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6話 四天王達と会議

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あれから時間がある日はあの街に行って、クロと依頼をしたり、お茶したりしていた

今日も行こうと思ったが、ルイに止められた

「ハル様!今日は定例会議の日です!行くなら違う日にお願いします!」

「あー。あれ、今日だったっけ」

定例会議は四天王達と今後の方針を決めるために、開かれる会議だ
あの会議は本音を言うとめんどくさい
理由は…俺を認めてないやつもいるから

「じゃあ早く向かうか…」

「行ってらっしゃいませ!」









早歩きで部屋に向かい、会議の内容を頭で整理する
部屋の前に着き、呼吸を整え中に入る

ガチャ


「…来るのが遅くないですか??普通なら集合時間より前に来るものでしょう」

部屋に入った途端に嫌味を言われた

「悪いな、仕事が今片付いたんだ」

「お疲れ様です。お茶入れますか??」

「あぁ、頼む」








「じゃあ会議を始める。
方針についてだが、前と変わらず人間を襲うな。これは絶対だ」

「相変わらず甘いですね。そんな事をしたって変わりません。さっさと方針を変えましょう」

さっきから嫌味ばかり言うこいつは氷帝のスクルド。
スクルドは俺の意見を反対し、人間のことを嫌ってる

「落ち着け…スクルド。ハル様にも考えがあるんだから」

今喋ったのが炎帝のアッシュ。こいつはルイの好きな人で、四天王の中では1番まともだ。人間の事を嫌ってはいない

「そうそうー!ハルちゃんは頭がいいからねぇ!」

このチャラチャラした喋り方は雷帝のエル。仕事は優秀だが、私生活はだらしない

「そうだな。ハル様がいなければこの国も終わっていたな」

最後に喋ったのが土帝のガルス。筋肉がムキムキなので俺は密かに憧れてる

「前の魔王様は、、人間を嫌い、見つければ殺せと仰ってました。私もそれには賛成でした。人間は私達魔族を知恵のない魔物なんかと一緒にし、向こうも殺そうとしてきますからね」

「けど、人間がみんなそうじゃないだろ」

「…それはあなたが人間に情があるからでしょう?聞きましたよ、、最近人間の国に行ってるそうですね。そこで、気に入った人でもできたんでしょう??」

「まぁ、、いるっちゃいるけど」

「本当にあなたは甘い、、私は認められません」

やっぱこいつは前の魔王を慕ってたから全く話を聞いてくれないな


「いつか認めさせてやるさ。俺の目標は人間と共に暮らすことだからな」


「口で言うだけでは簡単ですよ…」

そういって彼は部屋から出ていった

「ハル様…あいつの事は余りお気になさらず」

「あぁ。てかまだ会議終わってないんだけどな」

「スクルドったらずるーい!僕も遊びたいのにぃ!」

「お前は遊びすぎだがな」

「まぁ、今日はここまでにしとくか。大事な話もないし、スクルドもいないし」

「そうですね」

「じゃ、お疲れ」


俺も部屋から出る







いつか…人間と暮らせたら父さんは喜んでくれるかな
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