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05 大切だからビキニアーマー
私の村はとても貧乏な村だったから用意した装備は貧相なものだった。魔法強化した装備でも下の下だ。だけど、剣の腕だけでなんとかなっていたのだ。
もちろん目の前にいるイサークや勇者ルカには剣の腕は敵わないのは分かっている。カスミはいつも私の傷を最初に治してくれた。とても優しい魔法使いだった。そんな優しい魔法使いにルカが惹かれるのは当然だ。
分かっていた事を認めて、諦める気持ちの整理が出来た頃、涙も止まってきた。
「……ルカは私の初恋だったのよ」
背が高く女性にしてごつめの私だって乙女心はある。憧れる勇者だった。同時に心優しい魔法使いカスミも好きだ。
「ルカが初恋か……そうかいつも目で追っていたしな」
イサークが首の辺りを撫でながら溜め息をついた。
「私が目で追っていたってよく分かっていたわね」
って言うか、分からない方がおかしいか。恋やら愛やらには疎そうなイサークだがバレていた様だ。
「俺もヴィヨレとはペアだったしな。側にいれば誰を見てるかは分かる事だ」
そうだ。気がついたらイサークとペアで戦う事が多かった。すっかり私とイサークは戦でいつも一緒に行動していた。
「私のいた村ではね、女剣士は毛嫌いされるばかりで。淡い恋心を抱ける相手なんていなかったのよ」
田舎だからそういう傾向があるのは仕方ないけれども。私だって剣士という仕事はとても好きだし誇りに思っている。
男に免疫のない私の村に突然やって来た勇者ルカのパーティー。恐ろしく整った顔のルカ。その上優しかったりしたら、無条件で惚れるしかないでしょ?
「ヴィヨレも二十歳か。若いな……そりゃ、ルカの様な若い男がいいよな」
何故かイサークが肩を落として溜め息をついた。
何故イサークが落ち込むのよ。
イサークは私より一回り歳がはなれている。ずっと年上だけどイサークもルカに負けじと劣らずモテモテじゃない。そもそも私達のパーティーは何故か男性はイケメンが多い。勇者ルカのパワーかしら。
ルカ達と一緒に冒険をした先々で、仲間の男性に必ず恋に落ちる女性達がいた。その度に一緒に行動していた私が目の敵にされるのだ。他にもパーティー内には女性がいるのに見た目が派手だったし、うん……ビキニアーマーだし。誤解されやすいのよね。
イサークも三十過ぎなのに男前だ。東の国の人間は老いを知らないのだろうか? とても一回りはなれているとは思えない見た目だった。
寡黙で引き締まった体つきのイサーク。見事な逆三角形の上半身を冒険先の温泉つきの宿屋で見た事がある。
仲間内で筋肉の話をしているのを聞いた事があるけれども、あまり筋肉をつけすぎると細かい動きに支障があるから困るとか何とか。その度に「若くないからな」とイサークは言っていた様な気がする。いや、若さとか筋肉とかそういう問題ではないのよ。
「別に若いとか若くないとか気にしないわよ」
その私の言葉にイサークは顔を上げてギラギラとした視線を私に寄越した。
「そうなのか? それならそうと早く言え」
「え?」
気がつくと私はベッドの上に倒され、イサークが馬乗りになっていた。
もちろん目の前にいるイサークや勇者ルカには剣の腕は敵わないのは分かっている。カスミはいつも私の傷を最初に治してくれた。とても優しい魔法使いだった。そんな優しい魔法使いにルカが惹かれるのは当然だ。
分かっていた事を認めて、諦める気持ちの整理が出来た頃、涙も止まってきた。
「……ルカは私の初恋だったのよ」
背が高く女性にしてごつめの私だって乙女心はある。憧れる勇者だった。同時に心優しい魔法使いカスミも好きだ。
「ルカが初恋か……そうかいつも目で追っていたしな」
イサークが首の辺りを撫でながら溜め息をついた。
「私が目で追っていたってよく分かっていたわね」
って言うか、分からない方がおかしいか。恋やら愛やらには疎そうなイサークだがバレていた様だ。
「俺もヴィヨレとはペアだったしな。側にいれば誰を見てるかは分かる事だ」
そうだ。気がついたらイサークとペアで戦う事が多かった。すっかり私とイサークは戦でいつも一緒に行動していた。
「私のいた村ではね、女剣士は毛嫌いされるばかりで。淡い恋心を抱ける相手なんていなかったのよ」
田舎だからそういう傾向があるのは仕方ないけれども。私だって剣士という仕事はとても好きだし誇りに思っている。
男に免疫のない私の村に突然やって来た勇者ルカのパーティー。恐ろしく整った顔のルカ。その上優しかったりしたら、無条件で惚れるしかないでしょ?
「ヴィヨレも二十歳か。若いな……そりゃ、ルカの様な若い男がいいよな」
何故かイサークが肩を落として溜め息をついた。
何故イサークが落ち込むのよ。
イサークは私より一回り歳がはなれている。ずっと年上だけどイサークもルカに負けじと劣らずモテモテじゃない。そもそも私達のパーティーは何故か男性はイケメンが多い。勇者ルカのパワーかしら。
ルカ達と一緒に冒険をした先々で、仲間の男性に必ず恋に落ちる女性達がいた。その度に一緒に行動していた私が目の敵にされるのだ。他にもパーティー内には女性がいるのに見た目が派手だったし、うん……ビキニアーマーだし。誤解されやすいのよね。
イサークも三十過ぎなのに男前だ。東の国の人間は老いを知らないのだろうか? とても一回りはなれているとは思えない見た目だった。
寡黙で引き締まった体つきのイサーク。見事な逆三角形の上半身を冒険先の温泉つきの宿屋で見た事がある。
仲間内で筋肉の話をしているのを聞いた事があるけれども、あまり筋肉をつけすぎると細かい動きに支障があるから困るとか何とか。その度に「若くないからな」とイサークは言っていた様な気がする。いや、若さとか筋肉とかそういう問題ではないのよ。
「別に若いとか若くないとか気にしないわよ」
その私の言葉にイサークは顔を上げてギラギラとした視線を私に寄越した。
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