1 / 1
雲
しおりを挟む
どんよりした空だ
晴れることのないボクの気持ちを表しているようだ
こんな日には殺人に限る
僕は殺人鬼
だが依頼は受け付けていない
僕は好きになった人だけを殺すのだ
結ばれる可能性のない人だけを殺すのだ
道ですれ違った美人、スーパーであった人妻、学校帰りの少女
みんなみんな殺す
でも、ふと思うことがある
あの時殺した人と結ばれる可能性があったんじゃないかと
死んでいく時に見せた涙を、僕のためだけに流してくれた可能性があったんじゃないかと
だけど、僕はその気持ちを振り払う
空を埋め尽くす雲を吹き飛ばすように
そしていつか、僕の心が晴れる日が来るように
また僕は、人を殺す
晴れることのないボクの気持ちを表しているようだ
こんな日には殺人に限る
僕は殺人鬼
だが依頼は受け付けていない
僕は好きになった人だけを殺すのだ
結ばれる可能性のない人だけを殺すのだ
道ですれ違った美人、スーパーであった人妻、学校帰りの少女
みんなみんな殺す
でも、ふと思うことがある
あの時殺した人と結ばれる可能性があったんじゃないかと
死んでいく時に見せた涙を、僕のためだけに流してくれた可能性があったんじゃないかと
だけど、僕はその気持ちを振り払う
空を埋め尽くす雲を吹き飛ばすように
そしていつか、僕の心が晴れる日が来るように
また僕は、人を殺す
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる