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9.母の異常事態
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「お母さん! ちょっと顔、どうしたの?」
私の問い掛けに、ソファーに横たわっている母が苦しそうに答えた。
「ちょっと、化粧水とマウスウォッシュ間違えちゃって」
「はぁ?」
何が本当か分からなくなるが母が普通じゃない状態だけは分かる。
「久子、間宮さんがね、新しく起業するの。店長クラスがこぞって引き抜かれちゃった。『安心、安全なケーキ』を売りにすんだって、まんまと踏み台にされたわね。今なら良い宣伝よ」
「お母さん、もしかして今うちがメディアで取りあげられているから、間宮さんの新会社も宣伝して貰えると思ってる? そんな訳ないでしょ」
私の言葉に母は目を瞬かせた。
間宮鈴音は自分なりの策略で、このタイミングで話題になると思い起業したのだろう。
でも、回帰前も彼女の起業など話題になっていない。
なぜなら、プロモーションとはそんな甘いものではない。
篠山洋菓子店は年間莫大な金額を宣伝費として支払っていた。
今も各番組のスポンサーになっているから、報道は攻撃的なものばかりでも応援的なものもある。
間宮鈴音を副社長として起用したのは、父の策略の一つだった。
慢性的な人手不足を解消する為、一度仕事を離れた主婦層に目をつけた父。
「主婦でパートでも店長になれるだけでなく、結果を出せば副社長まで出世できる」そんな人生第二章を夢見る主婦を集める為に、武蔵小杉店の店長だった間宮鈴音を抜擢した側面があった。
間宮鈴音は批判を篠山洋菓子店に集中させ、自分は注目を集める中で起業したつもりだろう。
彼女は父の跡を継いで篠山洋菓子店を再起させるよう努めるべきだった。
古巣に砂をかけるような形ででてった人間を誰が応援するのか。
「⋯⋯はぁ、でも管理職が抜かれちゃって開けられない店舗も出てきてどうしたら良いのか」
クスンクスン泣いている母を見て、私は罪悪感に苛まれる。
私は母が回帰前に精神的に限界を迎えたのは、もっと後だと思っていた。
借金を返してくれた王子様であるスバルと上手くやる事に注力し、実家の状況を正しく把握していなかった。
「ねえ、お母さん。開けられない店舗は休業する方向で進めてみたら。今、ケーキは売れないはずだよ。それから、クリスマス商戦だけれど、配達込みで『手作りケーキキット』を販売するのはどうだろう」
普段、工場から店舗に配送される冷凍のスポンジ、冷凍フルーツ、生クリームを各家庭に配送する。
クリスマス用の砂糖菓子やプレートやカードを選んで付けても良いかもしれない。
スーパーで個別で買うよりも、安価で提供できるし『篠山洋菓子店』のブランドは生きているから売れるはずだ。
工場は稼働し続けているのだから、在庫を溜め込んではいけない。
「う、うう、お父さん何で死んじゃったの」
母は私の声が聞こえていないのか、顔を覆って泣き出してしまう。
仕事の話がとてもできる状態ではなかった。
スマホにメッセージが届く音がした。
『菅野が専務就任、とりま、今晩集まれる人はいつもの店に十九時に集合』
グループメッセージだから仕方がないのかもしれないが、回帰前も届いたメッセージにため息が漏れる。
このグループラインは大学のゼミのグループラインで、菅野とは大手運送会社の御曹司だ。
(菅野君に配達について相談しようか⋯⋯)
『手作りケーキキット』を実現させても、配送の人手は必ず足りなくなる。
各家庭への配達に慣れた運送業者と一括契約をしないと実現は難しいだろう。
一瞬、頭に過ぎった考えを振り払うように頭を振る。
仕事の話を持ってくなんて、ルール違反だ。
品位と礼儀を保っているから友人関係が成り立っている。
「お父さん、お父さん、お父さん⋯⋯」
眼前の母は夫を失った苦しみに囚われていた。
私は父が自殺ではないと疑っているが、母はどうなのだろうか。
「ところで、お母さん、どうしてお父さんの司法解剖をしなかったの?」
遺書が残ってたとはいえ、警察がきていた。
当然、司法解剖の話があったはずだ。
ずっと疑問に思っていたが、父を失ったばかりの母にこの話はできなかった。
「間宮さんがお父さんの体を傷つけたくないですよねって庇ってくれたの」
「庇う? 何言って⋯⋯」
私は思わず言葉を失った。
警察は不審な点もあったから、強く司法解剖を勧めてきたのかもしれない。
父を失ってショック状態にあった母はが父の体が刻まれると受け止めてしまったのは想像できる。
本当に死の真相を突き詰めるならば、司法解剖に応じるべきだった。
私の中で、間宮さんが父の死に何らかの形で関わっている疑いが強まる。
しかし、今の精神不安定な母に父が他殺されたかもしれないとは言えない。
扉をノックする音がして、振り向くと絶対会いたくない来客が来ていた。
「お嬢様、富永様がいらっしゃいましたよ」
笑顔でスバルを中まで案内した蒲田さんに悪気はない。
彼は私の夫だ。
スバルを見るなり、母が必死に立ちあがろうとして私は慌てて彼女を支えた。
「スバル、お母さんの体調が回復するまでは私は実家にいようと思ってるの」
私の言葉にスバルが一瞬眉を顰めたが、すぐに心配そうな顔を作った。
「お母様大丈夫ですか? お疲れが出てるのではないですか? 悲しいことが続きましたから」
「そんな、スバルさん。何をおっしゃるの。貴方のおかげで私は元気よ。本当に色々助けて頂いて、こんな売れ残ってケチがついた娘まで貰ってくれて」
私は母の言葉に思わず目を見開いた。
何だか、スバルに気を遣いすぎてか、実は元々私の事をよく思ってなかったのか、今までの母とはかけ離れた言動をしている。
母はずっと私を「自慢の娘」だと言ってくれていたはずだ。
でも、確か、回帰前も父が亡くなってからは度々私をこき下ろすような言動を彼女はするようになった。
(お母さんの本音は?)
少しショックを受けている私をスバルが抱き寄せる。
彼に触れられた瞬間、思わずビクッとしてしまった。
私が父が他殺されたと強く疑い出したのも、彼に殺された経験があったからだ。
それまでは、人殺しなど自分からかけ離れたテレビや本の中の話だった。
「お義母さん、僕も一応医者なので、体調が回復するまで側に居させてください」
スバルの提案に私はギョッとした。
(スバルの専門は整形美容外科でしょうが!)
そもそも、人殺しの彼を実家には置いと置けない。
今度は私だけでなく母のことも手に掛けるかもしれない。
彼が私を殺した動機が分からなくて、私はただ恐怖に怯えていた。
「ダメよ。新婚なんだから二人の愛の巣に帰りなさい。ほら、久子! いつまでも実家に帰ってないで自立しなさい! 貴方がいると私も休めないわ」
私は母の言動を聞き、落ち込むより先にスバルに誘導された事に気がついた。
母が母親としてしっかりしなくてはという気持ちも、スバルに借金を返して貰った負目があることも全て利用されている。
「分かった。今日のところはスバルと帰るけど、明日また来るから会社の今後のこと相談しようね」
「久子、そんな事はどうでもよいから、スバルさんと仲良くね」
私の事を手で引き寄せ、「久子だけでも幸せになって」と母が呟く。
この呟きが母の本音だと感じた。
母はスバルに私を大切にして欲しくて、下手な謙遜を使って私をくれぐれも頼むと言いたかったのだ。
世間知らずで、的外れなところもある母だが、間違いなく娘思いな母だと今まで彼女と過ごした日々が教えてくれる。
「謙虚で控えめな女が愛される」というのは、私は母の背中を見て学んだ。
母は私にもそのように振る舞って、夫から愛される人生を送って欲しいと思っている。
ここ最近の母の言動がどう変わっても、私が彼女と過ごした二十八年は揺るぎない。
母は一年後にはもっと精神的に追い詰められ病んでしまう。
その運命をひっくり返す決意と共に、私はスバルと実家を後にした。
物理的にも、この殺人鬼を実家から引き剥がしたかった。
スバルは得意げにタワマンのペントハウスに私を案内した。
回帰前、部屋に入った途端、九十九本の赤い薔薇が私を出迎えたが今回はそれがない。
今までの私の行動の何かが気に入らなかったのかもしれない。
「今日は花火大会があるのよね」
私は回帰前に彼が私に愛を語りながら、窓際に誘導し花火を見せたのを思い出した。
いつもは夏に行っていた花火大会を今年は気温の上昇に伴い十月に移動したのだ。
「よく知ってるね」
スバルが少し強張った表情で、爽やかな香りのする黄色い花束を差し出してきた。
私の問い掛けに、ソファーに横たわっている母が苦しそうに答えた。
「ちょっと、化粧水とマウスウォッシュ間違えちゃって」
「はぁ?」
何が本当か分からなくなるが母が普通じゃない状態だけは分かる。
「久子、間宮さんがね、新しく起業するの。店長クラスがこぞって引き抜かれちゃった。『安心、安全なケーキ』を売りにすんだって、まんまと踏み台にされたわね。今なら良い宣伝よ」
「お母さん、もしかして今うちがメディアで取りあげられているから、間宮さんの新会社も宣伝して貰えると思ってる? そんな訳ないでしょ」
私の言葉に母は目を瞬かせた。
間宮鈴音は自分なりの策略で、このタイミングで話題になると思い起業したのだろう。
でも、回帰前も彼女の起業など話題になっていない。
なぜなら、プロモーションとはそんな甘いものではない。
篠山洋菓子店は年間莫大な金額を宣伝費として支払っていた。
今も各番組のスポンサーになっているから、報道は攻撃的なものばかりでも応援的なものもある。
間宮鈴音を副社長として起用したのは、父の策略の一つだった。
慢性的な人手不足を解消する為、一度仕事を離れた主婦層に目をつけた父。
「主婦でパートでも店長になれるだけでなく、結果を出せば副社長まで出世できる」そんな人生第二章を夢見る主婦を集める為に、武蔵小杉店の店長だった間宮鈴音を抜擢した側面があった。
間宮鈴音は批判を篠山洋菓子店に集中させ、自分は注目を集める中で起業したつもりだろう。
彼女は父の跡を継いで篠山洋菓子店を再起させるよう努めるべきだった。
古巣に砂をかけるような形ででてった人間を誰が応援するのか。
「⋯⋯はぁ、でも管理職が抜かれちゃって開けられない店舗も出てきてどうしたら良いのか」
クスンクスン泣いている母を見て、私は罪悪感に苛まれる。
私は母が回帰前に精神的に限界を迎えたのは、もっと後だと思っていた。
借金を返してくれた王子様であるスバルと上手くやる事に注力し、実家の状況を正しく把握していなかった。
「ねえ、お母さん。開けられない店舗は休業する方向で進めてみたら。今、ケーキは売れないはずだよ。それから、クリスマス商戦だけれど、配達込みで『手作りケーキキット』を販売するのはどうだろう」
普段、工場から店舗に配送される冷凍のスポンジ、冷凍フルーツ、生クリームを各家庭に配送する。
クリスマス用の砂糖菓子やプレートやカードを選んで付けても良いかもしれない。
スーパーで個別で買うよりも、安価で提供できるし『篠山洋菓子店』のブランドは生きているから売れるはずだ。
工場は稼働し続けているのだから、在庫を溜め込んではいけない。
「う、うう、お父さん何で死んじゃったの」
母は私の声が聞こえていないのか、顔を覆って泣き出してしまう。
仕事の話がとてもできる状態ではなかった。
スマホにメッセージが届く音がした。
『菅野が専務就任、とりま、今晩集まれる人はいつもの店に十九時に集合』
グループメッセージだから仕方がないのかもしれないが、回帰前も届いたメッセージにため息が漏れる。
このグループラインは大学のゼミのグループラインで、菅野とは大手運送会社の御曹司だ。
(菅野君に配達について相談しようか⋯⋯)
『手作りケーキキット』を実現させても、配送の人手は必ず足りなくなる。
各家庭への配達に慣れた運送業者と一括契約をしないと実現は難しいだろう。
一瞬、頭に過ぎった考えを振り払うように頭を振る。
仕事の話を持ってくなんて、ルール違反だ。
品位と礼儀を保っているから友人関係が成り立っている。
「お父さん、お父さん、お父さん⋯⋯」
眼前の母は夫を失った苦しみに囚われていた。
私は父が自殺ではないと疑っているが、母はどうなのだろうか。
「ところで、お母さん、どうしてお父さんの司法解剖をしなかったの?」
遺書が残ってたとはいえ、警察がきていた。
当然、司法解剖の話があったはずだ。
ずっと疑問に思っていたが、父を失ったばかりの母にこの話はできなかった。
「間宮さんがお父さんの体を傷つけたくないですよねって庇ってくれたの」
「庇う? 何言って⋯⋯」
私は思わず言葉を失った。
警察は不審な点もあったから、強く司法解剖を勧めてきたのかもしれない。
父を失ってショック状態にあった母はが父の体が刻まれると受け止めてしまったのは想像できる。
本当に死の真相を突き詰めるならば、司法解剖に応じるべきだった。
私の中で、間宮さんが父の死に何らかの形で関わっている疑いが強まる。
しかし、今の精神不安定な母に父が他殺されたかもしれないとは言えない。
扉をノックする音がして、振り向くと絶対会いたくない来客が来ていた。
「お嬢様、富永様がいらっしゃいましたよ」
笑顔でスバルを中まで案内した蒲田さんに悪気はない。
彼は私の夫だ。
スバルを見るなり、母が必死に立ちあがろうとして私は慌てて彼女を支えた。
「スバル、お母さんの体調が回復するまでは私は実家にいようと思ってるの」
私の言葉にスバルが一瞬眉を顰めたが、すぐに心配そうな顔を作った。
「お母様大丈夫ですか? お疲れが出てるのではないですか? 悲しいことが続きましたから」
「そんな、スバルさん。何をおっしゃるの。貴方のおかげで私は元気よ。本当に色々助けて頂いて、こんな売れ残ってケチがついた娘まで貰ってくれて」
私は母の言葉に思わず目を見開いた。
何だか、スバルに気を遣いすぎてか、実は元々私の事をよく思ってなかったのか、今までの母とはかけ離れた言動をしている。
母はずっと私を「自慢の娘」だと言ってくれていたはずだ。
でも、確か、回帰前も父が亡くなってからは度々私をこき下ろすような言動を彼女はするようになった。
(お母さんの本音は?)
少しショックを受けている私をスバルが抱き寄せる。
彼に触れられた瞬間、思わずビクッとしてしまった。
私が父が他殺されたと強く疑い出したのも、彼に殺された経験があったからだ。
それまでは、人殺しなど自分からかけ離れたテレビや本の中の話だった。
「お義母さん、僕も一応医者なので、体調が回復するまで側に居させてください」
スバルの提案に私はギョッとした。
(スバルの専門は整形美容外科でしょうが!)
そもそも、人殺しの彼を実家には置いと置けない。
今度は私だけでなく母のことも手に掛けるかもしれない。
彼が私を殺した動機が分からなくて、私はただ恐怖に怯えていた。
「ダメよ。新婚なんだから二人の愛の巣に帰りなさい。ほら、久子! いつまでも実家に帰ってないで自立しなさい! 貴方がいると私も休めないわ」
私は母の言動を聞き、落ち込むより先にスバルに誘導された事に気がついた。
母が母親としてしっかりしなくてはという気持ちも、スバルに借金を返して貰った負目があることも全て利用されている。
「分かった。今日のところはスバルと帰るけど、明日また来るから会社の今後のこと相談しようね」
「久子、そんな事はどうでもよいから、スバルさんと仲良くね」
私の事を手で引き寄せ、「久子だけでも幸せになって」と母が呟く。
この呟きが母の本音だと感じた。
母はスバルに私を大切にして欲しくて、下手な謙遜を使って私をくれぐれも頼むと言いたかったのだ。
世間知らずで、的外れなところもある母だが、間違いなく娘思いな母だと今まで彼女と過ごした日々が教えてくれる。
「謙虚で控えめな女が愛される」というのは、私は母の背中を見て学んだ。
母は私にもそのように振る舞って、夫から愛される人生を送って欲しいと思っている。
ここ最近の母の言動がどう変わっても、私が彼女と過ごした二十八年は揺るぎない。
母は一年後にはもっと精神的に追い詰められ病んでしまう。
その運命をひっくり返す決意と共に、私はスバルと実家を後にした。
物理的にも、この殺人鬼を実家から引き剥がしたかった。
スバルは得意げにタワマンのペントハウスに私を案内した。
回帰前、部屋に入った途端、九十九本の赤い薔薇が私を出迎えたが今回はそれがない。
今までの私の行動の何かが気に入らなかったのかもしれない。
「今日は花火大会があるのよね」
私は回帰前に彼が私に愛を語りながら、窓際に誘導し花火を見せたのを思い出した。
いつもは夏に行っていた花火大会を今年は気温の上昇に伴い十月に移動したのだ。
「よく知ってるね」
スバルが少し強張った表情で、爽やかな香りのする黄色い花束を差し出してきた。
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