アイデア

Akira@ショートショーター

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アイデア

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「君は何でそんなにアイデアが出るの?」
男は物書き、毎日短編小説を10個ほど作り上げることで同業者から注目されていた
「いやあ、それな企業秘密ですな」
男が笑って受け流す
これは口が裂けても言えないのだ
実は道を行く人にデス・オア・アイデアとせまるのだ
そうすると人々が走馬灯の中から一番面白い話をしてくれる
それが私のアイデアとなるのだ
同業者の集いの帰り、私は刃物を持った男に襲われた
「デス・オア・エンド」
小説家は狼狽する
「この男何を言ってる
終わるとは何のことなのだ
しかし死だけは避けねばならない」
私はエンドと答えた
次の日、私は指名手配され私の人生は終わった
「どういうことだ
仕組みが全く理解できない
しかしとにかく逃げるしかない」
逃走中、また例の男が現れる
「エンド・オア・デッド」
「終わりか死かだと
しかし今度は騙されないぞ」
私はデッドを選択した
すると男は爆発した
騒音を聞きつけて、近隣住民が出てくる
「あの男、指名手配犯よ」
人々が口々に叫ぶ
やがて私は逮捕された
裁判で私は死刑が宣告され、私の人生は本当に終わってしまった
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