天狗

Akira@ショートショーター

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天狗

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「天狗は子宝の象徴と呼ばれている
何故だか分かるか」
教授が生徒にとう
しかし誰もわからない
教授は秘密をひけらかす子供のような顔で言う
「実は天狗とは山に住む巨根男性の事を言ったという伝説がある
その男にレイプされた女が身ごもり、その女が男の特徴を聞かれてあれがでかかったと言ったらしい
しかし流石にそのまま伝えるのではバツが悪いので、鼻を大きくしようということになり、今に伝わる伝説になったというわけだ」
講義が終わり教授が満足気に帰る
「それにしてもあの話はないしても楽しい
好奇心と恥じらいの混じった顔がついつい疼いてしまう
さて馴染みのあの店に行くとするか」
しかし門ところで教授は生徒に 捕まった
「すいません教授、たった今確かな筋から教授が天狗ではないかとの情報を得たのですが、本当ですか」
(なんだと、確かな筋だって
あの女私を売ったな)
実はこの教授、生徒と援交をしているのだ
しかしそれを言い訳にもいかぬ
「いやいや私は天狗ではないよ
第一、天狗が大学で講義をすると思うかね」
その時、教授の鼻が伸びた
生徒が目ざとくそれを指摘する
「なるほど教授は天狗ではないがピノキオだと
ありがとうございました」
教授は落胆する
「やれやれこれで職を失っただろう
こんな日は近所の山で天狗になるな
いっそ天狗として生きてみるか」
翌日で自らを天狗となのる男性が逮捕されたというニュースが地方新聞の一面に載った
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