6 / 24
第6話 初めてソロで依頼を受けた
しおりを挟む
貸出所を出ると、まず俺は宿を探した。
五分も歩かないうちにリーズナブルな宿を見つけられたので、俺は当面そこに宿泊しようと決めた。
価格は食事なしだと一泊六千ジャーチ、食事込みだと一泊八千ジャーチ。
本当は、今日は素泊まりにする予定だったが……思わぬ臨時収入があったので、せっかくならと食事込みで一週間分前払いして泊まることにした。
宿の食堂で夕食を取り終えると、部屋に向かう。
部屋に入ると、俺はベッドに『安眠』という付与をかけ、そのままベッドにダイブして眠りに落ちた。
◇
次の日。
朝の支度を済ませ、朝食を食べ終えると……早速俺は、この街の冒険者ギルドに向かった。
あんな目に遭った後だしな。
パーティーを組む気には到底なれないので、俺はこの街ではソロ冒険者として活動しようと思っている。
というわけで、依頼掲示板の前にやってくると、俺は自分一人で達成できそうな依頼を探すことにした。
俺が目をつけたのは、Fランクの薬草採取の依頼。
俺は今まで付与術一筋で生きてきて、昨日の一件を除けば戦闘経験がゼロなので、まずは戦わなくていい依頼からやってみようと考えたのである。
『キリア草の採取依頼 Fランク』と書かれた依頼書を剥がし、受付に持っていく。
「この依頼を受注します」
カウンターに依頼書を置き、俺はそう言った。
「分かりました。ギルドカードをお見せください」
受付嬢にそう指示されたので、自分のギルドカードを提示する。
すると……受付嬢は、何か変なものでも見たかのようにギルドカードと依頼書を二度見した。
「あの……これFランクの依頼ですけど、本当にこれにするんですか?」
受付嬢は、不思議そうにそう聞いてきた。
俺の現在の冒険者ランクは、Cランク。
適性ランクより三つも下の依頼を持ってきたから、俺が依頼書を間違えて取ってきたと勘違いされてしまったのだろう。
「はい。今まで付与術専門だったんですけど、今日からソロ活動することになったので」
俺は受付嬢に、そう事情を説明した。
Cランクといっても、これは【インセインスレイヤー】としての功績が溜まって自動的にランクが上がっただけのものだからな。
俺に普通のCランク並みの戦闘技術があるかと言えば、答えは明白だ。
受付嬢も、今の言葉でそれを察したようで……「あ、すいません」と言って、受注手続きを進めだした。
「キリア草は、東の平原にて採取することができます。東の平原は素人でも倒せるような魔物しか出ないので、安心して採取に励んでください。ただし、あそこにはキリア草によく似たドクキリア草という毒草も生えているので、間違えないよう気を付けてくださいね」
受付嬢はそう言って、俺のギルドカードを返してくれた。
「ありがとうございます」
そう言って俺は受付嬢からカードを受け取り、ギルドを後にした。
向かう先は、東の平原か。
毒草に注意ということなら……採取の方法は、アレで決まりだな。
俺は採取のプランを立てつつ、街中の標識に従い東の平原を目指した。
◇
何十分か歩いて、俺は東の平原に到着した。
東の平原は、ところどころに木がポツンポツンと生えている以外何もない、だだっ広い草原だった。
キリア草って確か、木陰に群生する傾向にある薬草だったよな。
そう思い、近くに生えている木に近づいてみると……確かに、そこには依頼書に描かれているのとよく似た草がたくさん生えていた。
……これで間違いないな、作戦開始だ。
俺はまず、近くに落ちていた木の棒を一本拾い……それに『風刃』という効果を付与した。
『風刃』を付与した木の棒を、地面スレスレで一薙ぎする。
すると……風の刃が発生し、群生していた草は一気に茎の部分から宙に舞った。
これで、キリア草含め大量の草が一気に刈り取られた。
大量にとは言っても、見た目には一種類の草しか生えてなかったので、刈り取ったのは殆どがキリア草かドクキリア草だろうが。
俺は今度は木の棒から『風刃』の付与を外すと、代わりに『毒磁石』という付与をかけた。
『毒磁石』を付与した木の棒を、刈った草の山にかざすと……一部の草が、次々と木の棒にくっついてきた。
これが、ドクキリア草の方だな。
草が大量にくっついた木の棒を手に、数歩移動し……俺はそこで『毒磁石』を解除し、ドクキリア草を地面に置いた。
その作業を繰り返すこと数回。
もはや、『毒磁石』を付与した木の棒を元の草の山にかざしても全く草がついてこなくなったところで……俺はこの作業をやめることにした。
これで元の草の山にある草は、全てキリア草ということになる。
選り分けられたキリア草をかき集めると、俺はそれらを全て魔法袋に収納した。
この魔法袋、ボアヴァルカンを収納しているせいで容量がカツカツだったんだが……昨日一旦『亜空間拡張』の付与を外して再度付与し直すと、ちょっとだけ容量に空きができたんだよな。
おそらく、魔法袋を作った当時より付与術の腕が上がっていたため、同じ付与でもそんな結果になったのだろう。
だから俺は今、キリア草をこの袋に収納することができたのだ。
……というかボアヴァルカンの死体、ギルドで売ってくればよかったな。
この依頼を終えて帰ったら、今度こそ買い取りに出すとしよう。
そんなことを考えながら、俺は今度は『毒磁石』についてきた草の山に向かい、その草を手に取った。
これは採取対象ではないドクキリア草の方だが……だからと言って、捨てるのはもったいない。
「『遺伝子組み換え』付与」
俺はドクキリア草にそんな付与をかけ、その遺伝子情報を操作した。
ドクキリア草とキリア草は、遺伝子の配列がとても良く似ている。
だから、この付与でちょっとだけ手を加えてやれば、ドクキリア草はキリア草になるのだ。
どういう原理かは知らないが、ドクキリア草は遺伝子配列が変わってキリア草になった瞬間毒が消え、薬効を持つようになる。
これをギルドに持っていき、薬師に調合してもらえば……出来上がる薬は、普通のキリア草を用いたものと全く同じ効果を持つポーションになるだろう。
この方法を用いれば、通常より手っ取り早く、たくさんのキリア草を収穫することができる。
他の木の近くも巡って、ある程度の量のキリア草を確保したら、街に帰還することとしよう。
五分も歩かないうちにリーズナブルな宿を見つけられたので、俺は当面そこに宿泊しようと決めた。
価格は食事なしだと一泊六千ジャーチ、食事込みだと一泊八千ジャーチ。
本当は、今日は素泊まりにする予定だったが……思わぬ臨時収入があったので、せっかくならと食事込みで一週間分前払いして泊まることにした。
宿の食堂で夕食を取り終えると、部屋に向かう。
部屋に入ると、俺はベッドに『安眠』という付与をかけ、そのままベッドにダイブして眠りに落ちた。
◇
次の日。
朝の支度を済ませ、朝食を食べ終えると……早速俺は、この街の冒険者ギルドに向かった。
あんな目に遭った後だしな。
パーティーを組む気には到底なれないので、俺はこの街ではソロ冒険者として活動しようと思っている。
というわけで、依頼掲示板の前にやってくると、俺は自分一人で達成できそうな依頼を探すことにした。
俺が目をつけたのは、Fランクの薬草採取の依頼。
俺は今まで付与術一筋で生きてきて、昨日の一件を除けば戦闘経験がゼロなので、まずは戦わなくていい依頼からやってみようと考えたのである。
『キリア草の採取依頼 Fランク』と書かれた依頼書を剥がし、受付に持っていく。
「この依頼を受注します」
カウンターに依頼書を置き、俺はそう言った。
「分かりました。ギルドカードをお見せください」
受付嬢にそう指示されたので、自分のギルドカードを提示する。
すると……受付嬢は、何か変なものでも見たかのようにギルドカードと依頼書を二度見した。
「あの……これFランクの依頼ですけど、本当にこれにするんですか?」
受付嬢は、不思議そうにそう聞いてきた。
俺の現在の冒険者ランクは、Cランク。
適性ランクより三つも下の依頼を持ってきたから、俺が依頼書を間違えて取ってきたと勘違いされてしまったのだろう。
「はい。今まで付与術専門だったんですけど、今日からソロ活動することになったので」
俺は受付嬢に、そう事情を説明した。
Cランクといっても、これは【インセインスレイヤー】としての功績が溜まって自動的にランクが上がっただけのものだからな。
俺に普通のCランク並みの戦闘技術があるかと言えば、答えは明白だ。
受付嬢も、今の言葉でそれを察したようで……「あ、すいません」と言って、受注手続きを進めだした。
「キリア草は、東の平原にて採取することができます。東の平原は素人でも倒せるような魔物しか出ないので、安心して採取に励んでください。ただし、あそこにはキリア草によく似たドクキリア草という毒草も生えているので、間違えないよう気を付けてくださいね」
受付嬢はそう言って、俺のギルドカードを返してくれた。
「ありがとうございます」
そう言って俺は受付嬢からカードを受け取り、ギルドを後にした。
向かう先は、東の平原か。
毒草に注意ということなら……採取の方法は、アレで決まりだな。
俺は採取のプランを立てつつ、街中の標識に従い東の平原を目指した。
◇
何十分か歩いて、俺は東の平原に到着した。
東の平原は、ところどころに木がポツンポツンと生えている以外何もない、だだっ広い草原だった。
キリア草って確か、木陰に群生する傾向にある薬草だったよな。
そう思い、近くに生えている木に近づいてみると……確かに、そこには依頼書に描かれているのとよく似た草がたくさん生えていた。
……これで間違いないな、作戦開始だ。
俺はまず、近くに落ちていた木の棒を一本拾い……それに『風刃』という効果を付与した。
『風刃』を付与した木の棒を、地面スレスレで一薙ぎする。
すると……風の刃が発生し、群生していた草は一気に茎の部分から宙に舞った。
これで、キリア草含め大量の草が一気に刈り取られた。
大量にとは言っても、見た目には一種類の草しか生えてなかったので、刈り取ったのは殆どがキリア草かドクキリア草だろうが。
俺は今度は木の棒から『風刃』の付与を外すと、代わりに『毒磁石』という付与をかけた。
『毒磁石』を付与した木の棒を、刈った草の山にかざすと……一部の草が、次々と木の棒にくっついてきた。
これが、ドクキリア草の方だな。
草が大量にくっついた木の棒を手に、数歩移動し……俺はそこで『毒磁石』を解除し、ドクキリア草を地面に置いた。
その作業を繰り返すこと数回。
もはや、『毒磁石』を付与した木の棒を元の草の山にかざしても全く草がついてこなくなったところで……俺はこの作業をやめることにした。
これで元の草の山にある草は、全てキリア草ということになる。
選り分けられたキリア草をかき集めると、俺はそれらを全て魔法袋に収納した。
この魔法袋、ボアヴァルカンを収納しているせいで容量がカツカツだったんだが……昨日一旦『亜空間拡張』の付与を外して再度付与し直すと、ちょっとだけ容量に空きができたんだよな。
おそらく、魔法袋を作った当時より付与術の腕が上がっていたため、同じ付与でもそんな結果になったのだろう。
だから俺は今、キリア草をこの袋に収納することができたのだ。
……というかボアヴァルカンの死体、ギルドで売ってくればよかったな。
この依頼を終えて帰ったら、今度こそ買い取りに出すとしよう。
そんなことを考えながら、俺は今度は『毒磁石』についてきた草の山に向かい、その草を手に取った。
これは採取対象ではないドクキリア草の方だが……だからと言って、捨てるのはもったいない。
「『遺伝子組み換え』付与」
俺はドクキリア草にそんな付与をかけ、その遺伝子情報を操作した。
ドクキリア草とキリア草は、遺伝子の配列がとても良く似ている。
だから、この付与でちょっとだけ手を加えてやれば、ドクキリア草はキリア草になるのだ。
どういう原理かは知らないが、ドクキリア草は遺伝子配列が変わってキリア草になった瞬間毒が消え、薬効を持つようになる。
これをギルドに持っていき、薬師に調合してもらえば……出来上がる薬は、普通のキリア草を用いたものと全く同じ効果を持つポーションになるだろう。
この方法を用いれば、通常より手っ取り早く、たくさんのキリア草を収穫することができる。
他の木の近くも巡って、ある程度の量のキリア草を確保したら、街に帰還することとしよう。
87
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
ありふれた話 ~追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます。今さら戻ってこいと言われても以下略
ゆきむらちひろ
ファンタジー
「追放」「ざまぁ」「実は最強」「生産チート」「スローライフ」「可愛いヒロイン」などなど、どこかで見たことがあるような設定を山盛りにして、ゆきむら的に書き殴っていく異世界ファンタジー。
■あらすじ
勇者パーティーで雑用兼ポーション生成係を務めていた錬金術師・アルト。
彼は勇者から「お前のスキルはもう限界だ。足手まといだ」と無一文で追放されてしまう。
失意のまま辺境の寂れた村に流れ着いたアルトだったが、
そこで自身のスキル【アイテム・クリエーション】が、
実はただのアイテム作成ではなく、
物質の構造を自在に組み替える神の御業【物質創造】であることに気づく。
それ以降、彼はその力で不毛の土地を肥沃な農地に変え、
枯れた川に清流を呼び戻し、
村人たちのために快適な家や温泉まで作り出していく。
さらに呪いに苦しむエルフの美少女を救い、
お人好しな商人、訳ありな獣人、腕利きのドワーフなどを取り入れ、
アルトは辺境を活気あふれる理想郷にしようと奮闘する。
一方、アルトを追放した勇者パーティーは、なぜかその活躍に陰りが見えてきて……。
―・―・―・―・―・―・―・―
タイトルを全部書くなら、
『追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます ~今さら戻ってこいと泣きつかれても、もう遅い。周りには僕を信じてくれる仲間がいるので~』という感じ。ありそう。
※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる