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18.そっくりさんと恋に落ちる話。
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「兄上は演技もしているし、イザベラ様に対しては、かなり情報統制をしています。兄上はここ2年は、かなり外交面で強気な行動をとっています。イザベラ様がルイ国に来た際もライ国の抗議が激しかったので、武力をチラつかせて脅す手段をとっていたりします。ライ国は一夫多妻制をとっているのにもかかわらず、長子に王位を相続させているというバランスの悪い国です。その為、側室達は少しでも早く子を産もうと争い、その実家の貴族達も争います。私はルイ国の一夫一妻制で王位は能力で競うやり方が好きです。能力で負けたとあれば、勝った兄弟を応援しようという気持ちが湧き起こりますからね」
王宮に住んで2年になるが、サイラス様の決定を周りが心より信頼しているのがわかった。
それは次期国王になる熾烈な争いを勝ち抜いてきたことにより得たものだったということだ。
「サイラス様が私に対して言わないようにしていることも、演技をしていることも私のためですね」
私が呟いた言葉に、ライアン王子がゆっくりと頷く。
「イザベラ様のいう通りです。おそらく兄上にとって最優先はイザベラ様で次がルイ国です。でも、彼がどちらも捨てられない人間であることをご理解ください。イザベラ様の手を引いて、ルイ国を捨てることはできないのです。兄上は6人の兄弟で王位争いをした上に勝ち抜いた人間です。狂おしいほど求めるイザベラ様の存在があって衝動的な行動をしても、ルイ国や私たち兄弟の存在も捨ておけないそんな人です」
「前世で置いてきた弟のことを思い出しました。私と弟は仲が良かったのですが、弟も虐められていて私がいなくなった後どうしているのか心配です」
「イザベラ様は国を揺るがすくらいの魅力を持った方です。虐められていたとおっしゃってましたが、先ほどは虐めをおさめていました。前世の弟君もあなたのように強い一面を持っている方かもしれませんよ。お2人の姉弟で支え合ってきたのなら、なおさら今は1人で立ちあがろうとしていると思います」
ライアン王子は前世の話は聞かなかったことにすると言っていたけれど、私は信じられないような告白を受け入れてくれた彼に思わず相談していた。
そして、彼の回答はいかにも彼らしいものだった。
「兄妹といえば、ララアも今日は社交的な王女の演技をしていましたよね。彼女は本当は部屋でロマンス小説ばかり読んでいる、夢見る浮世離れした少女ですよ。そういえば、ララアの置いていった小説に死んだ恋人のそっくりさんと恋に落ちる話があって非現実的だと思っていました。でも、今日、私にときめいているイザベラ様を見て、そっくりな人にときめく人がいることが分かりました。そう考えるとララアが小説を読んでいるのも夢見ていると馬鹿にしていてはいけませんね」
私が自分自身でも気が付かなかったライアン王子へのときめきに言及されて怖くなる。
「私が、ライアン王子殿下にときめいたこと、本当に内緒にしてくれるんですよね。なんだか今軽い感じに言われて不安になりました」
私は彼に正直に不安を打ち明けた。
私はサイラス様にどうしようもない程、惹かれている。
似ているからといって、弟のライアン王子にときめいたことなど絶対に知られたくない。
「もちろん兄上の前では内緒にします。そのようなことが露見したら私にも被害が及ぶことです。ちなみに、イザベラ様は私の知る中で唯一演技をしない人です。兄上はそういうところにも惹かれていると思いますが、王妃になる以上は演技をすることを身につける必要があるとは思います。愛する兄上のために頑張ってくださいね」
まるで友人のように励ましてくるライアン王子に、私は心が温かくなった。
王宮に住んで2年になるが、サイラス様の決定を周りが心より信頼しているのがわかった。
それは次期国王になる熾烈な争いを勝ち抜いてきたことにより得たものだったということだ。
「サイラス様が私に対して言わないようにしていることも、演技をしていることも私のためですね」
私が呟いた言葉に、ライアン王子がゆっくりと頷く。
「イザベラ様のいう通りです。おそらく兄上にとって最優先はイザベラ様で次がルイ国です。でも、彼がどちらも捨てられない人間であることをご理解ください。イザベラ様の手を引いて、ルイ国を捨てることはできないのです。兄上は6人の兄弟で王位争いをした上に勝ち抜いた人間です。狂おしいほど求めるイザベラ様の存在があって衝動的な行動をしても、ルイ国や私たち兄弟の存在も捨ておけないそんな人です」
「前世で置いてきた弟のことを思い出しました。私と弟は仲が良かったのですが、弟も虐められていて私がいなくなった後どうしているのか心配です」
「イザベラ様は国を揺るがすくらいの魅力を持った方です。虐められていたとおっしゃってましたが、先ほどは虐めをおさめていました。前世の弟君もあなたのように強い一面を持っている方かもしれませんよ。お2人の姉弟で支え合ってきたのなら、なおさら今は1人で立ちあがろうとしていると思います」
ライアン王子は前世の話は聞かなかったことにすると言っていたけれど、私は信じられないような告白を受け入れてくれた彼に思わず相談していた。
そして、彼の回答はいかにも彼らしいものだった。
「兄妹といえば、ララアも今日は社交的な王女の演技をしていましたよね。彼女は本当は部屋でロマンス小説ばかり読んでいる、夢見る浮世離れした少女ですよ。そういえば、ララアの置いていった小説に死んだ恋人のそっくりさんと恋に落ちる話があって非現実的だと思っていました。でも、今日、私にときめいているイザベラ様を見て、そっくりな人にときめく人がいることが分かりました。そう考えるとララアが小説を読んでいるのも夢見ていると馬鹿にしていてはいけませんね」
私が自分自身でも気が付かなかったライアン王子へのときめきに言及されて怖くなる。
「私が、ライアン王子殿下にときめいたこと、本当に内緒にしてくれるんですよね。なんだか今軽い感じに言われて不安になりました」
私は彼に正直に不安を打ち明けた。
私はサイラス様にどうしようもない程、惹かれている。
似ているからといって、弟のライアン王子にときめいたことなど絶対に知られたくない。
「もちろん兄上の前では内緒にします。そのようなことが露見したら私にも被害が及ぶことです。ちなみに、イザベラ様は私の知る中で唯一演技をしない人です。兄上はそういうところにも惹かれていると思いますが、王妃になる以上は演技をすることを身につける必要があるとは思います。愛する兄上のために頑張ってくださいね」
まるで友人のように励ましてくるライアン王子に、私は心が温かくなった。
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