転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス

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一章 異世界への降り立ち。そして序章

冷凍食品?何言ってるの!時代は現地調達でしょ!?ほら!狩りの準備をしなさい!今夜はごちそうよ!!

 今日は異世界生活3日目。

 初日に討伐クエストを経験し、昨日は採取クエストを経験した。そして採取クエストから1日が経過し、今日も今日とてライナーたちとギルドで待ち合わせだ。



 ちなみに昨日アースモモンガを3匹討伐した優斗のレベルはまだ10だ。

 どうやらRPG系のゲームと同じでレベルが上がれば次のレベルへのレベルアップも難しくなるのだろう。



「さて、今日は護衛クエストだ」



 ギルドで合流したライナーは、開口一番にそう言った。



「護衛クエストって、確かにメジャーなイメージはあるけど」



「そう。冒険者について殆ど知らなかったユウトっちでも知ってるクエストだ。だからこそ、その重要度は高い」



 本来、新人冒険者に護衛クエストを学ばせる機会は少ないらしい。護衛対象との相性や気難しさもあるかもしれないが、1番はタイミングだろう。



「護衛する対象がいなくちゃ受注することもできないのがこのクエストだからな」



 だから今回優斗が護衛クエストを体験出来るのはタイミングが良かったらしい。



「護衛クエストってことは、遠出もするよな?日帰り?」



「その点は安心してくれ!今日は武器屋のおっちゃんが隣町まで武器を納品しに行くらしいんだが、その為の護衛だ。距離も離れすぎてる訳では無いから直ぐに帰って来れるから日帰りだな」



 護衛クエストにしては緩いクエストに優斗は安堵する。

 正直今はまだ野宿をしている姿をイメージ出来なかったのだ。



「出発はいつから?」



「今はキースとエレンがおっちゃんと話しながら荷造りを手伝ってるな。だから俺たちは俺たちで準備を済ませて、出発は今からだいたい2時間後だな」



 2時間もあればある程度の準備はできるだろう。



「っていうか、荷造りも手伝わないといけないんだな。それと、護衛クエストってもっと事前にわかるものだと思ったんだけど………」



 遅くても前日までにクエスト受注を決めて準備するイメージがあった優斗はそこに疑問を持つ。



「荷造りは今回は特別だ。普通は荷造りまでは手伝わない。それと、今回のクエストは結構緊急で決まったクエストだから、ユウトっちに言うのが直前になっちまった」



 忙しいだろうから、そこは別に気にしない。



「ちなみに今日は何を準備して、普段は何を準備するんだ?」



「それも踏まえて説明するから、一先ず俺っちと買い出しに行こうぜ!」



 ライナーに誘われて優斗は今冒険者通りに来ている。

 ここには武器屋やポーション店等の主に冒険者をターゲットにした店が多い。



「先ずは、ここだ」



「ここは………」



 辿り着いた店は食料店。



「冒険者をターゲットにしてるから普段使いする食料は置いてないと思うけど………」



「その通りだ。この店には干し肉や黒パンみたいな保存食が多いな。ちなみに魔法の効果で味が美味しくなったものや保存期間が伸びたものも置いてある」



 魔法様々だ。

 店内に入ると、確かに保存食ばかり置いてある。



「っていうか干し肉と黒パンばかりだな。保存食もっと種類無いのかよ」



 冷凍食品は無いのかと思わず突っ込んでしまったが、ここは異世界。そんなものは無い。



「まあまあユウトっち。保存食って基本こういうのばかりだからな」



「栄養はどうやって取るんだよ」



 せめて冷蔵庫のような魔導具があればいいのにと思ってしまう。

 ファンタジー系の作品の中にはアイテムボックスという鞄サイズの道具も存在し、長期保存が可能な物も中には存在する。



「じゃあユウトっち。保存食も人数分確保したし、アイテム袋に入れて次に行くか」



「いやあるのかよアイテムボックス!」



 ライナーがしれっと取り出したのでつい突っ込んでしまった。無いと思っていた存在が急に現れたのだ。突っ込むのも無理は無い。



「アイテム袋。俺っちたちが持ってるのは容量があるけど、ユウトっちもその内買わないとな。最初は容量は小さめでもいいと思うぞ?」



「それよりその中に入れて保存はしっかりとできるのか?長期保存とか………」



「いや、アイテム袋は物を一時的に入れるだけだから保存用じゃないぞ?」



 つまり、食材を入れて現地で調理するみたいなのは難しいらしい。



「まあ保存食は場所さえ覚えたらユウトっちは自分で調達できるだろ?」



「俺はそれより味と栄養バランスがしっかりしたの食べたいな」



「そんな保存食があったら売れるだろうなぁ」



 一先ず、優斗の目標の中に冷凍食品を作ることが追加された。作れるかは知らないが。



「ちなみに他の準備は?」



「そうだな。本当はテントや寝袋が必要なんだが、今回は日帰りだから武器の手入れ、無くなった矢の補充、後はアイテムの補充だな」



 矢はエレンのだし、そもそも武器屋は今準備中だ。今行っても商売はして貰えないだろう。



「じゃあアイテムの補充か………そういえばポーションとか使ってるの見たことないな」



 そもそもライナーたちがポーションを使う程のクエストは行ってないので使わないのも無理は無いだろうが。



「まあそうだな。最近はポーションも使ってないしな。一応緊急時用の魔導具は調達しておくか」



「やっぱりそういうのもあるんだな………」



「姿隠しの御札だったり、登録した場所に瞬間転移させる魔導具だったりだな。やっぱり備えあれば憂いなしだからなぁ」



 なにかあった時の備え。やっぱりそういうのも大事なのだろう。



「やっぱり先輩として、そういうのも知ってるんだな」



「まあな。こういう備えをしてなくて命を落とす冒険者っていうのは案外沢山いるからな。ユウトっちも今のうちに店の場所くらいは覚えておこうぜ」



 ライナーの意見を参考にするべく、魔導具店へと入る。

 やっぱりファンタジー世界らしく、魔導具の数は豊富だった。



「凄いな、この商品の数は」



「微妙な差や形だけでも使い心地が違うからな。特に、俺っちたちが使ってるこの〈転移の宝玉〉は指定された場所にしか転移できないし使い捨てアイテムだけど、こっちの〈転移の導〉っていう本型魔導具は何回でも自分が行きたい場所に転移できる代わりに魔力を貯めるのに時間が必要だったりだな」



「やっぱりそういう細かい違いは魔導具にもあるんだな。あ、〈秘伝の飴玉〉も売ってるんだ」



「需要があるからなぁ。それと、そこの飴玉は安いのがギルドに置いてるのと同じで、少し高いのがそれよりもランクが上のやつだな」



 安いのと言われても、〈秘伝の飴玉〉は1番安いのでも一粒2万ブカもする。



「こんなに、高いんだな………」



「まあギルドには専用の職人がいるし、普通はこんなもんだ。それに、最高ランクともなると、人間の手では作れなくてダンジョンの宝箱からしか出なかったりするしな」



 〈秘伝の飴玉〉以外にもダンジョンからしか出てこない魔導具や魔法武器もあるらしいし、ダンジョン攻略には夢がある。



「やっぱり、ダンジョンには夢があるんだな」



「その分難しいし、死ぬリスクも高い。最も慎重になるべき場所ではあるな」



 だからこそ、用心深くいかなければいけないのだろう。



「じゃあ、俺はこれでも買っておこうかな」



 そう言って優斗が選んだのは〈スキルの秘伝書〉だ。説明文を読むと、才能が低くてもスキルの発現率を上昇させるという魔導具だ。



「これか?俺っちはあんまりおすすめしないがな………」



「なんでだ?」



「だってよ、確かにスキルの発現自体は早くなるけど、スキルポイントが無ければスキル習得は出来ねぇだろ?」



 普通ならそういう問題はあるのだろう。だが、



「まあ、俺は大丈夫だからな」



 ここで生きるのが転生特典である〈無限スキルポイント〉だ。今のところは持っているだけのスキルだったが、ここで初めて生きるのだろう。



 ということで会計をするのだが



「ではこちら、お値段は10万ギルとなります」



 需要が低いので魔導具としては安かったが、それでも懐には大打撃だ。



「まあ、冒険者としては貯金をおすすめするぜ」



 ライナーはそう言うと武器屋に向かうべく店を出たので、優斗も後を追うのだった。
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