隕石

Akira@ショートショーター

文字の大きさ
1 / 1

隕石

しおりを挟む
地球に巨大な隕石が迫っていた
学者の予測によると衝突は確実
そうなれば地球が崩壊するらしい
世界中がパニックになった
金なんか持っていても仕方がないと皆湯水のように使う
しかしさすがはロケットに長けた我が国
外国から核爆弾を借り、隕石に当てて粉砕してしまった
人々は嬉しいかな悲しいかな、またパニックになる
生き残ったのはいいが、金を使ってしまったのだ
ローンの返済やら何やらが滞る
しかし国がこれをなんとかした
首相万歳の声が方方であがる
首相はそれを知り、ほくそ笑む
「馬鹿な奴らだ
我々がわざと隕石を地球にぶつけようとしたことに気がついていないとは
しかしこれで経済は空前の活況
政権の支持率はうなぎのぼり
いいことずくめだ」
その時大臣が飛び込んできた
「首相大変です
粉砕した隕石のかけらが我が国の同盟国に落下し、甚大な被害が出ているとのこと
先ほど大統領から復興のための支援をしてほしいとの通達がありました」
首相は青ざめ、唇を噛んだ
「なんてことだ
まさか同盟国に落ちるとは
これではせっかく稼いだ金が雲散霧消だ
やはり悪だくみはしないに限る」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話

ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。 完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...