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約束とはじまりの記憶
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――……
朝食の後、思っていた通り恵さんに呼ばれた。
朝食の片付けを手伝い、終わらせてからテーブルを挟んで椅子に座る。
彼女は胸のポケットからメモ帳を取り出して、だいたい僕の思った通りの、だけど少し予想外な言葉を口にした。
「今日の夜にしようと思うの」
恵さんは、いつものようにハキハキと話す。
言うまでもなく、杏奈ちゃんの歓迎パーティのことだった。
「今日? 急過ぎないですか」
「できるだけ早いほうがいいでしょう。杏奈ちゃんは来てから随分と経つんだし。食堂と旦那様には、もう話がついてるから」
そう言って片目をつむる。
彼女は相変わらず、仕事が速い。
「それなら、問題ないですけど。僕はどうすればいいんです?」
「えっと……民人はねえ、私のお願いした事をやってくれればいいわ。ちょっと待ってね、確か書き出した紙があったはずだから」
そう言って、メモ帳に挟まれた何枚もの付箋紙の中から、比較的新しいものを取り出す。
そして僕にむけて、それを机上に貼付けた。
罫線も引かれていないその薄黄色の紙に、平行に並んだ読みやすく綺麗な字。
詳しく見てみると箇条書で、僕の仕事が優先順に印されていた。
僕がひととおり目を通したことを確認してから、彼女は言う。
「できるよね?」
「はい……頑張ります。他に何かあったら、なんでも言ってください」
そう返すと、彼女は可愛らしく笑った。
「それじゃ、よろしくね」
そして席を立った彼女はひらひらと手を振って、食堂から去っていった。
「相変わらず、仕事一筋みたいだ」
多くの仕事をテキパキとこなす彼女を見ていると、本当に惚れ惚れする。
――あそこまで仕事出来たら、それだけで人生楽しいだろうな。
なんて、定職についてない僕だけどそう思う。
緩めた口元を引き締め、机に貼付けられた付箋を見る。
"民人のやること"と太い字で1番上に書かれたメモには、大きな仕事が5つ印されていた。
そしてそこに、細かい指示がついている。
――……
・研究所に知らせる
…出来るだけ清潔感のある服装をさせること。
・装飾品を倉庫から運ぶ
…量が多いので協力してやること。
・会場掃除
…係の指示に従うこと。
・会場飾り付け
…私も手伝うので、はじまる前に呼んでください。
・杏奈ちゃんを呼ぶ
…出来るだけさりげなく連れて来ること。
・司会
…最初の一言を考えておきなさい。
……――
そして最後に"わからなかったら近くの同業者に聞きなさい"と大きめに書かれていた。
どうやら河闇家のお手伝いさんには、既に連絡が回っているらしい。
「とりあえず、研究所に行くか」
パーティーは夕方だから、時間の余裕はずいぶんあるだろう。
世間話もしちゃおうかな、なんて軽い足取りで研究所へと向かう。
研究所は食堂と同じ本棟だ。
食堂は地下1階で研究所は2階だから、近いといえば近い。
階段をぐるぐると上ってたどり着いた、2階の手前半分が研究所だ。
もっともここはほんの一部で、河闇家の外にもあるのだけれど。
フロアと階段を隔てる扉の横にはセンサーがある。
そこに入構許可証を翳すと、扉が自動で開く仕組みだ。
扉を開いた先には、個室が6つ……両サイドに3室ずつ並んでいる。
その右手1番奥の部屋が、リーダーのいる部屋だ。
僕はいつものように、その部屋に向かった。
「民人ですけど、いますか?」
ノックと同時に名前を呼ぶと、なにか変な声が聞こえた。
いつものことなので、特に驚くこともなくドアノブをひねる。
強いてなにか言うなら、「あ、生きてるんだ」。
重たそうなドアは、意外とスムーズに開いた。
そしてやっぱり山積みの紙束のなかに、一人の女性が埋もれていた。
「ミシェルさん、ちゃんとベッドで寝ないと疲れがとれないですよ」
この台詞も何度目だろう。
研究所の床に仰向けに転がった、室内から出ないのにつなぎの作業服を来た女性。
ショートカットの紫色をした髪はどうみてもボサボサで、トレードマークの赤ぶちの眼鏡は位置がずれている。
ちゃんとしてたら結構美人な25歳、研究所のリーダーが彼女――ミシェル・ラリックだ。
「あー、いつのまにか寝てたあ」
唸るように呟いて、目を擦る。
「朝食もまだでしょう? いい加減身体壊しますよ」
「そーやって心配してくれんの、お前くらいだよ」
「そりゃ、ここの研究所の人はみんな同じ状態ですからね」
「軽食かなんか、手配してやってよ」
「はいはい」
少女のような声に釣り合わない男言葉も、彼女の面白い所だ。
「……で、何か用?」
「ああ。今日の夕方ですけど、杏奈ちゃんの歓迎パーティーがあります」
それを聞いて、「おお!」と勢いよく起き上がる。
その拍子で、後ろの書類の山がくずれた。
「あの嬢ちゃんか!」
「はい。研究所の皆さんで、気分転換がてら顔見せに来てください」
「うん、わかった」
彼女は満面の笑みを浮かべて、鼻歌を歌いながら椅子に座る。
「あ、あと恵さんからなんですけど」
ミシェルさんはなんだか不思議そうに、目をぱちくりさせる。
「……恵ちゃんが、あたしに?」
「なるべく清潔感のある服装で来い、と」
「清潔感のある……なにそれ、スーツとか?」
「よくわかんないですけど、まあ、普通の恰好で行けばいいんじゃないですか?」
彼女は、ふーん……と頷いてから、大きく伸びをする。
「とりあえず、風呂入ろっかな。今日は一日休む」
「そうですね、たまにはいいんじゃないですか?」
立ち上がって、くずれた山を適当に整える。
そんな彼女が山の中から、一つの箱を発掘した。
「あ、忘れてた」
そしてそう言って、僕に歩み寄った。
「これ、兄貴から君にってあずかってたんだった」
「サリさんから?」
彼女の双子の兄、サリさんは中央の研究所で働いている。
中央にいるときは、彼のいる研究所に遊びに行っていたのでなかなか深い付き合いだ。
彼女とは対照的に、物静かな男性だ。
箱を受け取り中を見ると、すごく物騒な物が入っていた。
「兄貴、また趣味で武器作っててさ。警察用の拳銃らしいんだけど、民人君にモニターお願いしたいから、って」
「あの……こんなの使う機会が……」
断ろうとすると、彼女はすごい力で僕の手を握る。
「頼む、お前にしか頼めないんだって!」
「ひいっ」
あまりに勢いが良くて、腕が握り潰されそうだった。
「これ、ハンマーとかマガジンとか無くて、おもちゃの水鉄砲みたいじゃん? 込めた天力がそのまま銃弾になる仕様なわけ」
「あ、たしかに」
僕は拳銃とかあまり詳しくないから何も思わなかったけど、よくよく見たらどこにも弾を入れる場所がない。
あるのはトリガーと銃口だけ。
どんな仕組みで発砲するかはわからないけど……まあ、教えてもらってもわからないだろう。
「使い慣れれば強さも調節できるって。民人君器用だからさ、少し色々試してみてくれない?」
「そ、そこまで言うなら……」
恵さんや大助にバレたらすごい怒られそうだから、こっそり持っておこう。
「やった。兄貴も喜ぶよ。今度感想教えてやって」
彼女は手を叩いて喜んだ。
「は、はい」
使って欲しいなら、使える場所を提供してほしいのが本音だ。
……彼等はそんなこと微塵も考えてないだろうけど。
「あとそれ、不具合なかったら返さなくていいってさ」
「いや……だから、そんなこと言われても使う機会なんて……」
彼女は僕の言葉などお構いなしに、「これでひとつ仕事がすんだ」なんて言ってはしゃいでいた。
この人達は僕をなんだと思ってるんだ。
……仕方ないから、用件が済んだら引き出しにでも閉まっておこう。
「それじゃ、あたしは風呂入るから」
「あ、わかりましたから! 今出ていきますからそれまで待ってて!」
なんの躊躇いもなくつなぎのボタンを外し始めるミシェルさんの手を止めさせて、僕は逃げるようにその部屋を後にした。
「……はあ」
ドアを閉めてから、思い切りため息をついた。
研究所は楽しいけど、こんな人達ばかりだから、プライベートで関わりたいとはあまり思わない。
「……でもあの人、ほっといたらそのうち死んじゃいそうだ」
だから僕は、同じように彼女らの心配をする恵さん(ミシェルさん曰く、彼女らは幼なじみで大親友らしい)から、研究所に行くときはミシェルさんたちの体調なんかも見るように言われていた。
朝食の後、思っていた通り恵さんに呼ばれた。
朝食の片付けを手伝い、終わらせてからテーブルを挟んで椅子に座る。
彼女は胸のポケットからメモ帳を取り出して、だいたい僕の思った通りの、だけど少し予想外な言葉を口にした。
「今日の夜にしようと思うの」
恵さんは、いつものようにハキハキと話す。
言うまでもなく、杏奈ちゃんの歓迎パーティのことだった。
「今日? 急過ぎないですか」
「できるだけ早いほうがいいでしょう。杏奈ちゃんは来てから随分と経つんだし。食堂と旦那様には、もう話がついてるから」
そう言って片目をつむる。
彼女は相変わらず、仕事が速い。
「それなら、問題ないですけど。僕はどうすればいいんです?」
「えっと……民人はねえ、私のお願いした事をやってくれればいいわ。ちょっと待ってね、確か書き出した紙があったはずだから」
そう言って、メモ帳に挟まれた何枚もの付箋紙の中から、比較的新しいものを取り出す。
そして僕にむけて、それを机上に貼付けた。
罫線も引かれていないその薄黄色の紙に、平行に並んだ読みやすく綺麗な字。
詳しく見てみると箇条書で、僕の仕事が優先順に印されていた。
僕がひととおり目を通したことを確認してから、彼女は言う。
「できるよね?」
「はい……頑張ります。他に何かあったら、なんでも言ってください」
そう返すと、彼女は可愛らしく笑った。
「それじゃ、よろしくね」
そして席を立った彼女はひらひらと手を振って、食堂から去っていった。
「相変わらず、仕事一筋みたいだ」
多くの仕事をテキパキとこなす彼女を見ていると、本当に惚れ惚れする。
――あそこまで仕事出来たら、それだけで人生楽しいだろうな。
なんて、定職についてない僕だけどそう思う。
緩めた口元を引き締め、机に貼付けられた付箋を見る。
"民人のやること"と太い字で1番上に書かれたメモには、大きな仕事が5つ印されていた。
そしてそこに、細かい指示がついている。
――……
・研究所に知らせる
…出来るだけ清潔感のある服装をさせること。
・装飾品を倉庫から運ぶ
…量が多いので協力してやること。
・会場掃除
…係の指示に従うこと。
・会場飾り付け
…私も手伝うので、はじまる前に呼んでください。
・杏奈ちゃんを呼ぶ
…出来るだけさりげなく連れて来ること。
・司会
…最初の一言を考えておきなさい。
……――
そして最後に"わからなかったら近くの同業者に聞きなさい"と大きめに書かれていた。
どうやら河闇家のお手伝いさんには、既に連絡が回っているらしい。
「とりあえず、研究所に行くか」
パーティーは夕方だから、時間の余裕はずいぶんあるだろう。
世間話もしちゃおうかな、なんて軽い足取りで研究所へと向かう。
研究所は食堂と同じ本棟だ。
食堂は地下1階で研究所は2階だから、近いといえば近い。
階段をぐるぐると上ってたどり着いた、2階の手前半分が研究所だ。
もっともここはほんの一部で、河闇家の外にもあるのだけれど。
フロアと階段を隔てる扉の横にはセンサーがある。
そこに入構許可証を翳すと、扉が自動で開く仕組みだ。
扉を開いた先には、個室が6つ……両サイドに3室ずつ並んでいる。
その右手1番奥の部屋が、リーダーのいる部屋だ。
僕はいつものように、その部屋に向かった。
「民人ですけど、いますか?」
ノックと同時に名前を呼ぶと、なにか変な声が聞こえた。
いつものことなので、特に驚くこともなくドアノブをひねる。
強いてなにか言うなら、「あ、生きてるんだ」。
重たそうなドアは、意外とスムーズに開いた。
そしてやっぱり山積みの紙束のなかに、一人の女性が埋もれていた。
「ミシェルさん、ちゃんとベッドで寝ないと疲れがとれないですよ」
この台詞も何度目だろう。
研究所の床に仰向けに転がった、室内から出ないのにつなぎの作業服を来た女性。
ショートカットの紫色をした髪はどうみてもボサボサで、トレードマークの赤ぶちの眼鏡は位置がずれている。
ちゃんとしてたら結構美人な25歳、研究所のリーダーが彼女――ミシェル・ラリックだ。
「あー、いつのまにか寝てたあ」
唸るように呟いて、目を擦る。
「朝食もまだでしょう? いい加減身体壊しますよ」
「そーやって心配してくれんの、お前くらいだよ」
「そりゃ、ここの研究所の人はみんな同じ状態ですからね」
「軽食かなんか、手配してやってよ」
「はいはい」
少女のような声に釣り合わない男言葉も、彼女の面白い所だ。
「……で、何か用?」
「ああ。今日の夕方ですけど、杏奈ちゃんの歓迎パーティーがあります」
それを聞いて、「おお!」と勢いよく起き上がる。
その拍子で、後ろの書類の山がくずれた。
「あの嬢ちゃんか!」
「はい。研究所の皆さんで、気分転換がてら顔見せに来てください」
「うん、わかった」
彼女は満面の笑みを浮かべて、鼻歌を歌いながら椅子に座る。
「あ、あと恵さんからなんですけど」
ミシェルさんはなんだか不思議そうに、目をぱちくりさせる。
「……恵ちゃんが、あたしに?」
「なるべく清潔感のある服装で来い、と」
「清潔感のある……なにそれ、スーツとか?」
「よくわかんないですけど、まあ、普通の恰好で行けばいいんじゃないですか?」
彼女は、ふーん……と頷いてから、大きく伸びをする。
「とりあえず、風呂入ろっかな。今日は一日休む」
「そうですね、たまにはいいんじゃないですか?」
立ち上がって、くずれた山を適当に整える。
そんな彼女が山の中から、一つの箱を発掘した。
「あ、忘れてた」
そしてそう言って、僕に歩み寄った。
「これ、兄貴から君にってあずかってたんだった」
「サリさんから?」
彼女の双子の兄、サリさんは中央の研究所で働いている。
中央にいるときは、彼のいる研究所に遊びに行っていたのでなかなか深い付き合いだ。
彼女とは対照的に、物静かな男性だ。
箱を受け取り中を見ると、すごく物騒な物が入っていた。
「兄貴、また趣味で武器作っててさ。警察用の拳銃らしいんだけど、民人君にモニターお願いしたいから、って」
「あの……こんなの使う機会が……」
断ろうとすると、彼女はすごい力で僕の手を握る。
「頼む、お前にしか頼めないんだって!」
「ひいっ」
あまりに勢いが良くて、腕が握り潰されそうだった。
「これ、ハンマーとかマガジンとか無くて、おもちゃの水鉄砲みたいじゃん? 込めた天力がそのまま銃弾になる仕様なわけ」
「あ、たしかに」
僕は拳銃とかあまり詳しくないから何も思わなかったけど、よくよく見たらどこにも弾を入れる場所がない。
あるのはトリガーと銃口だけ。
どんな仕組みで発砲するかはわからないけど……まあ、教えてもらってもわからないだろう。
「使い慣れれば強さも調節できるって。民人君器用だからさ、少し色々試してみてくれない?」
「そ、そこまで言うなら……」
恵さんや大助にバレたらすごい怒られそうだから、こっそり持っておこう。
「やった。兄貴も喜ぶよ。今度感想教えてやって」
彼女は手を叩いて喜んだ。
「は、はい」
使って欲しいなら、使える場所を提供してほしいのが本音だ。
……彼等はそんなこと微塵も考えてないだろうけど。
「あとそれ、不具合なかったら返さなくていいってさ」
「いや……だから、そんなこと言われても使う機会なんて……」
彼女は僕の言葉などお構いなしに、「これでひとつ仕事がすんだ」なんて言ってはしゃいでいた。
この人達は僕をなんだと思ってるんだ。
……仕方ないから、用件が済んだら引き出しにでも閉まっておこう。
「それじゃ、あたしは風呂入るから」
「あ、わかりましたから! 今出ていきますからそれまで待ってて!」
なんの躊躇いもなくつなぎのボタンを外し始めるミシェルさんの手を止めさせて、僕は逃げるようにその部屋を後にした。
「……はあ」
ドアを閉めてから、思い切りため息をついた。
研究所は楽しいけど、こんな人達ばかりだから、プライベートで関わりたいとはあまり思わない。
「……でもあの人、ほっといたらそのうち死んじゃいそうだ」
だから僕は、同じように彼女らの心配をする恵さん(ミシェルさん曰く、彼女らは幼なじみで大親友らしい)から、研究所に行くときはミシェルさんたちの体調なんかも見るように言われていた。
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