Akira@ショートショーター

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地上では雨が降り続いていた
「くそ、天界の鬼め
流石は鬼畜
この雨のせいで洗濯物は乾かん、カビは生える、おまけに体温調節が難しい
もううんざりだ
呪ってくれる」

天界では鬼がその様子を見て笑っていた
「ばかな人間どもめ
お前らがそうやってばかなことをすればするほど、こちらとしてはいじめてやりたくなるのだ
さて、奴がいるところに向けて雨を降らしてやろう」
しかし、鬼はくしゃみをしてしまい、水の軌道がずれる
「やばい、まったく違うところに撃ってしまった
あそこが砂漠だったらまずい
つい先日降らせたばかりだ
これは怒られる
地上に様子を見に行こう」

「教授、雨が降ってきました」
教授は訝しむ
「なんだと、天候は全て我々がコントロールしているはず
今日はこの地域は絶対に雨が降らなかったんじゃないのか」
「理由はわかりません
あ、止んできましたよ
一応あとで機械が故障していないか見てきます」
「ああ、頼む」
その様子を陰で見ていた鬼は呆然とする
「天候をすべてコントロールしているだと
だったら俺が今までやってきたことは何だったのだ
天界の貴重な水分をただ捨てていただけ
こんなことばれたら神様に殺されてしまう
今日のうちに地獄に天下りしなくては...」
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