事故物件

事故物件

男は上京するにあたり家を探していた
それも飛び切り安いところである
しばらくして、お宝物件を見つけることができた
さっそく問い合わせてみると、事故物件ということだった
「ううむ、事故物件か
しかしこんなに安いところは他にはないし、お札とかを貼れば大丈夫なんじゃないのか
何よりここはかなり新しい」
迷った末、男は入居を決意した
入居して一か月、何もない毎日が続いた
「やはり事故物件というのは嘘だったんだ
お札が聞いているのか知らんが、まあ何事もなくてよかった」
今は5月、ぽかぽか陽気で眠くなる季節
男は転寝を始めた
すると次の瞬間、男のアパートめがけて車が突っ込んだ
時期に救急隊員が来て、入居死者の安否を調べたが、一階に住んでいたこの男は即死だった
野次馬が集まり何やら話し込む
「いやよ、またじゃない
なんでこのアパートはこうも事故がが起こるの
これじゃあまるで事故物件じゃない...」