ次第で足元を救われる事も少なくない。その点、全試合勝てる見込みがあると言うのは大きな意味を持つ。これ以上は無いとは言いきれないが、コレはコレで納得の布陣。桜の言葉には不思議と説得力がある。
「だろ? 俺もそう思ってたんだ。それと乃百合、ブッケン。お前達は強い。自信を持ってシングルスで暴れて来い! 頼りにしてるからな」
全中前に急遽ダブルスが組まれたが、元より乃百合はシングルス希望の選手である。そして部長からの「頼りにしている」という言葉を受け、燃えない女の子では無い。
「──、分かりました。私はシングルスで頑張りたいと思います! ブッケンもそれでいいよね?」
「うん。それがチームのベストなんだから、私もシングルスを死ぬ気で頑張るよ」
最近まひるは二人の扱いに慣れてきた。扱いやすい乃百合を制して、流されやすいブッケンを押さえ込む、正に必勝パターン。
「じゃあ決まりだね。早めに決めた方が対策も練れるしいい事だよ。後で先生に報告だけしなきゃだね。それとまっひーは後で私の所に来てね。意味、分かるよね」
桜の洞察力は大したものだ。と言いたい所だが、最後の言葉は桜がまひるに鎌をかけた言葉である。その言葉に騙され、まひるは後で桜に事情を説明し頭を下げる羽目になるのだが、この辺の駆け引きの上手さは桜の方が一枚上手だ。
■■■■
──別の日──
新たな戦型を形にするため、児島南にカットマンのやり方を教わっていたブッケン。
先の全中、ブッケンは三年生とは言え特別注目選手でも無い相手に負けていた。これが今のブッケンの力。念珠崎のシングルスに出るメンバーの中では一番弱いという位置づけ。
誰よりも努力はしている筈なのに──、
「ブッケン! ただ返すだけじゃダメだよ。ちゃんと回転をかけてコースを狙わなきゃ。そうしないとどんどん自分が不利になっていくからね!」
「は、はい!」
児島南の指導は厳しい。愛があるが故の厳しさである事はわかっている為、ブッケンも弱音を吐かずにここまでやってきた。
「じゃあ次【バックカット】いくよ!」
「お願いしますッ!」
【バックカット】バックハンドでカットボールを打つ技術。フォアハンドに対して難易度が高い。
難しいバックハンドでのカットの処理に、思う様にコースに飛ばせないブッケン。ブッケンは不器用で、新しい事を覚えるのが非常に苦手だった。
かれこれ一週間は経とうかと言うのに、この飲み込みの悪さである。
それに引替え、ブッケンに付き合い隣で翔子に相手して貰っている乃百合は、みるみるうちにカットを習得し、同時に始めたブッケンの一歩も二歩も先を歩んでいた。
そんな乃百合を横目で見ながら練習するブッケンに、南は気がついた。
「ブッケン。変な事考えてないよね? 常葉さんは常葉さん、ブッケンにはブッケンのペースってものがあるのよ。だから……」
「──、あの……少し、休憩して来てもいいですか」
南は溜息一つ零して、その言葉を了承した。
■■■■
ブッケンは水飲み場までやって来た。
南の言うように、なんでも出来る乃百合への羨ましさと、なんにも出来ない自分へのもどかしさが頭の中で交錯し、胸を締め付けた。
水を口に含み、顔を洗っても流れていかないこの気持ち。何故神様は人間を全て同じに造らなかったのか──、
「ブッケン」
「南先輩……」
南は気になりブッケンの様子を見に来ていた。
「気にしてるの?」
「南先輩は……先輩は、インクのでなくなったボールペンってどう思いますか?」
「えっ……それはあんまり使いたくないかな」
「…………私はインクのでないボールペンなんです。書いても書いても映らない。何遍も何遍も書き足して、ようやく見えるようになるボールペン。でも乃百合ちゃんは一度で綺麗な線が引ける油性ペン。私は乃百合ちゃんが大好きだけど、自分は好きじゃない。だって、インクのでないボールペンなんてイライラするだけですから……私は何をやっても……何一つ上手くいかない」
南にはブッケンの言いたいことが理解出来ていた。しかし南はそうは思っていない。実際にブッケンは、南ら三年生を押し退けてレギュラーになったという実績がある。飲み込みこそ悪いが、続けていくことで、その力がどんどん上澄みされてくのは間違い無い。ただ、乃百合とブッケンとでは成長曲線が違うだけで、最終的な着地点はそんなに大きく違うとは思っていない。
「違うよ。その例え、全然違う」
「えっ……」
「ブッケンを例えるなら水彩画。私はそう考えているよ。水彩画はね、何遍も何遍も上から色を重ねて、最終的には美しい絵になるの。私は好きだな。水彩画。ブッケンの今やってる事は無駄じゃない。淡くても、見えない程薄くても、ちゃんと描けてる。納得いくまで書き足して、完成したらきっと人の心を動かす素敵な絵になる。私はそう信じてる。三年間、翔子の事を見てきたから分かるの。こういう人の卓球って、本当にカッコイイんだよね」
自分を励ましてくれる為の言葉だと分かっていながら、ブッケンには南の顔が嘘を言っているようには見えなかった。
乃百合にも負けない自分を描く──、
「南先輩……ありがとうございます。私、人と比べてばかりでダメですね。私が努力を止めたら、絵は完成しないですもんね。素敵な絵、完成したら南先輩に見て欲しいです。その為には、何はともあれ練習練習! ですね」
いつもの事ながら、他人と比べては落ち込むを繰り返すブッケンだったが、今回は南によってなんとか踏みとどまった。
「じゃあ戻って続きを……と言いたいところなんだけど、もう帰る時間だよ。あんまり遅くなると親御さんが心配するからね」
時刻は夜の八時を指し、中学生にはもう遅い時間になっていた。
この日は上級生である南が帰宅を促し、残っていた部員と共に家に帰る事になった。
──その帰り道──
乃百合とブッケンは家が近い為、毎日のように一緒に帰る。小学生の頃からいつも一緒に通った帰り道。
こうやって並んで帰るのも、もう何度目だろうか。
「ブッケン、さっき何かあったの?」
「うん。ちょっとね」
「まぁいいや。ブッケンなら大丈夫だよ。絶対カットマンを習得出来る。──、でさ。私も新しい技に挑戦しようと思ってるんだ」
「新しい技?」
「うん。難しいんだけど、ブッケン見てたら出来るような気がしてくるんだ」
「私を見てると?」
乃百合は歩みを止め照れくさそうに笑ってみせた。夏も終わりに近づき、二人の間に程よい風が吹き抜けていく。
「努力すれば出来るって、教えてくれたのはブッケンなんだよ」
「それ……って……」
ブッケンにとってそれは、乃百合が教えてくれた事だった。
「──という訳で、新人戦は俺とわっ子がダブルスで出る事になった」
部活前、まひるは和子とダブルスを組む事を皆の前で宣言した。
しかし、いくら部長とはいえ顧問をさし置き、更には部員の意見も聞かずに決める事等あり得ず、当然の如く部員達に口を出された。
「──という訳で、じゃ無いですよ! 何勝手に決めちゃってんですか!」
「そうですよ。私達だってダブルスで出るつもりでいたんですから」
最も反応を見せたのは乃百合とブッケンだ。二人は新人戦でも当然ダブルスを組むものだと思っていた為、肩透かしをくらった形となった。
「いいかよく聞け。これは全試合取りに行く為の布陣だ。わっ子にシングルスはまだ早い。ダブルスに出て誰かがサポートしてやるのがいいと思う。その相方として一番相応しいのは俺だろう。俺にはダブルスの経験もあるし、わっ子の事もよく知っている。それに何より俺にはわっ子をサポートしてやる自信がある。お前達にはわっ子の事サポートして勝利に導く自信があるのか?」
「それは……」
「ありますッ! わっ子は私が護る!」
口篭るブッケンに対し即答したのは乃百合だった。そんなにまでしてダブルスに出たいのだろうか。
そんな中、熱くなる乃百合の隣で冷静に話を聞いていたのは桜だ。洞察力に優れた桜の見解はと言うと──、
「まっひーの考えは結構的を得ているよ。アンチラバーの私はシングルス向き。海香もシングルスがいいだろうね。ブッケンと乃百合ちゃんは二人で組んでこそだと思う。となればコレはコレでベストな形なんじゃないかな。まっひーが言うように、全試合取れる可能性がある。いい布陣だと私は思うよ」
団体戦では、各チームそれなりに強い人が何人かは必ず居るものだ。その為、組み合わせ次第で足元を救われる事も少なくない。その点、全試合勝てる見込みがあると言うのは大きな意味を持つ。これ以上は無いとは言いきれないが、コレはコレで納得の布陣。桜の言葉には不思議と説得力がある。
「だろ? 俺もそう思ってたんだ。それと乃百合、ブッケン。お前達は強い。自信を持ってシングルスで暴れて来い! 頼りにしてるからな」
全中前に急遽ダブルスが組まれたが、元より乃百合はシングルス希望の選手である。そして部長からの「頼りにしている」という言葉を受け、燃えない女の子では無い。
「──、分かりました。私はシングルスで頑張りたいと思います! ブッケンもそれでいいよね?」
「うん。それがチームのベストなんだから、私もシングルスを死ぬ気で頑張るよ」
最近まひるは二人の扱いに慣れてきた。扱いやすい乃百合を制して、流されやすいブッケンを押さえ込む、正に必勝パターン。
「じゃあ決まりだね。早めに決めた方が対策も練れるしいい事だよ。後で先生に報告だけしなきゃだね。それとまっひーは後で私の所に来てね。意味、分かるよね」
桜の洞察力は大したものだ。と言いたい所だが、最後の言葉は桜がまひるに鎌をかけた言葉である。その言葉に騙され、まひるは後で桜に事情を説明し頭を下げる羽目になるのだが、この辺の駆け引きの上手さは桜の方が一枚上手だ。
■■■■
──別の日──
新たな戦型を形にするため、児島南にカットマンのやり方を教わっていたブッケン。
先の全中、ブッケンは三年生とは言え特別注目選手でも無い相手に負けていた。これが今のブッケンの力。念珠崎のシングルスに出るメンバーの中では一番弱いという位置づけ。
誰よりも努力はしている筈なのに──、
「ブッケン! ただ返すだけじゃダメだよ。ちゃんと回転をかけてコースを狙わなきゃ。そうしないとどんどん自分が不利になっていくからね!」
「は、はい!」
児島南の指導は厳しい。愛があるが故の厳しさである事はわかっている為、ブッケンも弱音を吐かずにここまでやってきた。
「じゃあ次【バックカット】いくよ!」
「お願いしますッ!」
【バックカット】バックハンドでカットボールを打つ技術。フォアハンドに対して難易度が高い。
難しいバックハンドでのカットの処理に、思う様にコースに飛ばせないブッケン。ブッケンは不器用で、新しい事を覚えるのが非常に苦手だった。
かれこれ一週間は経とうかと言うのに、この飲み込みの悪さである。
それに引替え、ブッケンに付き合い隣で翔子に相手して貰っている乃百合は、みるみるうちにカットを習得し、同時に始めたブッケンの一歩も二歩も先を歩んでいた。
そんな乃百合を横目で見ながら練習するブッケンに、南は気がついた。
「ブッケン。変な事考えてないよね? 常葉さんは常葉さん、ブッケンにはブッケンのペースってものがあるのよ。だから……」
「──、あの……少し、休憩して来てもいいですか」
南は溜息一つ零して、その言葉を了承した。
■■■■
ブッケンは水飲み場までやって来た。
南の言うように、なんでも出来る乃百合への羨ましさと、なんにも出来ない自分へのもどかしさが頭の中で交錯し、胸を締め付けた。
水を口に含み、顔を洗っても流れていかないこの気持ち。何故神様は人間を全て同じに造らなかったのか──、
「ブッケン」
「南先輩……」
南は気になりブッケンの様子を見に来ていた。
「気にしてるの?」
「南先輩は……先輩は、インクのでなくなったボールペンってどう思いますか?」
「えっ……それはあんまり使いたくないかな」
「…………私はインクのでないボールペンなんです。書いても書いても映らない。何遍も何遍も書き足して、ようやく見えるようになるボールペン。でも乃百合ちゃんは一度で綺麗な線が引ける油性ペン。私は乃百合ちゃんが大好きだけど、自分は好きじゃない。だって、インクのでないボールペンなんてイライラするだけですから……私は何をやっても……何一つ上手くいかない」
南にはブッケンの言いたいことが理解出来ていた。しかし南はそうは思っていない。実際にブッケンは、南ら三年生を押し退けてレギュラーになったという実績がある。飲み込みこそ悪いが、続けていくことで、その力がどんどん上澄みされてくのは間違い無い。ただ、乃百合とブッケンとでは成長曲線が違うだけで、最終的な着地点はそんなに大きく違うとは思っていない。
「違うよ。その例え、全然違う」
「えっ……」
「ブッケンを例えるなら水彩画。私はそう考えているよ。水彩画はね、何遍も何遍も上から色を重ねて、最終的には美しい絵になるの。私は好きだな。水彩画。ブッケンの今やってる事は無駄じゃない。淡くても、見えない程薄くても、ちゃんと描けてる。納得いくまで書き足して、完成したらきっと人の心を動かす素敵な絵になる。私はそう信じてる。三年間、翔子の事を見てきたから分かるの。こういう人の卓球って、本当にカッコイイんだよね」
自分を励ましてくれる為の言葉だと分かっていながら、ブッケンには南の顔が嘘を言っているようには見えなかった。
乃百合にも負けない自分を描く──、
「南先輩……ありがとうございます。私、人と比べてばかりでダメですね。私が努力を止めたら、絵は完成しないですもんね。素敵な絵、完成したら南先輩に見て欲しいです。その為には、何はともあれ練習練習! ですね」
いつもの事ながら、他人と比べては落ち込むを繰り返すブッケンだったが、今回は南によってなんとか踏みとどまった。
「じゃあ戻って続きを……と言いたいところなんだけど、もう帰る時間だよ。あんまり遅くなると親御さんが心配するからね」
時刻は夜の八時を指し、中学生にはもう遅い時間になっていた。
この日は上級生である南が帰宅を促し、残っていた部員と共に家に帰る事になった。
──その帰り道──
乃百合とブッケンは家が近い為、毎日のように一緒に帰る。小学生の頃からいつも一緒に通った帰り道。
こうやって並んで帰るのも、もう何度目だろうか。
「ブッケン、さっき何かあったの?」
「うん。ちょっとね」
「まぁいいや。ブッケンなら大丈夫だよ。絶対カットマンを習得出来る。──、でさ。私も新しい技に挑戦しようと思ってるんだ」
「新しい技?」
「うん。難しいんだけど、ブッケン見てたら出来るような気がしてくるんだ」
「私を見てると?」
乃百合は歩みを止め照れくさそうに笑ってみせた。夏も終わりに近づき、二人の間に程よい風が吹き抜けていく。
「努力すれば出来るって、教えてくれたのはブッケンなんだよ」
「それ……って……」
ブッケンにとってそれは、乃百合が教えてくれた事だった。
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