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7.子供っぽいキス
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アルベルト王宮に向かう二週間の道中で、私とフレデリックの距離は急速に近くなった。道中、各地を視察したこともあり、アベラルド王宮に到着したのはオスカーの誕生日の夕方になってしまった。
早馬で今日着るドレスを何着か王宮に送るように、父にお願いしておいたので今夜の舞踏会には間に合うだろう。本当はもう少し早く到着したかったが、朝方、野犬の群れに囲まれたこともあり遅くなってしまった。
王国歴733年12月2日
今日は私の最愛の人の誕生日の前日。前夜祭として舞踏会が開催され、明日は成人の儀がある。
王宮の門の前にまで到着すると、フレデリックが私をエスコートして降ろしてくれた。
「ありがとう。フレデリック。もっと、早く到着したかったわ。入浴もできてないし、野犬にさえ遭遇しなければ良かったのに。私、臭くないよね」
オスカーに臭いと思われたら最悪だ。自分の匂いを嗅ぐ私をフレデリックが笑いながら見つめている。
「大丈夫だよ。シェリルはいつも甘いミルクの匂いがする」
「ミルクって腐ったら臭いじゃない!」
私は軽く彼の胸を叩くと、フレデリックは私の手首を掴む。
「シェリル、約束通りの貿易協定を結んで来たら、ご褒美に舞踏会で踊ってくれる?」
「もちろんよ、フレデリック」
一曲踊ればバロン帝国と対等な協定が結べるなんてラッキーだ。私は心が躍った。
「そうだ、シェリルにプレゼントがあるんだ」
彼が手を挙げると、後続の馬車から出てきた従者が大きなシルバーにエメラルドのリボンを巻いた箱を持ってきた。
「もしかして、中に入ってるのは野犬じゃないでしょうね」
「暴れ過ぎてて、こんな箱には入らないよ」
私はスッとリボンを解くと、中には真っ赤なドレスが入っていた。銀糸の刺繍も繊細で、胸元の大きなグリーンダイヤモンドが印象的だ。
最近、バロン帝国では特にジュエリーをつけなくても、華やかな印象を与えるドレスが流行していると聞いていたが本当だったようだ。ずっと一緒にいたのに、私の知らぬ間にこんなものを作っているなんて驚きしかない。
「こんな高価なものは頂けないわ。それに⋯⋯」
「どうして? このグリーンダイヤモンドはルイナ王国から取り寄せたものだよ」
フレデリックは私がこの贈り物を受け取らない理由を勘違いしている。バロン帝国とヘドリック領地の間にあって、採掘の止まっていたダイヤモンド鉱山に勝手に手を出したと私が疑っていると思っているのだろう。
鉱脈の近くに放射性物質がなければグリーンダイヤモンドは誕生しない。だから、このダイヤが緑色の光を放っている時点でルイナ王国の高山でとれたものだと分かる。
アベラルド王国はルイナ王国と国交がない。非常に希少で高価なグリーンダイヤモンドのついたドレスを着たら、他の貴族がどのように私がこのドレスを手に入れたかを邪推する。
「そもそも、どうして私のドレスのサイズを知っているのよ」
「一度、抱けば分かるんだ」
誰かに聞かれたら勘違いされそうな言い方をするフレデリックが憎らしい。
「とにかく頂けないわ。せっかく作ってくれたのに、ごめんなさ⋯⋯」
箱を突き返そうとした時に、愛しい人の声がした。出会った頃とは違い声変わりしたオスカーの低く甘い声。声を聞くだけで私のいるべき場所に戻って来たのだとホッとする。
「シェリル! 良いじゃないか、そのドレスを着て今宵は僕と踊ろう」
「オスカー! 会いたかったわ」
久しぶりのオスカーだ。珍しく赤い礼服を着ている。父が持ってきたドレスは淡い色ばかりだろう。オスカーが私にプレゼントしてくれるドレスは春の花の色のようなものが多かった。
確かにパートナーを合わせるという意味で、このドレスを着た方が良さそうだ。近くで見なければ、エメラルドとグリーンダイヤモンドの区別などつかないだろう。
「フレデリック・バロン皇太子殿下、遠路はるばる僕の婚約者を送って頂きありがとうございます」
「オスカー王子、隣国なのに会うのは初めてですね。シェリルとは楽しい時を過ごさせて頂きました。お礼を言うのはこちらの方です」
二人が握手を交わしている。これからバロン帝国とアベラルド王国は国交を結ぶ。フレデリックはこれから国王陛下と会談だ。彼は対等な貿易条約を結ぶことだけでなく、向こう三年軍事力の弱いアベラルド王国の為に帝国の騎士を派遣してくれる事を約束してくれた。武力で民とぶつかることは避けたいが、私にとって屈強な帝国の騎士が常駐してくれる事はお守りのようなものになる。
「シェリルお嬢様、急ぎましょう。舞踏会まで時間がありません」
私の到着に気がついた侯爵家のメイドたちが足早に私に寄ってくる。
「リリア、こちらのドレスを着るわ」
メイド長のリリアは箱の中のドレスを見るなり感嘆の声をあげる。
私はフレデリックとオスカー軽く挨拶すると、舞踏会の準備に取り掛かった。
「シェリルお嬢様、全て整いました」
鏡の前には見たこともないような華やかな私がいた。
「流石は帝国製のドレスですね。女性的な体のラインをこんなにも美しく出すなんて、今宵のシェリルお嬢様は女神のようです」
リリアの言葉に不安になる。アベランド王国ではドレスはふわっと柔らかさを出すようなデザインが主流。対してバロン帝国では女性の艶やかさを強調する傾向にあるようだ。実際の私よりもスタイルが良く見えるが、胸元が強調されるようなスタイルに見えて少し恥ずかしい。
「慣れなくて居心地が悪いわ」
軽いノックの音がしたと思ったら、オスカーが顔を出した。
その姿を見て、メイドが気を遣い部屋の外に出る。
オスカーが後ろ手に隠しているのは薔薇だろう。薔薇には贈る本数によって意味があり、彼は私に毎日のように薔薇の本数でも愛を伝えてくれた。
私の後ろに彼が回って、サッと目の前に出された薔薇は六本。六本の薔薇の意味は『あなたに夢中』。
「私に夢中? それは私もよ。オスカー」
「シェリル、君がいない間、気が狂いそうだったよ」
彼の顔が近付いてきて、私は目を瞑った。柔らかな感触を唇に感じ、それが深いものに変わっていく。
キスに夢中になっていると、ふと胸に温かい何かを感じ目を開く。
「な、何するの?」
オスカーが私の胸を触っていることに気がついた私は思わず彼を突き放した。
胸元の開いたドレスを着ていたからムラっと来たのだろうか。誰が来るか分からない控え室でこんな事をするなんて、彼らしくない軽薄な行動に私は顔を顰めた。
「ごめん、嫌だった?」
「オスカーはゆくゆくはアベラルド王国を統べる立場になるのよ。こんな軽薄な事をしてはいけないわ」
「少し不安になってしまったんだ」
オスカーが静かに呟く。私だってずっと不安だ。回帰してから王家の滅びる日までのカウントダウンは始まっている。何かしないとと思いながらも、自分がしている事が滅亡の回避に繋がるのか分からない。本当はオスカーと以前のようにずっと一緒にイチャイチャしたいけれど、それをしてしまうと彼も私も滅びに向かってしまう。
ふと、領地で女に言われた事を思い出した。どこから漏れたか分からないが、毎日のように宝石や薔薇を貰う生活をしていたのは確かだ。
「オスカー、もう、貴方からのプレゼントはいらないわ。花も宝石もドレスも贈るのはやめて」
「⋯⋯なんで、そんなこと言うんだ?」
「アベラルド王国の財政は必ずしも良くないわ。不相応な贅沢をやめて欲しいの」
オスカーの体が一瞬震えたのが分かった。
もしかしたら、彼のプライドを傷つけてしまったかもしれない。
私は咄嗟に体を反転させ、彼の顔を覗き込む。
「オスカー、今、私ね。この国を豊かにする為に動いているのよ。フレデリックが協力してくれてね、バロン帝国と貿易ができるようになったの」
「知ってるよ。先程、父上とフレデリック皇太子殿下との会談に僕も参加したから。バロン帝国が対等な条件で貿易協定を結んでくるなんて不自然だ」
オスカーの顔は暗かった。彼が喜んでくれない事に私は少なからずショックを受けた。明日は彼の誕生日だと言うのに、暗い顔はさせたくない。しばらく会えなかった事で寂しい思いをさせてしまったのだろう。
私は彼の薄い唇に軽く唇を合わす。
「そんな子供っぽいキスで誤魔化さないでくれよ」
苛立ったような彼を見るのは初めてだった。
睨みつけている彼は何が不満なのだろう。私はこの国の明るい未来と何より二人が生き残れる道を必死に探ってきた。
「子供っぽい?」
「シェリル、僕は明日には成人する。その誕生日祝いには君を頂戴。もう、気が狂いそうなんだ」
私の首に吸い付いてくる彼を初めて不快に思った。
早馬で今日着るドレスを何着か王宮に送るように、父にお願いしておいたので今夜の舞踏会には間に合うだろう。本当はもう少し早く到着したかったが、朝方、野犬の群れに囲まれたこともあり遅くなってしまった。
王国歴733年12月2日
今日は私の最愛の人の誕生日の前日。前夜祭として舞踏会が開催され、明日は成人の儀がある。
王宮の門の前にまで到着すると、フレデリックが私をエスコートして降ろしてくれた。
「ありがとう。フレデリック。もっと、早く到着したかったわ。入浴もできてないし、野犬にさえ遭遇しなければ良かったのに。私、臭くないよね」
オスカーに臭いと思われたら最悪だ。自分の匂いを嗅ぐ私をフレデリックが笑いながら見つめている。
「大丈夫だよ。シェリルはいつも甘いミルクの匂いがする」
「ミルクって腐ったら臭いじゃない!」
私は軽く彼の胸を叩くと、フレデリックは私の手首を掴む。
「シェリル、約束通りの貿易協定を結んで来たら、ご褒美に舞踏会で踊ってくれる?」
「もちろんよ、フレデリック」
一曲踊ればバロン帝国と対等な協定が結べるなんてラッキーだ。私は心が躍った。
「そうだ、シェリルにプレゼントがあるんだ」
彼が手を挙げると、後続の馬車から出てきた従者が大きなシルバーにエメラルドのリボンを巻いた箱を持ってきた。
「もしかして、中に入ってるのは野犬じゃないでしょうね」
「暴れ過ぎてて、こんな箱には入らないよ」
私はスッとリボンを解くと、中には真っ赤なドレスが入っていた。銀糸の刺繍も繊細で、胸元の大きなグリーンダイヤモンドが印象的だ。
最近、バロン帝国では特にジュエリーをつけなくても、華やかな印象を与えるドレスが流行していると聞いていたが本当だったようだ。ずっと一緒にいたのに、私の知らぬ間にこんなものを作っているなんて驚きしかない。
「こんな高価なものは頂けないわ。それに⋯⋯」
「どうして? このグリーンダイヤモンドはルイナ王国から取り寄せたものだよ」
フレデリックは私がこの贈り物を受け取らない理由を勘違いしている。バロン帝国とヘドリック領地の間にあって、採掘の止まっていたダイヤモンド鉱山に勝手に手を出したと私が疑っていると思っているのだろう。
鉱脈の近くに放射性物質がなければグリーンダイヤモンドは誕生しない。だから、このダイヤが緑色の光を放っている時点でルイナ王国の高山でとれたものだと分かる。
アベラルド王国はルイナ王国と国交がない。非常に希少で高価なグリーンダイヤモンドのついたドレスを着たら、他の貴族がどのように私がこのドレスを手に入れたかを邪推する。
「そもそも、どうして私のドレスのサイズを知っているのよ」
「一度、抱けば分かるんだ」
誰かに聞かれたら勘違いされそうな言い方をするフレデリックが憎らしい。
「とにかく頂けないわ。せっかく作ってくれたのに、ごめんなさ⋯⋯」
箱を突き返そうとした時に、愛しい人の声がした。出会った頃とは違い声変わりしたオスカーの低く甘い声。声を聞くだけで私のいるべき場所に戻って来たのだとホッとする。
「シェリル! 良いじゃないか、そのドレスを着て今宵は僕と踊ろう」
「オスカー! 会いたかったわ」
久しぶりのオスカーだ。珍しく赤い礼服を着ている。父が持ってきたドレスは淡い色ばかりだろう。オスカーが私にプレゼントしてくれるドレスは春の花の色のようなものが多かった。
確かにパートナーを合わせるという意味で、このドレスを着た方が良さそうだ。近くで見なければ、エメラルドとグリーンダイヤモンドの区別などつかないだろう。
「フレデリック・バロン皇太子殿下、遠路はるばる僕の婚約者を送って頂きありがとうございます」
「オスカー王子、隣国なのに会うのは初めてですね。シェリルとは楽しい時を過ごさせて頂きました。お礼を言うのはこちらの方です」
二人が握手を交わしている。これからバロン帝国とアベラルド王国は国交を結ぶ。フレデリックはこれから国王陛下と会談だ。彼は対等な貿易条約を結ぶことだけでなく、向こう三年軍事力の弱いアベラルド王国の為に帝国の騎士を派遣してくれる事を約束してくれた。武力で民とぶつかることは避けたいが、私にとって屈強な帝国の騎士が常駐してくれる事はお守りのようなものになる。
「シェリルお嬢様、急ぎましょう。舞踏会まで時間がありません」
私の到着に気がついた侯爵家のメイドたちが足早に私に寄ってくる。
「リリア、こちらのドレスを着るわ」
メイド長のリリアは箱の中のドレスを見るなり感嘆の声をあげる。
私はフレデリックとオスカー軽く挨拶すると、舞踏会の準備に取り掛かった。
「シェリルお嬢様、全て整いました」
鏡の前には見たこともないような華やかな私がいた。
「流石は帝国製のドレスですね。女性的な体のラインをこんなにも美しく出すなんて、今宵のシェリルお嬢様は女神のようです」
リリアの言葉に不安になる。アベランド王国ではドレスはふわっと柔らかさを出すようなデザインが主流。対してバロン帝国では女性の艶やかさを強調する傾向にあるようだ。実際の私よりもスタイルが良く見えるが、胸元が強調されるようなスタイルに見えて少し恥ずかしい。
「慣れなくて居心地が悪いわ」
軽いノックの音がしたと思ったら、オスカーが顔を出した。
その姿を見て、メイドが気を遣い部屋の外に出る。
オスカーが後ろ手に隠しているのは薔薇だろう。薔薇には贈る本数によって意味があり、彼は私に毎日のように薔薇の本数でも愛を伝えてくれた。
私の後ろに彼が回って、サッと目の前に出された薔薇は六本。六本の薔薇の意味は『あなたに夢中』。
「私に夢中? それは私もよ。オスカー」
「シェリル、君がいない間、気が狂いそうだったよ」
彼の顔が近付いてきて、私は目を瞑った。柔らかな感触を唇に感じ、それが深いものに変わっていく。
キスに夢中になっていると、ふと胸に温かい何かを感じ目を開く。
「な、何するの?」
オスカーが私の胸を触っていることに気がついた私は思わず彼を突き放した。
胸元の開いたドレスを着ていたからムラっと来たのだろうか。誰が来るか分からない控え室でこんな事をするなんて、彼らしくない軽薄な行動に私は顔を顰めた。
「ごめん、嫌だった?」
「オスカーはゆくゆくはアベラルド王国を統べる立場になるのよ。こんな軽薄な事をしてはいけないわ」
「少し不安になってしまったんだ」
オスカーが静かに呟く。私だってずっと不安だ。回帰してから王家の滅びる日までのカウントダウンは始まっている。何かしないとと思いながらも、自分がしている事が滅亡の回避に繋がるのか分からない。本当はオスカーと以前のようにずっと一緒にイチャイチャしたいけれど、それをしてしまうと彼も私も滅びに向かってしまう。
ふと、領地で女に言われた事を思い出した。どこから漏れたか分からないが、毎日のように宝石や薔薇を貰う生活をしていたのは確かだ。
「オスカー、もう、貴方からのプレゼントはいらないわ。花も宝石もドレスも贈るのはやめて」
「⋯⋯なんで、そんなこと言うんだ?」
「アベラルド王国の財政は必ずしも良くないわ。不相応な贅沢をやめて欲しいの」
オスカーの体が一瞬震えたのが分かった。
もしかしたら、彼のプライドを傷つけてしまったかもしれない。
私は咄嗟に体を反転させ、彼の顔を覗き込む。
「オスカー、今、私ね。この国を豊かにする為に動いているのよ。フレデリックが協力してくれてね、バロン帝国と貿易ができるようになったの」
「知ってるよ。先程、父上とフレデリック皇太子殿下との会談に僕も参加したから。バロン帝国が対等な条件で貿易協定を結んでくるなんて不自然だ」
オスカーの顔は暗かった。彼が喜んでくれない事に私は少なからずショックを受けた。明日は彼の誕生日だと言うのに、暗い顔はさせたくない。しばらく会えなかった事で寂しい思いをさせてしまったのだろう。
私は彼の薄い唇に軽く唇を合わす。
「そんな子供っぽいキスで誤魔化さないでくれよ」
苛立ったような彼を見るのは初めてだった。
睨みつけている彼は何が不満なのだろう。私はこの国の明るい未来と何より二人が生き残れる道を必死に探ってきた。
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「シェリル、僕は明日には成人する。その誕生日祝いには君を頂戴。もう、気が狂いそうなんだ」
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