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馬鹿な奴ら

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「我々の作者は『バカな奴らだ』というフレーズを好んで使うらしい」
「なんだと、バカにしやがって
作者だからといって、やっていいことと悪いことがあるだろう」
「まったくだ、この際作者に謀反を起こすのもいいかもしれぬ」
「いや、そうなればますます作者の思うつぼだろう
こうやって我々に謀反を起こさせたところで、皆殺し
そしてお決まりの『バカな奴らだ』が飛び出すにきまっている」
「なら、どうすればいいのだ
我々は一生、作者にバカにされて生きなければならないのか」
「お前たち、安心しろ」
男たちの後ろに見たこともない男が立っていた
今の話聞かれてないだろうな
作者にチクられたら厄介だ
「何を安心すればいいのだ?」
見慣れないものはいった
「お前たち、この作者の本懐を忘れているな」
「あっ」
男たちが気付いた時にはもう遅かった
男たちは皆殺しにされた
見慣れない男が呆れて言う
「本当にこの作者の殺したがりはどうにかならないのか」
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