悪意

Akira@ショートショーター

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悪意

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技術は発展した
もう英語なんか学ぶ必要はない
そもそも勉強など雑学程度にしか意味を持たなくなった
そんな役に立たないものを教えているとクレームが来る
「どうしましょう校長」
「ううむ、どうしたものだろう」
技術は発展しすぎていた
体育は体に着けた補助器具のせいで意味をなさないし、
家庭科や技術もロボットがやればいいことなのだ
「そうだ、あれしかない」
校長は決断した
生殖の専門学校にしたのだ
いくら技術は進化すれど、人間は作れない
この時代、子供をたくさん持つことはステータスなのだ
この方針転換が功を奏し、この学校には入学希望者が殺到する
新年度のカリキュラムは生殖一色だ
御前は知識をため、午後は実技
当たり前だが、こんな学校では問題が多発する
しかし、子供不足の昨今、中絶など認められるはずがない
「どうしますか校長」
教頭が訪ねる
「ううむ、どうしたものか
しかし考えればいくらでも思いつく
売春クラブ、カニバリスト、監禁趣味のもの、人体実験
需要は尽きんな」
その時アラームが鳴った
「しまった、お前図ったな」
校長がわめくがもう遅い
空を飛んでいた警察ロボットに校長は逮捕された
「くくく、まんまとはまりおったな
この時代悪意を検知して逮捕するシステムがあるのを忘れていたんだろう
これで私が校長だ」
その時アラームが鳴った
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