剣も魔法も使えない【黒蝶少女】は、異世界に来ても無双する?

べるの

文字の大きさ
52 / 589
第6蝶 冒険者ギルド騒乱編

SSボクっ娘少女は見た!お姉ちゃんの悩み?

しおりを挟む

 ※今回は本編とはあまり関係ない、ユーア視点のお話です。



 ボクと一緒にいるスミカお姉ちゃんは凄いですっ!
 

 ボクより3つ歳上で、少し背が大きいだけなのにランクCの冒険者です。
 それも冒険者に登録して、最初からCランクなんて聞いたことありません。


 そして、あんなに強いのに毎日自分をいます。



 今日もスミカお姉ちゃんとお風呂から上がったら鍛錬を始めます。

『ん~~っ!』

 お布団の上に座って、両手の手の平を胸の前に合わせて肘を上げます。
 そのお祈りをしているポーズを何回か繰り返します。

『い~ち、に~い、さ~ん――――』

 そして、次に腕立て伏せをやります。
 ただ膝は床に付けて、スネから下は上にあげます。

 ちょっと変わった腕立て伏せです。


 ボクも強くなるために、その運動を真似してやってみたら、

『ユ、ユーアにはまだ早いから、もう少したってからねっ!』
「えっ? 早いの?」

 なぜかそう言われちゃいました。

 ボクもスミカお姉ちゃんみたいに鍛えて強くなりたかったのに。
 だけどそう言われちゃったのでボクは諦めます。



 ある日、

「ねえ、ユーア。メルウちゃんのとこの大豆食品まだできない?」

 夜のご飯を食べてる時に、ボクに聞いてきました。


「えっ? だってスミカお姉ちゃんが持ってたのも全部使っちゃったんですよね? マズナさんはもうちょっと時間かかるって言ってましたよ?」

「うん、そうなんだけどね………… はぁ」

 スミカお姉ちゃんは、メルウちゃんのところの大豆食品が食べられなくて落ち込んでいるみたいです。

 よっぽど大豆の食べ物が大好きなんだと思います。





「う~ん」

 ボクは伸びをして、今日もいつものように目を覚まします。
 まだちょっと暗いです。

 そして、まだ起きていないスミカお姉ちゃんを起こすのがボクの楽しみです。いつも自信満々でカッコいいスミカお姉ちゃんが、朝は寝ぼけているのが面白いのです。

 早起きしたのでスミカお姉ちゃんを起こそうとするんだけど、

「あれ?」

 もうスミカお姉ちゃんは、お布団にいなかったです。
 でもこういう時は、お風呂を先に入っていることが多いです。


「じゃ、ボクもっ!」

 なのでスミカお姉ちゃんと一緒に入ろうと思ってお風呂場に向かいます。

 トテテ

「スミカお姉ちゃん…… いたっ!』


 スミカお姉ちゃんを見つけました。
 お風呂場の前の鏡のある部屋で裸になっていました。

『きれいだなぁ、スミカお姉ちゃん……』

 開いた扉から見える、黒くて長い髪も、真っ白な肌も。
 そして、細い腰も小さなお胸も丸いお尻も、みんなみんなきれいでした。


 そんなスミカお姉ちゃんは、鏡に向かって横になってみたり、両腕を頭の上に乗せて、くるっと回ってみたりもして、自分の裸を見ているようです。

 そして、お胸の周りを丁寧に「グイグイ」と揉んでいます。
 そして鏡を見て、今度は「はぁ」とため息をついています。

 何かのマッサージでしょうか?


「スミカお姉ちゃんっ!」

 ボクはスミカお姉ちゃんに声を掛けます。
 髪の毛が濡れていなかったから、もしかしてお風呂はまだかも。と思って。

「ユ、ユーアっ!?」

 ちょっと驚いてスミカお姉ちゃんは振り向きます。

「ど、どうしたの?」

「起きたらスミカお姉ちゃんいなかったから、お風呂かなぁ、と思って」
 そして「もう、あがっちゃった?」とボクは聞いてみます。

「まだ入ってないよ。だから一緒に入ろうか?」
「うんっ!」

 そう言って優しくパジャマを脱がしてくれます。

「ちょっとユーア。もう少し腕を上げて? それじゃ脱がせられないから。って、もしかしてわざと? もう、そういう悪い事をする子は――――」

 いたずらして、少ししか上げていなかった脇の下に手を入れて、

「ひゃっ!?」
「お仕置きしちゃうよぉ!」

 そう言って、笑いながらくすぐってきます。
 でもちょっとだけ悪い顔になっていました。

「ぐふふっ! スミカお姉ちゃんこれじゃ服脱げないよぉ! あははっ!」
「ユーアは悪い子だからもっと反省してもらわないとねっ!」


 スミカお姉ちゃんは、そうやってボクに意地悪をする時があります。
 でもそんなスミカお姉ちゃんは、誰よりも強くて優しくてカッコいいです。

 だからボクもスミカお姉ちゃんみたいになりたいですっ!
 憧れのスミカお姉ちゃんみたく強くなるんですっ!




 ※スミカがやっていた運動は鍛錬ではなく
 『バストアップ体操』や『バストアップマッサージ』です。

  大豆食品が欲しいのも、半分くらいそれが目的でした。

  姉には姉の悩みがあるのです。
  胸だけは妹に追い抜かされないように。
 
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。 死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった! 呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。 「もう手遅れだ」 これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~

ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。 そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。 30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。 カクヨムで先行投稿中 タイトル名が少し違います。 魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~ https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255

処理中です...