1 / 1
不適切文学
しおりを挟む
「みんな違ってみんないい
これは差別を助長する旨が含まれておりますので、作者の死刑を要求します」
私は差別や犯罪を助長する文学を取り締まる仕事をしている
多感な時期の子供にこれから文学を見せると、みなこぞって悪の道へ走るからだ
一時期は成人雑誌のように、子供に見せないような工夫をしていたが、今はネット社会
どんなに隠そうと、子供たちは簡単に閲覧することができてしまう
だから私は今日も作者を裁き、これ以上不適切な文学が増えないよう努めているのだ
「羅生門ですが、これは当然不適切です
悪人には何をしてもいいと間違った偏見を子供たちに植え付けてしまう
こんなものを教科書に載せた責任も問いたいところだ」
不適切な文学は一向に減ることはない
当然といえば当然だ
殺人を否定すればほとんどのミステリー文学は死滅することがその最たる例だ
触法行為は甘い蜜なのだ
文学とは切っても切れない関係にある
「さて、今日はこの文学についてですが」
「待ってください裁判長」
若い書記係が声を上げた
「なんだ、何か問題でもあったのか」
裁判長が怪訝な声を上げる
「その、大変申し上げにくいのですが、
差別や犯罪を助長する文学について審議しすぎた私たちは、そのような憎き考えに精神をむしばまれている可能性があるのではと思いまして」
法廷は静まり返った
以降、この国ではカウンセリングを受けることを条件に、かつて不適切とされた文学も読むことを許されることになった
これは差別を助長する旨が含まれておりますので、作者の死刑を要求します」
私は差別や犯罪を助長する文学を取り締まる仕事をしている
多感な時期の子供にこれから文学を見せると、みなこぞって悪の道へ走るからだ
一時期は成人雑誌のように、子供に見せないような工夫をしていたが、今はネット社会
どんなに隠そうと、子供たちは簡単に閲覧することができてしまう
だから私は今日も作者を裁き、これ以上不適切な文学が増えないよう努めているのだ
「羅生門ですが、これは当然不適切です
悪人には何をしてもいいと間違った偏見を子供たちに植え付けてしまう
こんなものを教科書に載せた責任も問いたいところだ」
不適切な文学は一向に減ることはない
当然といえば当然だ
殺人を否定すればほとんどのミステリー文学は死滅することがその最たる例だ
触法行為は甘い蜜なのだ
文学とは切っても切れない関係にある
「さて、今日はこの文学についてですが」
「待ってください裁判長」
若い書記係が声を上げた
「なんだ、何か問題でもあったのか」
裁判長が怪訝な声を上げる
「その、大変申し上げにくいのですが、
差別や犯罪を助長する文学について審議しすぎた私たちは、そのような憎き考えに精神をむしばまれている可能性があるのではと思いまして」
法廷は静まり返った
以降、この国ではカウンセリングを受けることを条件に、かつて不適切とされた文学も読むことを許されることになった
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
婚約破棄?いいですけど私巨乳ですよ?
無色
恋愛
子爵令嬢のディーカは、衆目の中で婚約破棄を告げられる。
身分差を理由に見下されながらも、彼女は淡々と受け入れようとするが、その時ドレスが破れ、隠していた自慢のそれが解き放たれてしまう。
婚約破棄が聞こえません
あんど もあ
ファンタジー
私は、真実の愛に目覚めた王子に王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を宣言されたらしいです。
私には聞こえないのですが。
王子が目の前にいる? どこに?
どうやら私には王子が見えなくなったみたいです。
※「承石灰」は架空の物質です。実在の消石灰は目に入ると危険ですのでマネしないでね!
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる