変な鶴の恩返し

Akira@ショートショーター

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変な鶴の恩返し

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「すみません今晩泊めていただけませんか」
女がか細い声を上げる
家主は難なく許可した
女はお礼がしたいと言った
「お願いですから部屋を覗かないでください」
家主は了承する
女が来てからしばらく経ったある日、玄関で声がした
家主が出ると警官だった
「ここの家主が動物虐待をしているというのは本当ですか」
家主は何のことかわからなかったが、無実を証明するため家の中を見せた
そして開けてはいけない部屋の前まで来た
男はドア越しに事情を話し、ドアを開けた
するとそこには自らの羽根を布に変えるツルがいた
家主が言う
「これは誤解だ
このツルが勝手にやっていることだ 」
問答無用と男は連行された
連行される途中、男がぼやく
「ツルめ、話が違うではないか」

男の部屋に残ったツルが羽を伸ばし、ひとりごちる
全く何が週40時間労働よ
そんなんじゃ全然稼げないわ
私には全身を羽を金色にするという夢があるんだから」
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