スランプ

Akira@ショートショーター

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スランプ

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男は小説を書いていた
しかし最近スランプに陥っていた
そうは言っているが、男の作品はみな好評で、登場人物を殺せなかったことを悔いているのだ
「まったくどうなっている
これでは仕事もできていても楽しくはない
何とかしなければ」
男が悩んでいると家のガラスが割れる音がした
家に強盗が入ってきたのだ
そして男は強盗に見つかり、ナイフで刺されてしまう
薄れ行く意識の中、男は一人ごちる
「ああ、殺せなくなった理由が分かったぞ
あれは次に死ぬのはお前だという予言だったのだ」
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