17 / 20
17. 私を殺さないでください⋯⋯
しおりを挟む
グロスター伯爵邸に戻った時には既に夕刻を過ぎていて、日も落ちて空は薄暗かった。
「お帰りなさい。アーネスト様」
思ってもなかった事が起きた。
ソフィアが微笑みながら俺を玄関で出迎えてくれたのだ。
家にずっと好きで手の届かないと諦めていたソフィアがいる。
そのような奇跡を夢見ても実現するとは思ってもみなかった。
「ただいま、ソフィア。君が家にいると知っていたら、もっと早く帰ってくれば良かった」
思わず本音が漏れてしまうと彼女は困った顔をした。
「結婚式の翌日に仕事に行くのは流石に非常識でしたよね⋯⋯」
確かに寂しかったし、計画していた新婚旅行もキャンセルした。
でも、シェイラの言っていた通りソフィアにとっては仕事が一番大事なのだから、彼女を妻にする以上は受け入れないといけない。
それにおそらく彼女は俺の事を考えて、早めに邸宅に戻って来てくれている。
「そんな事はない。一睡もしていないのに仕事に行って君の体調が心配だった」
俺の言葉に少し驚いた顔をしたソフィアの視線が、俺が後ろ手で持っているパープルチューリップに向かった。俺は彼女が浮気しているのではないかと問い詰めようと持ってきたソレに罪悪感を感じる。
「ご心配お掛けして申し訳ございません。パープルチューリップ⋯⋯花言葉は『不滅の愛』⋯⋯本当にアーネスト様はロマンチストですのね」
首を少し傾けながら、困ったように彼女は笑った。
ディナーの時になり、ダイニングテーブルにつく。
目の前にソフィアが座っていて、これが夢なのかと思う程心臓の鼓動が強くなる。
サラダには俺の好きなグリーンオリーブが沢山入っていて、スープは好物のビシソワーズに食感が良いクルトンが乗せてあった。極めつきはメインに出てきた皮をカラッとあげたマヒマヒだ。白身魚の中でも1番好きなものだったが、マゼンダ王国では滅多に手に入れられないものだった。
「今日のメニューはソフィアの考えたものだよな」
「そうですよ。デザートまでちゃんとお楽しみくださいな」
俺は彼女がなぜ自分の好物を知っているのか考えるだけで胸が高鳴った。
このような可愛らしい気遣いをしてくれる彼女の浮気を疑った自分が恥ずかしい。
目の前に出て来たデザートはシェフの作った料理にしては不恰好な少し緑色をしたケーキだった。
「もしかして、ソフィアが作ったものか?」
「正解です。アーネスト様の大嫌いなほうれん草が沢山入ってますよ。食べてください。妻の手料理なんですから」
悪い顔をしながら伝えてくる彼女が今すぐにでも押し倒したい程可愛い。
ほうれん草のケーキを口に含むと幸せ過ぎて味が分からなくて、どんどん食べられた。
「ソフィア、わざわざ俺の好みまで調べて嫌いなものを食べさせる工夫までしてくれたのか。本当に俺は幸せだな。毎日でもこのケーキを食べたいよ」
俺の言葉にソフィアは目を泳がせてから赤くなって俯いた。
世の中にこれ程可愛いらしい存在がいる事を俺は知った。
食事を終え湯浴みをして、ソフィアの寝室に行く。
俺にとっては自制を強いられる時間だ。
緊張しながらベッドに彼女と並んで寝そべる。
彼女から香る上品な金木犀の香りに胸が高鳴った。
「ソフィア、実は今日王宮に行ってブラッドリー王子殿下と会ったんだ」
「そうなんですか。王宮に行ったのでしたら、うちの従業員と会いましたか? しっかり動いていましたか?」
「振る舞いも仕事ぶりも完璧だったよ」
「それなら良かった。うちの従業員に、王宮の使用人の教育に携わったという箔がつくのはありがたいですわ」
得意げに笑う彼女は恋する乙女というより、やり手実業家の顔をしていた。
「ソファーをブラッドリー王子殿下にプレゼントしたのか?」
「プレゼント? ああ、王家にソファーを30脚寄付しました。税金対策と宣伝を兼ねています。王宮には各国の要人が沢山来ますから」
確かにソファーはソフィアの宝飾品店のイメージカラーであるネイビーとホワイトだった。あのソファーを見た瞬間、彼女の店を思い浮かべる人間は多いだろう。もしかして、俺は勝手に嫉妬していただけかもしれない。
「ソフィア、君の好みの男性のタイプを聞いても良いか?」
自分で自分の質問に驚いた。
俺は女性の好みのタイプを気にした事がない。
みんなどうせ自分を好きになるものだと思っていたし、実際そうだった。
でも、ソフィアは悲しい事に今俺を好きなようには見えない。
「好みのタイプですか? 尊敬する男性は今まで1人だけいましたが⋯⋯」
「えっ? 誰なんだ?」
「街の中心に置かれた王子の像⋯⋯王子は燕に伝えて貧しい人に青いサファイアの瞳や自分から金箔を剥がして渡すようにお願いするんです」
ソフィアは唐突に有名な童話の話を持ち出した。彼女は非常に真剣な目をしていて揶揄っているようには思えない。
「最後に見窄らしくなった銅像を街の人たちが壊す話だよな」
「それから、力尽きた燕と王子の鉛の心臓を神様が世界で1番美しいものとして天国に連れて行く話です」
「その王子がソフィアの理想だと?」
「違います。私は王子のように無償の愛を持っていません。必ず何かしたら、相手から相応のものを受け取ります。自分にないものを持っている方を私は尊敬します」
俺は彼女の話が理解できた。
彼女の仕事に対する情熱や、新しいものを開拓していく姿勢は俺にはない。
「俺はソフィアを尊敬してる」
「えっ? やめてください。そんな目でそんな事言わないで⋯⋯」
彼女は顔を赤くしてシーツで顔を隠そうとした。
その仕草がとてつもなく可愛くて、シーツを捲って口付けをしたくなった。
(いや、ここでしたら止まらなくなるな⋯⋯手を縛ろう)
俺はそっとシーツの中にあるソフィアの手に指を絡める。
「ソフィア、俺は君にならこのエメラルドの瞳も、心臓も、魂だって渡せる」
心からそう思っている事を彼女に語りかける。
すると急に繋いでいた手を振り解かれた。
「いらないです⋯⋯怖いです⋯⋯私を殺さないでください⋯⋯」
彼女に俺の命を差し出す話をしていたのに、彼女はなぜか殺さないでと泣きそうな震える声で言った。
彼女のあまりに怯えた声に、俺はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「お帰りなさい。アーネスト様」
思ってもなかった事が起きた。
ソフィアが微笑みながら俺を玄関で出迎えてくれたのだ。
家にずっと好きで手の届かないと諦めていたソフィアがいる。
そのような奇跡を夢見ても実現するとは思ってもみなかった。
「ただいま、ソフィア。君が家にいると知っていたら、もっと早く帰ってくれば良かった」
思わず本音が漏れてしまうと彼女は困った顔をした。
「結婚式の翌日に仕事に行くのは流石に非常識でしたよね⋯⋯」
確かに寂しかったし、計画していた新婚旅行もキャンセルした。
でも、シェイラの言っていた通りソフィアにとっては仕事が一番大事なのだから、彼女を妻にする以上は受け入れないといけない。
それにおそらく彼女は俺の事を考えて、早めに邸宅に戻って来てくれている。
「そんな事はない。一睡もしていないのに仕事に行って君の体調が心配だった」
俺の言葉に少し驚いた顔をしたソフィアの視線が、俺が後ろ手で持っているパープルチューリップに向かった。俺は彼女が浮気しているのではないかと問い詰めようと持ってきたソレに罪悪感を感じる。
「ご心配お掛けして申し訳ございません。パープルチューリップ⋯⋯花言葉は『不滅の愛』⋯⋯本当にアーネスト様はロマンチストですのね」
首を少し傾けながら、困ったように彼女は笑った。
ディナーの時になり、ダイニングテーブルにつく。
目の前にソフィアが座っていて、これが夢なのかと思う程心臓の鼓動が強くなる。
サラダには俺の好きなグリーンオリーブが沢山入っていて、スープは好物のビシソワーズに食感が良いクルトンが乗せてあった。極めつきはメインに出てきた皮をカラッとあげたマヒマヒだ。白身魚の中でも1番好きなものだったが、マゼンダ王国では滅多に手に入れられないものだった。
「今日のメニューはソフィアの考えたものだよな」
「そうですよ。デザートまでちゃんとお楽しみくださいな」
俺は彼女がなぜ自分の好物を知っているのか考えるだけで胸が高鳴った。
このような可愛らしい気遣いをしてくれる彼女の浮気を疑った自分が恥ずかしい。
目の前に出て来たデザートはシェフの作った料理にしては不恰好な少し緑色をしたケーキだった。
「もしかして、ソフィアが作ったものか?」
「正解です。アーネスト様の大嫌いなほうれん草が沢山入ってますよ。食べてください。妻の手料理なんですから」
悪い顔をしながら伝えてくる彼女が今すぐにでも押し倒したい程可愛い。
ほうれん草のケーキを口に含むと幸せ過ぎて味が分からなくて、どんどん食べられた。
「ソフィア、わざわざ俺の好みまで調べて嫌いなものを食べさせる工夫までしてくれたのか。本当に俺は幸せだな。毎日でもこのケーキを食べたいよ」
俺の言葉にソフィアは目を泳がせてから赤くなって俯いた。
世の中にこれ程可愛いらしい存在がいる事を俺は知った。
食事を終え湯浴みをして、ソフィアの寝室に行く。
俺にとっては自制を強いられる時間だ。
緊張しながらベッドに彼女と並んで寝そべる。
彼女から香る上品な金木犀の香りに胸が高鳴った。
「ソフィア、実は今日王宮に行ってブラッドリー王子殿下と会ったんだ」
「そうなんですか。王宮に行ったのでしたら、うちの従業員と会いましたか? しっかり動いていましたか?」
「振る舞いも仕事ぶりも完璧だったよ」
「それなら良かった。うちの従業員に、王宮の使用人の教育に携わったという箔がつくのはありがたいですわ」
得意げに笑う彼女は恋する乙女というより、やり手実業家の顔をしていた。
「ソファーをブラッドリー王子殿下にプレゼントしたのか?」
「プレゼント? ああ、王家にソファーを30脚寄付しました。税金対策と宣伝を兼ねています。王宮には各国の要人が沢山来ますから」
確かにソファーはソフィアの宝飾品店のイメージカラーであるネイビーとホワイトだった。あのソファーを見た瞬間、彼女の店を思い浮かべる人間は多いだろう。もしかして、俺は勝手に嫉妬していただけかもしれない。
「ソフィア、君の好みの男性のタイプを聞いても良いか?」
自分で自分の質問に驚いた。
俺は女性の好みのタイプを気にした事がない。
みんなどうせ自分を好きになるものだと思っていたし、実際そうだった。
でも、ソフィアは悲しい事に今俺を好きなようには見えない。
「好みのタイプですか? 尊敬する男性は今まで1人だけいましたが⋯⋯」
「えっ? 誰なんだ?」
「街の中心に置かれた王子の像⋯⋯王子は燕に伝えて貧しい人に青いサファイアの瞳や自分から金箔を剥がして渡すようにお願いするんです」
ソフィアは唐突に有名な童話の話を持ち出した。彼女は非常に真剣な目をしていて揶揄っているようには思えない。
「最後に見窄らしくなった銅像を街の人たちが壊す話だよな」
「それから、力尽きた燕と王子の鉛の心臓を神様が世界で1番美しいものとして天国に連れて行く話です」
「その王子がソフィアの理想だと?」
「違います。私は王子のように無償の愛を持っていません。必ず何かしたら、相手から相応のものを受け取ります。自分にないものを持っている方を私は尊敬します」
俺は彼女の話が理解できた。
彼女の仕事に対する情熱や、新しいものを開拓していく姿勢は俺にはない。
「俺はソフィアを尊敬してる」
「えっ? やめてください。そんな目でそんな事言わないで⋯⋯」
彼女は顔を赤くしてシーツで顔を隠そうとした。
その仕草がとてつもなく可愛くて、シーツを捲って口付けをしたくなった。
(いや、ここでしたら止まらなくなるな⋯⋯手を縛ろう)
俺はそっとシーツの中にあるソフィアの手に指を絡める。
「ソフィア、俺は君にならこのエメラルドの瞳も、心臓も、魂だって渡せる」
心からそう思っている事を彼女に語りかける。
すると急に繋いでいた手を振り解かれた。
「いらないです⋯⋯怖いです⋯⋯私を殺さないでください⋯⋯」
彼女に俺の命を差し出す話をしていたのに、彼女はなぜか殺さないでと泣きそうな震える声で言った。
彼女のあまりに怯えた声に、俺はそれ以上何も言えなくなってしまった。
13
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
前世の推しに似てる不仲の婚約者に「お顔が好きです」と伝えましたところ
咲楽えび@改名しました(旧 佐倉えび)
恋愛
公爵令嬢のエリーサベトは、ポンコツ王子と呼ばれる婚約者のベルナルドに嫌気がさし、婚約者破棄を目論んでた。
そんなある日、前世を思い出したエリーサベトは気付く。ベルナルドが前世の推しに似ていることに――
ポンコツ王子と勝気な令嬢が両思いになるまでのお話。
※小説家になろうさまでも掲載しています。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる