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第一章 人質の花嫁
蓮へ
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馬車に揺られていたツェツェグの眉間には、いつの間にか皺が寄っていた。
故郷を発ってからすでに四日がたつ。何もない雪原を、星と山を目印に進む日々は退屈だった。温かい毛皮にくるまり、ほとんど眠って過ごしていたが。薄い綿入れが敷かれただけの硬い座席に座りっぱなしだったために、体は凝り固まり、腰は悲鳴をあげていた。
「間もなく到着だ。身じたくを整えておけ」
御者の男の呼びかけで、ようやく皇帝のお膝元へたどり着いたことを知る。
ようやくか、と息をつき、馬車の窓にかけられた牛皮の風除けをめくる。途端、頬を刺すような冷たい風が車内に吹き込み、ツェツェグは寒暖差に咳き込んだ。
重たい頭を手でおさえながら、窓の外に顔を出す。視界に飛び込んできたのは、どこまでも続く長い城壁。
「……あれが王都、陽」
生まれてから一度も北琅のふもとを出たことのないツェツェグが、初めて他国の都を目にした瞬間だった。霧の向こう、ツェツェグの背丈の何倍もあろうかという巨大な城郭がぼんやりと浮かび上がる。
「すごい。大きい」
鈍色の瓦屋根を持つ、朱色の楼閣が石造りの門の上にあり、見張りの武官が入城をしようとする馬車を見張っている。このような長大な建築物を、いったいどれだけの時間をかけて作ったのだろうと考えているうち、いつの間にか城門に到着していた。
そわそわと外を気にするツェツェグを残し、御者と護衛が降りていく。しかし、なかなか戻ってこない。どうも疑わしいところがあったらしい。長い時間を馬車の中で待機し、あくびを堪えていたところ、乱暴に馬車の戸が開け放たれ、若い男が現れた。
あげそうになった声を飲み込み、妃らしく振る舞おうと、しゃんと背筋を伸ばす。
男は黒い頭巾を頭頂のまとめ髪に被せて括り、大風の男が着るような長衣を着て外套を羽織っていた。だが、よく見ると帯の太さが大風のものよりずっと細く、身頃に余裕が感じられる。腰に剣を帯びているところを見ると、武官だろうか。
男を観察している間、先方は先方でツェツェグを怪訝そうな顔で眺めていた。
『なんだこの、牛の角みたいな頭の子は……これが新しい妃嬪? 本当かぁ?』
快活そうな心声にそう評され、ツェツェグの眉間に山脈ができる。
——牛の、角。大風ではとっておきのおめかしなのに。
彼はどうやら、自分が本当に妃か否かを疑っているらしい。
無礼な、と怒りたいところだが、考えてみれば思い当たることは山ほどある。付き添いの人間は少ないし、馬車も高貴な身分のものが乗るようなものとは言い難い。
花嫁衣装に不備はないが、同族内の婚礼と比べても自分の嫁入り道具は異様に少ない。
もともと持ち物が少ない上、従姉妹と同様、『ツェツェグにこんなにいいものはもったいない』と、他の親族の娘たちにも化粧品や小物などを奪われたのだ。読みたくもない心の内が流れてきた時、なんとさもしいのかとがっくりしたが、そこで騒ぎ立てたところで自分は一族を離れる身。聞こえなかったことにして放っておいたのである。
だがそれが門で疑いを持たれる理由になるなら、止めておくべきだったかもしれない。
「お名前を伺っても?」
言葉は同じ言語ではありながら、大風の人間たちが話すよりずっと、明朗で小綺麗な発音だ。
「ツェツェグと申します。北琅山の膝下、大風より皇帝陛下に嫁ぐため、ここまで参りました」
なるべく上品に、洗練された印象に聞こえるように、胸を張って答えたのだが。
『うわあ、ひでえ訛り。まあでも、辺境から来たならこんなものか。この変な髪型も田舎の部族ならではって感じだな』
その言葉は、乙女の心をぽきりと折るには十分だった。
もう何も喋るまいと、ツェツェグは顔を俯ける。
武官のもとに、彼と似た服装の男が報告に来た。どうやら疑いが晴れたらしい。
「長旅お疲れでしょう。ご案内しますのでツェツェグ様はこちらで用意した馬車にお乗り換えください」
『しかし、この子が本当に妃嬪とは……服装はともかく、御者一人に護衛の男一人って。侍女もつけてはもらえなかったようだし……これでは道中も命懸けだっただろう。辺境からの嫁入りとはいえ、あまりに粗末すぎる』
「お気遣い、誠に感謝申し上げます」
しおしおと落ち込みながらも、両手を胸の前で合わせ、蓮国式の礼をする。顔を上げてすぐ目にしたのは、驚嘆の表情で固まる男の顔だった。
『辺境の姫君が自ら、武官の俺に礼を……?』
「あ」
——もしかして、高貴な方は、下々のものにそんなことはしないの?
さあ、と顔色が青くなっていくのを感じる。すでに怪しまれているのに、さらに疑いを深めるようなことをしてしまったに違いない。
妃教育など受けさせてもらえたわけもなく、自学自習で可能な限り蓮の書物を読んできたのだが、あまり成果は得られなかったらしい。
「あの、えと……」
ここでもし台風に追い返されでもしたら、きっとこれまでよりもひどい扱いが待っている。内心怯えながら武官の返答を待てば。
彼はその場に跪き、まるで皇帝にするように最敬礼の体勢をとった。
「姫様。私は名を杜 景安と申します。お困りのことがありましたら、いつでもお知らせください。短い時間ではございますが、護衛の大役を務めさせていただきます」
『なんていい子なんだ! きっと相当辛い思いをしてここまでやって来たんだろうなあ……かわいそうに。よし、ちょっとでも楽しんでもらえるように、いろいろと用意してあげよう』
今度はツェツェグが唖然とする番だった。
——いい子、私が。ただお礼を言っただけなのに。
「こちらで少しお待ちいただけますか? 城への移動用に馬車を用意しますゆえ」
彼はそう言って慌てて駆けていき、外の武官たちに指示を出し始めたようだった。
しばらくのち、満面の笑みで戻ってきた彼によって、大風の護衛とともに、用意された馬車の方へと移動する。
「わあ……これに、私が乗ってもいいの?」
「もちろんでございます!」
案内された馬車は、洗練された美しさのある可愛らしいものだった。ひと目見て良い木材が使われているのがわかる。亀の甲羅のような形の屋根が被さった馬車には、全体に蔓草模様の彫刻があしらわれている。御者席の後ろ、観音開きの扉をひらけば、板張りのままだったツェツェグの馬車とは違い、綿が詰められ、皮を張られた立派な座席があった。刺繍で飾られた桃色の座布団まで用意されている。
「お口に合うかわかりませんが。旅の疲れを少しでも癒していただければ」
景安は、ツェツェグに紅色の紐がかけられた木箱を渡すと、自分の持ち場へと戻っていった。
座席に座れば、まるで牢屋から天上の楽園に来たかのような心地になった。馬車が動き出してすぐ、渡された木箱の紐を解いてみる。
「砂糖菓子……?」
景安の額に汗が光っていたのを思い出す。この短い間に、買いに走ってくれたのだろうか。
髪紐を結んだような形の菓子を一つつまみ、ツェツェグは口に含んだ。
「……すごく、美味しい」
そう呟いた瞬間、ほろ、と涙が溢れた。
「あれ……」
不意に向けられた優しさが、心に染みた。涙なんてとうに忘れたと思っていたのに。
「いけない、お化粧が落ちちゃう」
眉間に力を入れて、必死に涙を堪える。化粧が崩れても、すぐさま直してくれる侍女は、ツェツェグにはいない。
——あとで、またお礼を言おう。
ここに来て、良かったのかもしれない。あたたかな心遣いに、これまで忘れていた柔らかな感情が呼びもどされる心地がした。
——まったくの他人である武官でさえあんなに優しいのだもの。大風では「暴君」なんて呼ばれていたけど。彼の雇い主であるならば、皇帝だってそこまで酷い人じゃないのかも。
少しばかり抱いた希望に頬をゆるませた直後。
『ああ、今日もまだ生きてる。可哀想に。ひと思いに殺してやればいいものを。生きながら毎日肉を裂くなんて正気の沙汰じゃない』
頭に響いた物騒な言葉に、ツェツェグは顔を跳ね上げた。
故郷を発ってからすでに四日がたつ。何もない雪原を、星と山を目印に進む日々は退屈だった。温かい毛皮にくるまり、ほとんど眠って過ごしていたが。薄い綿入れが敷かれただけの硬い座席に座りっぱなしだったために、体は凝り固まり、腰は悲鳴をあげていた。
「間もなく到着だ。身じたくを整えておけ」
御者の男の呼びかけで、ようやく皇帝のお膝元へたどり着いたことを知る。
ようやくか、と息をつき、馬車の窓にかけられた牛皮の風除けをめくる。途端、頬を刺すような冷たい風が車内に吹き込み、ツェツェグは寒暖差に咳き込んだ。
重たい頭を手でおさえながら、窓の外に顔を出す。視界に飛び込んできたのは、どこまでも続く長い城壁。
「……あれが王都、陽」
生まれてから一度も北琅のふもとを出たことのないツェツェグが、初めて他国の都を目にした瞬間だった。霧の向こう、ツェツェグの背丈の何倍もあろうかという巨大な城郭がぼんやりと浮かび上がる。
「すごい。大きい」
鈍色の瓦屋根を持つ、朱色の楼閣が石造りの門の上にあり、見張りの武官が入城をしようとする馬車を見張っている。このような長大な建築物を、いったいどれだけの時間をかけて作ったのだろうと考えているうち、いつの間にか城門に到着していた。
そわそわと外を気にするツェツェグを残し、御者と護衛が降りていく。しかし、なかなか戻ってこない。どうも疑わしいところがあったらしい。長い時間を馬車の中で待機し、あくびを堪えていたところ、乱暴に馬車の戸が開け放たれ、若い男が現れた。
あげそうになった声を飲み込み、妃らしく振る舞おうと、しゃんと背筋を伸ばす。
男は黒い頭巾を頭頂のまとめ髪に被せて括り、大風の男が着るような長衣を着て外套を羽織っていた。だが、よく見ると帯の太さが大風のものよりずっと細く、身頃に余裕が感じられる。腰に剣を帯びているところを見ると、武官だろうか。
男を観察している間、先方は先方でツェツェグを怪訝そうな顔で眺めていた。
『なんだこの、牛の角みたいな頭の子は……これが新しい妃嬪? 本当かぁ?』
快活そうな心声にそう評され、ツェツェグの眉間に山脈ができる。
——牛の、角。大風ではとっておきのおめかしなのに。
彼はどうやら、自分が本当に妃か否かを疑っているらしい。
無礼な、と怒りたいところだが、考えてみれば思い当たることは山ほどある。付き添いの人間は少ないし、馬車も高貴な身分のものが乗るようなものとは言い難い。
花嫁衣装に不備はないが、同族内の婚礼と比べても自分の嫁入り道具は異様に少ない。
もともと持ち物が少ない上、従姉妹と同様、『ツェツェグにこんなにいいものはもったいない』と、他の親族の娘たちにも化粧品や小物などを奪われたのだ。読みたくもない心の内が流れてきた時、なんとさもしいのかとがっくりしたが、そこで騒ぎ立てたところで自分は一族を離れる身。聞こえなかったことにして放っておいたのである。
だがそれが門で疑いを持たれる理由になるなら、止めておくべきだったかもしれない。
「お名前を伺っても?」
言葉は同じ言語ではありながら、大風の人間たちが話すよりずっと、明朗で小綺麗な発音だ。
「ツェツェグと申します。北琅山の膝下、大風より皇帝陛下に嫁ぐため、ここまで参りました」
なるべく上品に、洗練された印象に聞こえるように、胸を張って答えたのだが。
『うわあ、ひでえ訛り。まあでも、辺境から来たならこんなものか。この変な髪型も田舎の部族ならではって感じだな』
その言葉は、乙女の心をぽきりと折るには十分だった。
もう何も喋るまいと、ツェツェグは顔を俯ける。
武官のもとに、彼と似た服装の男が報告に来た。どうやら疑いが晴れたらしい。
「長旅お疲れでしょう。ご案内しますのでツェツェグ様はこちらで用意した馬車にお乗り換えください」
『しかし、この子が本当に妃嬪とは……服装はともかく、御者一人に護衛の男一人って。侍女もつけてはもらえなかったようだし……これでは道中も命懸けだっただろう。辺境からの嫁入りとはいえ、あまりに粗末すぎる』
「お気遣い、誠に感謝申し上げます」
しおしおと落ち込みながらも、両手を胸の前で合わせ、蓮国式の礼をする。顔を上げてすぐ目にしたのは、驚嘆の表情で固まる男の顔だった。
『辺境の姫君が自ら、武官の俺に礼を……?』
「あ」
——もしかして、高貴な方は、下々のものにそんなことはしないの?
さあ、と顔色が青くなっていくのを感じる。すでに怪しまれているのに、さらに疑いを深めるようなことをしてしまったに違いない。
妃教育など受けさせてもらえたわけもなく、自学自習で可能な限り蓮の書物を読んできたのだが、あまり成果は得られなかったらしい。
「あの、えと……」
ここでもし台風に追い返されでもしたら、きっとこれまでよりもひどい扱いが待っている。内心怯えながら武官の返答を待てば。
彼はその場に跪き、まるで皇帝にするように最敬礼の体勢をとった。
「姫様。私は名を杜 景安と申します。お困りのことがありましたら、いつでもお知らせください。短い時間ではございますが、護衛の大役を務めさせていただきます」
『なんていい子なんだ! きっと相当辛い思いをしてここまでやって来たんだろうなあ……かわいそうに。よし、ちょっとでも楽しんでもらえるように、いろいろと用意してあげよう』
今度はツェツェグが唖然とする番だった。
——いい子、私が。ただお礼を言っただけなのに。
「こちらで少しお待ちいただけますか? 城への移動用に馬車を用意しますゆえ」
彼はそう言って慌てて駆けていき、外の武官たちに指示を出し始めたようだった。
しばらくのち、満面の笑みで戻ってきた彼によって、大風の護衛とともに、用意された馬車の方へと移動する。
「わあ……これに、私が乗ってもいいの?」
「もちろんでございます!」
案内された馬車は、洗練された美しさのある可愛らしいものだった。ひと目見て良い木材が使われているのがわかる。亀の甲羅のような形の屋根が被さった馬車には、全体に蔓草模様の彫刻があしらわれている。御者席の後ろ、観音開きの扉をひらけば、板張りのままだったツェツェグの馬車とは違い、綿が詰められ、皮を張られた立派な座席があった。刺繍で飾られた桃色の座布団まで用意されている。
「お口に合うかわかりませんが。旅の疲れを少しでも癒していただければ」
景安は、ツェツェグに紅色の紐がかけられた木箱を渡すと、自分の持ち場へと戻っていった。
座席に座れば、まるで牢屋から天上の楽園に来たかのような心地になった。馬車が動き出してすぐ、渡された木箱の紐を解いてみる。
「砂糖菓子……?」
景安の額に汗が光っていたのを思い出す。この短い間に、買いに走ってくれたのだろうか。
髪紐を結んだような形の菓子を一つつまみ、ツェツェグは口に含んだ。
「……すごく、美味しい」
そう呟いた瞬間、ほろ、と涙が溢れた。
「あれ……」
不意に向けられた優しさが、心に染みた。涙なんてとうに忘れたと思っていたのに。
「いけない、お化粧が落ちちゃう」
眉間に力を入れて、必死に涙を堪える。化粧が崩れても、すぐさま直してくれる侍女は、ツェツェグにはいない。
——あとで、またお礼を言おう。
ここに来て、良かったのかもしれない。あたたかな心遣いに、これまで忘れていた柔らかな感情が呼びもどされる心地がした。
——まったくの他人である武官でさえあんなに優しいのだもの。大風では「暴君」なんて呼ばれていたけど。彼の雇い主であるならば、皇帝だってそこまで酷い人じゃないのかも。
少しばかり抱いた希望に頬をゆるませた直後。
『ああ、今日もまだ生きてる。可哀想に。ひと思いに殺してやればいいものを。生きながら毎日肉を裂くなんて正気の沙汰じゃない』
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