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探偵の仕事
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朝から大きなオフィスビルの18階に来ていた。
大企業の「経営企画室」が客だという。探偵というのは一体どんな仕事をするのだろうか。
買ったばかりの黒いスーツに袖を通し、別人になったようだ。大雅は不安になる。
「よろしくお願いします、犬山さん。室長の結城です。こちらは一緒に仕事をしている水沼です」
「本日は助手の桂も連れておりますが、まだ名刺を持たせておりませんのでご挨拶のみで失礼します」
「よろしくお願いします、桂さん」
恭祐は結城と名乗った40代くらいの厚みある体型の男性と名刺を交換し、水沼という30代くらいの眼鏡をかけて後ろで髪を束ねた女性社員と名刺交換をした。
大雅は本名が桂みたいじゃないかと焦りつつも、結城と水沼の名刺を受け取って恭祐の座った席の隣に座る。
「弊社の顧問弁護士より犬山さんを紹介いただきました。調査のスピードが迅速で、とても正確だとおうかがいしております」
「いや、あの羽田先生にそう言っていただけると大変ありがたいです。今回の件ですが、別の興信所にも専門調査の依頼はされておりますか?」
「ええ、コンプライアンス関係と与信調査は専門の調査会社に依頼済です。では、改めて与件をお伝えしましょうか」
本題を話し始めた結城に対し、恭祐はうなずきながら落ち着いていた。
「弊社は海外進出におけるノウハウがありませんので、『槇田コンサルティング』さんに間に入っていただこうという話が出ております。ですが、相手は経営者おひとりで仕事をされており、慎重にならざるを得なくてですね……。こうして、犬山さんをお呼びした次第です」
結城が『槇田コンサルティング』のパンフレットを恭祐の前にすっと差し出すと、恭祐は一度メガネのフレームを鼻の上で軽く持ち上げてパンフレットをパラパラとめくった。
「ありがとうございます。参考にさせていただきます。では、あらかじめいただいておりました身辺調査の件です。経営者の張り込みと尾行を平日1日3時間程度、2週間を期限として10日間としますと、基本料金が時間当たり4万円ですので120万円となります。特殊な尾行を伴わなければ、基本料金の範囲内で収まると思うのですが……」
すらすらと話を進める恭祐に、大雅は肩身の狭い思いがする。
ふと視線を感じてそちらを見ると、向かいに座っている女性社員の水沼が盗み見るように大雅を見ていた。
「特殊な尾行、というと?」
結城はアゴをさするようにしながら、恭祐に詳細を促す。
「警戒心の強い方ですと、夜のお店に入られて秘密の会話をする方もいらっしゃいます。その場合は潜入捜査として店の費用が必要となります。『諸経費』として実費請求させていただきますが」
「……なるほど」
恭祐が持参していた鞄の中からファイルを取り出し、料金表を机の上に広げる。
結城は「分かりました。適宜必要な調査は進めていただく方向でお願いします。基本料金を超えるようなことが発生しましたら、なるべく1日単位でご報告いただけましたら助かります。稟議が要りますので」と頭を下げた。
***
「それでは、こちらで失礼します」
恭祐がエレベーターの中から結城と水沼に対して頭を下げると、結城と水沼も「どうぞよろしくお願いします」と頭を下げて扉が閉まる。
恭祐と大雅を乗せたエレベーターはそのまま二人だけを乗せて1階に向かった。
「なんとなく分かったか?」
「槇田コンサルティングの社長を尾行して、怪しいところがないか調べる仕事ですよね?」
「そうだ。基本的に尾行は俺がやる。俺は眼鏡や髪型、なんなら上着を着替えるだけで別人になれる。加えて、人間の尻尾を掴むのが得意でね」
「……確かに、二日間で所長が3人居たような気がします。服装と髪型が違うだけで雰囲気が変わり過ぎというか……」
大雅は恭祐が自分を拾った理由が理解できなかった。
変装すらできない、探偵に向いているとは思えない大雅を掃除要員として雇うメリットはない。
エレベーターが1階に着くと、二人は駐車場用のエレベーターに向かって歩く。ビルの1階にはスーツ姿の男女が足早に行き交っていた。
「探偵で一番多い仕事は不倫の調査だが、うちはその手の仕事は請けていない」
「え、どうしてですか?」
すぐに地階行きのエレベーターに乗り込んで、恭祐は扉を閉めた。
「浮気調査なんか受けたら、ずっと女性の悩みを聞き続けることになるだろ」
「……まあ、そうなんですかね。旦那さんが浮気しているかどうかを疑いながら相談に来るってことですよね」
「不倫しているろくでもない男の報告をしなくちゃいけないんだぞ?」
「そうでしょうね」
エレベーターはすぐに地下2階に着いて扉が開いた。
恭祐の足音がコツコツと薄暗い駐車場フロアに響く。
「それが人助けだと分かっていても、裏切られて傷ついた依頼人をフォローする術が分からない」
「難しく考え過ぎじゃないですか? 今回の調査と大して変わらないと思うんですけど」
「大違いだ」
恭祐が遮るように言い切ったので、大雅はそれ以上何も言えなかった。
地下駐車場では声が周囲にまで響いてしまう。大雅は静かに恭祐の車に乗り込んだ。
「あの、さっきコーシンジョとか言ってましたが、何のことですか?」
大雅は車の中で恭祐に尋ねた。
車は皇居を背に高級ホテルやビルが立ち並ぶ永代通りに出て日本橋を過ぎていく。
「興信所も探偵業だ。最近は企業調査をやっているところを指す。もともと日本の探偵調査業は企業の信用調査が始まりだったんだよ。日本では探偵の始まりが興信所だったってわけだ」
恭祐はいつの間にかサングラスを掛けていた。
「どうして興信所と探偵事務所があるんですか?」
「それぞれ専門の調査が必要だから信用調査は興信所、更に深い調査を必要とする場合は探偵事務所と呼ばれる。でも、興信所を名乗る会社が無くなったから元々の興信所をリサーチ会社と呼んで探偵事務所を興信所と呼んでいる人もいるし、区分は曖昧だな」
「所長みたいに不倫の調査をしない探偵事務所もあるんですか?」
「そもそも企業調査を専門にしている興信所は浮気調査のような民事裁判に関わる仕事はやろうとしない。でも、探偵事務所だったら浮気調査を断るところは滅多にないだろう」
つまり、探偵事務所で浮気調査をしない恭祐は珍しい部類になる。
「所長は、浮気調査をしない探偵事務所にしようと決めてたんですか?」
「浮気調査なんて人手がなきゃやれねえよ。張り込みの時間が長いから、2人1組で何グループも作って動かなきゃ証拠が掴めない」
「そうなんですか」
「まあでも、ほとんどの探偵事務所は浮気調査ばっかりやってるはずだ。ニーズがあるのは離婚のための材料作りで、不倫の証拠が掴めるだけで人生が大きく変わると思えば、探偵を使わない手はないだろうと思うが」
恭祐の車は茅場町で東京都道50号線に入り、ビルの間を走っていく。
こうしている間にも、どこかの探偵事務所が浮気調査で張り込みをしているのか、と大雅は思う。
「僕、これまで探偵が張り込みしてるのを見たことないんですけど」
「阿呆か。一般人にバレるような探偵なんか探偵失格だろ」
「え? そうなんですか?」
「当り前だろ。そんなやつ通報されて終わりだ」
「え??」
「プロ舐めんな。風景に同化しなきゃ張り込みにならない」
恭祐はサングラスのフレームを鼻の付け根でくいと上げる。
「なんか、忍者みたいですね……」
「ああ、忍者の諜報活動は探偵に近いかもしれないな」
「僕、風景の一部になる自信がないです……」
「そうだな、桂はやたら目立つからな」
大雅は道を歩けば女性に声を掛けられてしまうし、気を張っていないとストーカー被害に遭うのが日常だった。
「僕、探偵にはなれないと思います」
「諦めの早いやつだな」
恭祐は汐留インターチェンジから首都高速道路の都心環状線に向かって車を進める。
都心環状線に限らず、首都高速の運転は次々とやってくる合流と車線変更に神経を使う。
恭祐は加速させるためアクセルを踏んだ。
大企業の「経営企画室」が客だという。探偵というのは一体どんな仕事をするのだろうか。
買ったばかりの黒いスーツに袖を通し、別人になったようだ。大雅は不安になる。
「よろしくお願いします、犬山さん。室長の結城です。こちらは一緒に仕事をしている水沼です」
「本日は助手の桂も連れておりますが、まだ名刺を持たせておりませんのでご挨拶のみで失礼します」
「よろしくお願いします、桂さん」
恭祐は結城と名乗った40代くらいの厚みある体型の男性と名刺を交換し、水沼という30代くらいの眼鏡をかけて後ろで髪を束ねた女性社員と名刺交換をした。
大雅は本名が桂みたいじゃないかと焦りつつも、結城と水沼の名刺を受け取って恭祐の座った席の隣に座る。
「弊社の顧問弁護士より犬山さんを紹介いただきました。調査のスピードが迅速で、とても正確だとおうかがいしております」
「いや、あの羽田先生にそう言っていただけると大変ありがたいです。今回の件ですが、別の興信所にも専門調査の依頼はされておりますか?」
「ええ、コンプライアンス関係と与信調査は専門の調査会社に依頼済です。では、改めて与件をお伝えしましょうか」
本題を話し始めた結城に対し、恭祐はうなずきながら落ち着いていた。
「弊社は海外進出におけるノウハウがありませんので、『槇田コンサルティング』さんに間に入っていただこうという話が出ております。ですが、相手は経営者おひとりで仕事をされており、慎重にならざるを得なくてですね……。こうして、犬山さんをお呼びした次第です」
結城が『槇田コンサルティング』のパンフレットを恭祐の前にすっと差し出すと、恭祐は一度メガネのフレームを鼻の上で軽く持ち上げてパンフレットをパラパラとめくった。
「ありがとうございます。参考にさせていただきます。では、あらかじめいただいておりました身辺調査の件です。経営者の張り込みと尾行を平日1日3時間程度、2週間を期限として10日間としますと、基本料金が時間当たり4万円ですので120万円となります。特殊な尾行を伴わなければ、基本料金の範囲内で収まると思うのですが……」
すらすらと話を進める恭祐に、大雅は肩身の狭い思いがする。
ふと視線を感じてそちらを見ると、向かいに座っている女性社員の水沼が盗み見るように大雅を見ていた。
「特殊な尾行、というと?」
結城はアゴをさするようにしながら、恭祐に詳細を促す。
「警戒心の強い方ですと、夜のお店に入られて秘密の会話をする方もいらっしゃいます。その場合は潜入捜査として店の費用が必要となります。『諸経費』として実費請求させていただきますが」
「……なるほど」
恭祐が持参していた鞄の中からファイルを取り出し、料金表を机の上に広げる。
結城は「分かりました。適宜必要な調査は進めていただく方向でお願いします。基本料金を超えるようなことが発生しましたら、なるべく1日単位でご報告いただけましたら助かります。稟議が要りますので」と頭を下げた。
***
「それでは、こちらで失礼します」
恭祐がエレベーターの中から結城と水沼に対して頭を下げると、結城と水沼も「どうぞよろしくお願いします」と頭を下げて扉が閉まる。
恭祐と大雅を乗せたエレベーターはそのまま二人だけを乗せて1階に向かった。
「なんとなく分かったか?」
「槇田コンサルティングの社長を尾行して、怪しいところがないか調べる仕事ですよね?」
「そうだ。基本的に尾行は俺がやる。俺は眼鏡や髪型、なんなら上着を着替えるだけで別人になれる。加えて、人間の尻尾を掴むのが得意でね」
「……確かに、二日間で所長が3人居たような気がします。服装と髪型が違うだけで雰囲気が変わり過ぎというか……」
大雅は恭祐が自分を拾った理由が理解できなかった。
変装すらできない、探偵に向いているとは思えない大雅を掃除要員として雇うメリットはない。
エレベーターが1階に着くと、二人は駐車場用のエレベーターに向かって歩く。ビルの1階にはスーツ姿の男女が足早に行き交っていた。
「探偵で一番多い仕事は不倫の調査だが、うちはその手の仕事は請けていない」
「え、どうしてですか?」
すぐに地階行きのエレベーターに乗り込んで、恭祐は扉を閉めた。
「浮気調査なんか受けたら、ずっと女性の悩みを聞き続けることになるだろ」
「……まあ、そうなんですかね。旦那さんが浮気しているかどうかを疑いながら相談に来るってことですよね」
「不倫しているろくでもない男の報告をしなくちゃいけないんだぞ?」
「そうでしょうね」
エレベーターはすぐに地下2階に着いて扉が開いた。
恭祐の足音がコツコツと薄暗い駐車場フロアに響く。
「それが人助けだと分かっていても、裏切られて傷ついた依頼人をフォローする術が分からない」
「難しく考え過ぎじゃないですか? 今回の調査と大して変わらないと思うんですけど」
「大違いだ」
恭祐が遮るように言い切ったので、大雅はそれ以上何も言えなかった。
地下駐車場では声が周囲にまで響いてしまう。大雅は静かに恭祐の車に乗り込んだ。
「あの、さっきコーシンジョとか言ってましたが、何のことですか?」
大雅は車の中で恭祐に尋ねた。
車は皇居を背に高級ホテルやビルが立ち並ぶ永代通りに出て日本橋を過ぎていく。
「興信所も探偵業だ。最近は企業調査をやっているところを指す。もともと日本の探偵調査業は企業の信用調査が始まりだったんだよ。日本では探偵の始まりが興信所だったってわけだ」
恭祐はいつの間にかサングラスを掛けていた。
「どうして興信所と探偵事務所があるんですか?」
「それぞれ専門の調査が必要だから信用調査は興信所、更に深い調査を必要とする場合は探偵事務所と呼ばれる。でも、興信所を名乗る会社が無くなったから元々の興信所をリサーチ会社と呼んで探偵事務所を興信所と呼んでいる人もいるし、区分は曖昧だな」
「所長みたいに不倫の調査をしない探偵事務所もあるんですか?」
「そもそも企業調査を専門にしている興信所は浮気調査のような民事裁判に関わる仕事はやろうとしない。でも、探偵事務所だったら浮気調査を断るところは滅多にないだろう」
つまり、探偵事務所で浮気調査をしない恭祐は珍しい部類になる。
「所長は、浮気調査をしない探偵事務所にしようと決めてたんですか?」
「浮気調査なんて人手がなきゃやれねえよ。張り込みの時間が長いから、2人1組で何グループも作って動かなきゃ証拠が掴めない」
「そうなんですか」
「まあでも、ほとんどの探偵事務所は浮気調査ばっかりやってるはずだ。ニーズがあるのは離婚のための材料作りで、不倫の証拠が掴めるだけで人生が大きく変わると思えば、探偵を使わない手はないだろうと思うが」
恭祐の車は茅場町で東京都道50号線に入り、ビルの間を走っていく。
こうしている間にも、どこかの探偵事務所が浮気調査で張り込みをしているのか、と大雅は思う。
「僕、これまで探偵が張り込みしてるのを見たことないんですけど」
「阿呆か。一般人にバレるような探偵なんか探偵失格だろ」
「え? そうなんですか?」
「当り前だろ。そんなやつ通報されて終わりだ」
「え??」
「プロ舐めんな。風景に同化しなきゃ張り込みにならない」
恭祐はサングラスのフレームを鼻の付け根でくいと上げる。
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「ああ、忍者の諜報活動は探偵に近いかもしれないな」
「僕、風景の一部になる自信がないです……」
「そうだな、桂はやたら目立つからな」
大雅は道を歩けば女性に声を掛けられてしまうし、気を張っていないとストーカー被害に遭うのが日常だった。
「僕、探偵にはなれないと思います」
「諦めの早いやつだな」
恭祐は汐留インターチェンジから首都高速道路の都心環状線に向かって車を進める。
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