Akira@ショートショーター

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この国にはある薬がまかれた
悪事を働こうとすると馬鹿になるという薬だ
この国は昔から治安が悪かった
そこで外国に頼んでこの薬を作ってもらったというわけだ
おかげで治安は劇的に良くなった
しかし国が疲弊した
その薬がなぜか研究者たちをも馬鹿してしまったのだ
タレントが解説する
「技術の進歩は必ずしも好ましいわけではないようですな
遺伝子組み換えなど、明らかに 生命を冒涜したりしていますからな」
「その通り
だがしかし困ったこともある
私の子供は難関大学入学するための勉強に励んでいるのが、何故だか馬鹿になってしまった
毎日10時間も勉強する事の何が悪いのだ
「それについては私から
実は勉強しすぎた人は往々にしてコミュニケーション技術が足りず、就職した時に失敗するのです
それか勉強した内容に問題があるかもしれませんな」
「確かに息子はこの国にまかれた薬を無効化するため勉強に励んでいたのだが、それがどうかしたのか」
その時スタジオで悲鳴があがる
アナウンサーが呆然とつぶやく
「なんてことだこの国はもう終わりではないか」
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