殺し屋専門店

Akira@ショートショーター

文字の大きさ
1 / 1

殺し屋専門店

しおりを挟む
「いらっしゃいませー」
入ってみた感じ普通の店だな
殺し屋専門店というから、どんな店かと身構えてみたが、まるで普通
ただの工具店にしか見えない
逆に言えばあいつらはこれらの道具で人を殺せるのか
全く頭が上がらない
本当に頭が上がらない
なぜだ
俺は

「いやー、流石ですね
鮮やかな手際です」
女は拍手して褒めちぎる
褒められた男は照れながらいう
「そんなに手際がいいですか
商品を見ている男の首に筋弛緩剤入りの睡眠薬を打ち、店の裏側へ連れ込む
殺人依存症の方々に捕虜を引き取っていただくためには、捕虜に傷をつけるわけにはいきませんからね」
「まるで殺され屋専門店ですね」
1人の笑い声が店に響く
そしてドサッと人が倒れる音がした
「まったく、店長も鈍いですね
普通の人間がそんなにうまく人を襲えるわけがないじゃないですか
私は忍者の末裔
スキルを活かした仕事となるとこれぐらいしかなく、あなたをかつぎあげて開店した
もう仕事はすべて覚えたし、あなたはいらない
さあ、あなたも捕虜の一人になるのよ」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

こうしてある日、村は滅んだ

東稔 雨紗霧
ファンタジー
地図の上からある村が一夜にして滅んだ。 これは如何にして村が滅ぶに至ったのかを語る話だ。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...