293 / 345
第3章
第294話 このメンバーでギルドを作って、本当に大丈夫なんだろうか?
しおりを挟む
「アキ、大丈夫?」
「……うん、大丈夫」
手に持ったままだった木札をインベントリにしまい、最後にもう一度だけ、と後ろを振り返った。
街を出てからすでに十数分は経っていて、僕の視界に入る街も遠く小さなものになっていた。
「あの街にいたんだな」
僕の隣で、同じように街へと振り返ってくれたラミナさんも、「少し寂しい」と、静かな声で零していた。
街で過ごしたのはたった1ヶ月程度なのに、これほどに心を締め付けてくるなんて……。
「またいつか……いつか行こう」
「ん」
互いに頷きあってから街に背を向けて、僕らは再び歩き出す。
次の街――イルビンへの道を。
◇
僕らが進んでいる草原は敵の数も少なく、強い魔物も少ない場所なため、僕らは特に警戒することもなく進んでいた。
まぁ、それに戦闘になっても、ハスタさんとリュンさんがいるし……。
あの2人がいればほとんど問題ないはず。
「そんなことを思ってないかしらぁ?」
「え、えーっと、その」
「だめよぉ、アキちゃん。慢心は象をも殺しちゃうんだから」
言いながらバチコーンとウィンクしてくるフェンさんに少し頭を下げつつ、僕は前に伸びる道を確認する。
しかし、そうは言われても……敵影もないしなぁ……。
「はっ、この辺のやつはあらかた殺り終わっとるからの」
「リュンちゃんと競争してたからねー!」
「あらあら。どうりでインベントリにアイテムが増えてると思った。リュンもハスタちゃんも、あんまり無茶しちゃだめよぉ?」
「はーい!」
元気に返事をしながら、再出現した敵に向かって突撃していくハスタさんに、僕らは溜息しか出なかった。
なお、片割れのリュンさんはすでにいない。
ハスタさんが向かった方とは別の方から、雄叫びが聞こえてきたので、きっとそっちにいるんだと思う。
「自由」
「そうだね。自由っていうか、もはや無法状態みたいになってるけど」
「アキちゃん、他人事みたいだけど、あなたギルドマスターなのよぉ? 手綱握っておかないとぉ」
「うぐ。いやいや、無理じゃない? あの2人に手綱つけろとか、僕の命が何個あっても足りない気がするよ?」
「大丈夫。死んでも生き返る」
「それは大丈夫とは言わない」
いつもと同じ無表情でそんなことをさらりと言ってのけるラミナさん。
そんな彼女にツッコミを入れつつ、周囲を確認すれば……さっきまでより牛が多いな?
「この辺、牛が多いですね?」
「ええ、牛型の魔物――タウロスねぇ」
魔物……魔物なのかアレ。
白い身体に黒い模様とごくごく普通の牛で、どうにも魔物に見えないんだけど……。
「アキ、あっち」
「ん?」
ラミナさんに指差された方を見てみれば、どうやらハスタさんが戦っている。
あれ?
牛デカくない?
身長の2倍近くあるんだけど?
――ンモォォォォォォォ!
と、そうとしか聞こえない声を上げ、その巨体を震わせると、牛はハスタさんへと突撃をかける。
巨体ながらなかなかのスピードみたいで、ハスタさんもあまり攻撃に移れていないみたいだ。
「結構強いみたいですね」
「えぇ、そうよぉ。タフで、大きくて、力強いの」
顔を赤らめながら話すフェンさんに、僕はなんとも言えない気持ちになりつつ、そっとラミナさんの耳を塞いだ。
あの人の言葉を聞いてはいけない。
「……?」
「フェンさん……わざとですか?」
「ふふ、ちょっとした茶目っけよぉ」
体をくねらせるフェンさんから目を背けつつ、ラミナさんから手を離す。
無表情なまま首を傾げたラミナさんに「気にしないで」と声をかけてから、再度ハスタさんの方を見てみれば……リュンさんが乱入していた。
「牛、強い」
「確かにタフかも。リュンさんの兜割りが効いてないみたいだし」
バキィ! と激しい音を鳴らしていたにも関わらず、タウロスは突撃する速度を緩めない。
でもそれが面白いんだろう。
リュンさんは先ほどよりもさらに大きく雄叫びを上げて、タウロスに真っ向勝負を仕掛けていた。
「おぉー、突進を受け止めてる」
「戦士としては満点だけど、女の子としては落第ものねぇ……」
「リュン、凄い」
同じパーティーなのに全く戦闘に関与せず、ほのぼのと見物している僕らの前で、遂に勝敗が決した。
リュンさんが受け止めている間に、ハスタさんが足回りをメッタ刺しにしたからだ。
「あー倒れるね」
「足、ボロボロ」
「こうなったらおしまいねぇ」
倒れたタウロスに対して、情け容赦、加えて躊躇いすらひとつとなく、2人は追い打ちをかける。
もはや鳴くことしか出来ないタウロスは、数十秒なぶられ続けた後……儚く光の粒子となって消えていった。
「可哀想に……」
僕がそう呟いた直後、ハスタさんの叫び声が響く。
何事かと思って彼女達の方を見てみれば……そこには、先ほどのタウロスよりも巨大な牛が現れていた。
◇
「りゅ、リュンちゃん、これなにー!?」
「知らぬ! じゃが……魔物であれば、殺るまでよ!」
「えええぇぇ!?」
ひとまずと近づいた僕らの耳に、そんな会話が聞こえてきた。
まぁ、ハスタさんの気持ちはよく分かる。
さっきの牛でも結構大変そうだったし……それより大きいのは逃げたいよねぇ。
「これ、ネオタウロスじゃないかしら」
「ね、ネオタウロス?」
「えぇ、タウロスのレアねぇ。出現条件はよく分かってないんだけど、出現して10秒くらい殴らなければ消えるはずよぉ」
なるほど、なら殴らなければ大丈夫かな?
なんてことを考えていたけれど、そんな希望が叶うわけもない……だってリュンさんがいるし。
というかこの話をしてる時点ですでに殴ってるし。
「はっ、硬さは変わらぬのう!」
「リュンちゃんのばかー!」
どうやら、僕たちの方へと逃げてきていたハスタさんには、会話の内容が聞こえていたらしい。
さらに言えば、ハスタさんの髪が真っ赤なのと、リュンさんの服が赤色なのも相まって……2人が標的みたいですね。
「他人事みたいだけど、頭の色で言えばアキちゃんも狙われると思うわよぉ?」
「……へ?」
フェンさんからそんな指摘を受けた直後、僕の方に轟音が近づいてきた。
たぶん、逃げるハスタさんを追いかけて、僕が視界に入ったんだろう。
って、これちょっとでか……デカすぎない!?
「わひゃあ」みたいな、なんとも言えない奇声をあげつつ、その場から飛び退く。
結果、僕は頭から地面へ突っ込んだ。
「……痛い」
轟音を上げながら走り抜けていく超巨大な牛に、僕は大猪の影を見た気がした。
あのときも頭から地面に突っ込んだんだよねぇ。
世界樹やPKとの戦いで、あれだけの危険を体験したはずなのに、全く成長していない……。
「アキ! そのまま引きつけとれ!」
「えええええ!?」
どうやら巨大牛は、一番倒しやすそうな僕を標的にすることにしたらしい。
スピードを緩めることもなく、旋回してはまた突っ込んでくる。
僕はそれを気合いと根性……あと少しの運でなんとか回避を続けていた。
「すれ違いざまにー!」
「姉さん、突撃はしないで」
「あんまり攻撃してたら、ハスタちゃんの方に来ちゃうわよぉ?」
「……ほどほどにする」
そこはもっと頑張って攻撃して!
そんな想いを込めながら、僕は地面を蹴り、突進してくる巨大牛の軌道上から横へと逃げる。
――ンモオオオオオオ!
何度目になるか分からない雄叫びを聞きながら、決死の回避を続けること更に10分以上。
ついに巨大牛は、その足をもつれさせ、地面へと倒れ込んだ。
「はっ、他愛もないのぅ!」
「いまだー! 行くぞー!」
僕の仲間のうち、戦闘狂の2人が巨大牛へと飛び掛かり、防御を頭から捨てているほどの勢いで攻撃を加え始めた。
凄惨すぎる戦闘風景に、僕やラミナさん、フェンさんはそっと視線を外し、各々の方法で時間を潰すことに。
僕はもちろん採取だけどね!
――ンモオオオオゥ……。
巨大牛が倒れてから数分後、採取をする僕の耳に、哀愁を感じさせる牛の鳴き声が聞こえてきた。
その声に視線を向けた直後、巨大牛は光の粒子になって空へと……。
ごめんね、牛。
僕の仲間が狩猟民族で。
「ふん。獲たのは通常の牛と同じものか」
「私も同じかなー」
僕の方へと歩いてきながら、2人はインベントリを確認して、そんなことを呟いた。
あれだけ時間がかかって普通の牛と同じ素材って、相手するだけ無駄な気がするなぁ……。
そう思いつつ、一応インベントリを開いて見れば……変なモノが1つ増えていた。
「ネオタウロス牛乳? なにこれ」
「聞いた事ないわねぇ」
「ふむ、儂も知らんな」
ラミナさん達も首を振ってるってことは、誰も知らないアイテムってこと?
でも、アイテム詳細を見ても特に変な事は書いてないしなぁ……。
[ネオタウロス牛乳:ネオタウロスから稀に取れる牛乳。
美味しい。そしてヘルシー。賞味期限は2日]
「う、うーん……?」
「稀に取れるってことはレアってことよねぇ……」
「でも、賞味期限があるってことは、期限切れになったら腐るってことだと思う」
「牛乳の腐った臭いはヤバいよー!」
あれは確かにヤバい。
触れてはいけないモノの臭いに変わるから、余計に手が出しにくくなるんだよねぇ……。
「まぁ、分からぬのならひとまず保留にしておくが良い。この先の住民に、既知の者がおるかもしれんしの」
「それもそうだね」
一暴れして落ち着いたらしいリュンさんの意見に賛同しつつ、僕は[ネオタウロス牛乳]をインベントリにしまった。
そして、寄り道ばかりで予定より遅れてることもあり、足早に草原を抜けていく事となった。
「……うん、大丈夫」
手に持ったままだった木札をインベントリにしまい、最後にもう一度だけ、と後ろを振り返った。
街を出てからすでに十数分は経っていて、僕の視界に入る街も遠く小さなものになっていた。
「あの街にいたんだな」
僕の隣で、同じように街へと振り返ってくれたラミナさんも、「少し寂しい」と、静かな声で零していた。
街で過ごしたのはたった1ヶ月程度なのに、これほどに心を締め付けてくるなんて……。
「またいつか……いつか行こう」
「ん」
互いに頷きあってから街に背を向けて、僕らは再び歩き出す。
次の街――イルビンへの道を。
◇
僕らが進んでいる草原は敵の数も少なく、強い魔物も少ない場所なため、僕らは特に警戒することもなく進んでいた。
まぁ、それに戦闘になっても、ハスタさんとリュンさんがいるし……。
あの2人がいればほとんど問題ないはず。
「そんなことを思ってないかしらぁ?」
「え、えーっと、その」
「だめよぉ、アキちゃん。慢心は象をも殺しちゃうんだから」
言いながらバチコーンとウィンクしてくるフェンさんに少し頭を下げつつ、僕は前に伸びる道を確認する。
しかし、そうは言われても……敵影もないしなぁ……。
「はっ、この辺のやつはあらかた殺り終わっとるからの」
「リュンちゃんと競争してたからねー!」
「あらあら。どうりでインベントリにアイテムが増えてると思った。リュンもハスタちゃんも、あんまり無茶しちゃだめよぉ?」
「はーい!」
元気に返事をしながら、再出現した敵に向かって突撃していくハスタさんに、僕らは溜息しか出なかった。
なお、片割れのリュンさんはすでにいない。
ハスタさんが向かった方とは別の方から、雄叫びが聞こえてきたので、きっとそっちにいるんだと思う。
「自由」
「そうだね。自由っていうか、もはや無法状態みたいになってるけど」
「アキちゃん、他人事みたいだけど、あなたギルドマスターなのよぉ? 手綱握っておかないとぉ」
「うぐ。いやいや、無理じゃない? あの2人に手綱つけろとか、僕の命が何個あっても足りない気がするよ?」
「大丈夫。死んでも生き返る」
「それは大丈夫とは言わない」
いつもと同じ無表情でそんなことをさらりと言ってのけるラミナさん。
そんな彼女にツッコミを入れつつ、周囲を確認すれば……さっきまでより牛が多いな?
「この辺、牛が多いですね?」
「ええ、牛型の魔物――タウロスねぇ」
魔物……魔物なのかアレ。
白い身体に黒い模様とごくごく普通の牛で、どうにも魔物に見えないんだけど……。
「アキ、あっち」
「ん?」
ラミナさんに指差された方を見てみれば、どうやらハスタさんが戦っている。
あれ?
牛デカくない?
身長の2倍近くあるんだけど?
――ンモォォォォォォォ!
と、そうとしか聞こえない声を上げ、その巨体を震わせると、牛はハスタさんへと突撃をかける。
巨体ながらなかなかのスピードみたいで、ハスタさんもあまり攻撃に移れていないみたいだ。
「結構強いみたいですね」
「えぇ、そうよぉ。タフで、大きくて、力強いの」
顔を赤らめながら話すフェンさんに、僕はなんとも言えない気持ちになりつつ、そっとラミナさんの耳を塞いだ。
あの人の言葉を聞いてはいけない。
「……?」
「フェンさん……わざとですか?」
「ふふ、ちょっとした茶目っけよぉ」
体をくねらせるフェンさんから目を背けつつ、ラミナさんから手を離す。
無表情なまま首を傾げたラミナさんに「気にしないで」と声をかけてから、再度ハスタさんの方を見てみれば……リュンさんが乱入していた。
「牛、強い」
「確かにタフかも。リュンさんの兜割りが効いてないみたいだし」
バキィ! と激しい音を鳴らしていたにも関わらず、タウロスは突撃する速度を緩めない。
でもそれが面白いんだろう。
リュンさんは先ほどよりもさらに大きく雄叫びを上げて、タウロスに真っ向勝負を仕掛けていた。
「おぉー、突進を受け止めてる」
「戦士としては満点だけど、女の子としては落第ものねぇ……」
「リュン、凄い」
同じパーティーなのに全く戦闘に関与せず、ほのぼのと見物している僕らの前で、遂に勝敗が決した。
リュンさんが受け止めている間に、ハスタさんが足回りをメッタ刺しにしたからだ。
「あー倒れるね」
「足、ボロボロ」
「こうなったらおしまいねぇ」
倒れたタウロスに対して、情け容赦、加えて躊躇いすらひとつとなく、2人は追い打ちをかける。
もはや鳴くことしか出来ないタウロスは、数十秒なぶられ続けた後……儚く光の粒子となって消えていった。
「可哀想に……」
僕がそう呟いた直後、ハスタさんの叫び声が響く。
何事かと思って彼女達の方を見てみれば……そこには、先ほどのタウロスよりも巨大な牛が現れていた。
◇
「りゅ、リュンちゃん、これなにー!?」
「知らぬ! じゃが……魔物であれば、殺るまでよ!」
「えええぇぇ!?」
ひとまずと近づいた僕らの耳に、そんな会話が聞こえてきた。
まぁ、ハスタさんの気持ちはよく分かる。
さっきの牛でも結構大変そうだったし……それより大きいのは逃げたいよねぇ。
「これ、ネオタウロスじゃないかしら」
「ね、ネオタウロス?」
「えぇ、タウロスのレアねぇ。出現条件はよく分かってないんだけど、出現して10秒くらい殴らなければ消えるはずよぉ」
なるほど、なら殴らなければ大丈夫かな?
なんてことを考えていたけれど、そんな希望が叶うわけもない……だってリュンさんがいるし。
というかこの話をしてる時点ですでに殴ってるし。
「はっ、硬さは変わらぬのう!」
「リュンちゃんのばかー!」
どうやら、僕たちの方へと逃げてきていたハスタさんには、会話の内容が聞こえていたらしい。
さらに言えば、ハスタさんの髪が真っ赤なのと、リュンさんの服が赤色なのも相まって……2人が標的みたいですね。
「他人事みたいだけど、頭の色で言えばアキちゃんも狙われると思うわよぉ?」
「……へ?」
フェンさんからそんな指摘を受けた直後、僕の方に轟音が近づいてきた。
たぶん、逃げるハスタさんを追いかけて、僕が視界に入ったんだろう。
って、これちょっとでか……デカすぎない!?
「わひゃあ」みたいな、なんとも言えない奇声をあげつつ、その場から飛び退く。
結果、僕は頭から地面へ突っ込んだ。
「……痛い」
轟音を上げながら走り抜けていく超巨大な牛に、僕は大猪の影を見た気がした。
あのときも頭から地面に突っ込んだんだよねぇ。
世界樹やPKとの戦いで、あれだけの危険を体験したはずなのに、全く成長していない……。
「アキ! そのまま引きつけとれ!」
「えええええ!?」
どうやら巨大牛は、一番倒しやすそうな僕を標的にすることにしたらしい。
スピードを緩めることもなく、旋回してはまた突っ込んでくる。
僕はそれを気合いと根性……あと少しの運でなんとか回避を続けていた。
「すれ違いざまにー!」
「姉さん、突撃はしないで」
「あんまり攻撃してたら、ハスタちゃんの方に来ちゃうわよぉ?」
「……ほどほどにする」
そこはもっと頑張って攻撃して!
そんな想いを込めながら、僕は地面を蹴り、突進してくる巨大牛の軌道上から横へと逃げる。
――ンモオオオオオオ!
何度目になるか分からない雄叫びを聞きながら、決死の回避を続けること更に10分以上。
ついに巨大牛は、その足をもつれさせ、地面へと倒れ込んだ。
「はっ、他愛もないのぅ!」
「いまだー! 行くぞー!」
僕の仲間のうち、戦闘狂の2人が巨大牛へと飛び掛かり、防御を頭から捨てているほどの勢いで攻撃を加え始めた。
凄惨すぎる戦闘風景に、僕やラミナさん、フェンさんはそっと視線を外し、各々の方法で時間を潰すことに。
僕はもちろん採取だけどね!
――ンモオオオオゥ……。
巨大牛が倒れてから数分後、採取をする僕の耳に、哀愁を感じさせる牛の鳴き声が聞こえてきた。
その声に視線を向けた直後、巨大牛は光の粒子になって空へと……。
ごめんね、牛。
僕の仲間が狩猟民族で。
「ふん。獲たのは通常の牛と同じものか」
「私も同じかなー」
僕の方へと歩いてきながら、2人はインベントリを確認して、そんなことを呟いた。
あれだけ時間がかかって普通の牛と同じ素材って、相手するだけ無駄な気がするなぁ……。
そう思いつつ、一応インベントリを開いて見れば……変なモノが1つ増えていた。
「ネオタウロス牛乳? なにこれ」
「聞いた事ないわねぇ」
「ふむ、儂も知らんな」
ラミナさん達も首を振ってるってことは、誰も知らないアイテムってこと?
でも、アイテム詳細を見ても特に変な事は書いてないしなぁ……。
[ネオタウロス牛乳:ネオタウロスから稀に取れる牛乳。
美味しい。そしてヘルシー。賞味期限は2日]
「う、うーん……?」
「稀に取れるってことはレアってことよねぇ……」
「でも、賞味期限があるってことは、期限切れになったら腐るってことだと思う」
「牛乳の腐った臭いはヤバいよー!」
あれは確かにヤバい。
触れてはいけないモノの臭いに変わるから、余計に手が出しにくくなるんだよねぇ……。
「まぁ、分からぬのならひとまず保留にしておくが良い。この先の住民に、既知の者がおるかもしれんしの」
「それもそうだね」
一暴れして落ち着いたらしいリュンさんの意見に賛同しつつ、僕は[ネオタウロス牛乳]をインベントリにしまった。
そして、寄り道ばかりで予定より遅れてることもあり、足早に草原を抜けていく事となった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる