辺境の田舎の光属性の少女は、果たして王都に呼ばれるか?残念!呼ばれたのは闇の少年だった!

つくね

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属性鑑定

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その日、国全土に設置してある教会にて、七歳になった子供たちの魔力属性の鑑定が行われていた。

それは辺境の地の、更に奥の村でも同様に行われる。その村では、今年五人の子供たちが鑑定されるようだ。

一人ずつ呼ばれ、鑑定を受ける。一喜一憂の反応をしながら、皆楽しそうだ。子供たちの親たちも一緒になって、その結果を待ち受ける。

その中の一人の少女が呼ばれた後、中から「おぉっ!」という、声が聞こえて皆の視線が集中する。誇らしげに出てきた少女はエリー、

「ふふっ、光属性よーーーーー!」

と得意げに宣言した。

エリーは皆に褒められる中、これはもしや?と思っていた。エリーには秘密があった。それは前世の記憶があったのだ。どれくらい生きて、どうやって死んだのかは分からない。思い出せないし、どうでもいいが、ここにきて俄然興奮してきた。



もしかして、これって乙女ゲームに転生したんじゃないのぉーーーーーー!っと。



………ここで一つ言っておきたいのは、エリーは乙女ゲームはプレイしたことがないということ。ラノベでテンプレということだけ。記憶があって、光属性で美少女(自称)、これはもう王子様が現れ、悪役令嬢に虐げられ、その側近も漏れなく味方に付き、愛を囁かれる……。



自分の妄想にうっとりしていると、またもや中から「おぉー!」と声が上がった。中から出てきたのは肉屋のせがれダグだった。

「ダグ?何だったの?」

母親に聞かれたダグは頬をポリポリしながら、

「闇だって。」

そう言うと、これまた皆に褒められ始めた。エリーは光と同じくらい、いやもしかするとそれ以上に盛り上がっている皆に困惑する。何で?闇ってこう、疎まれたりするもんじゃなの?と。

「この村で光も闇も出るのは初めてですね、おめでとうございます。」

先程まで、子供たちの属性鑑定をしていた司祭が出てきて話に混ざる。

「光はともかく、闇は活躍次第で出世しますからね、ぜひ頑張って下さいね。」

なんですってーーーー?!





幼い頃から隠れるのがうまかった。まだ大きい獲物は狙えないが、狩りでも誰よりも獲物に近付き仕留めることが出来た。ダグはこれを思い出して妙に納得してしまった。

闇属性のせいだったのかぁ。ちょっとかっこいいかも。

ダグは将来肉屋を継ぐと漠然と思っていたが、ここで未来が一気に開けた気がした。



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