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第2話_憎いヒノキの枝をめがけたたけ!たたけ!たたけ!
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ヒノキはとりあえず無視して、比較的細い木をノコギリで地道に頑張って切り続け、2ヶ月が過ぎていた。
企業VTuberだとライブ企画やダンスレッスン、3Dアバターのスタジオ撮影などもあり、それが集中する期間になるとまた明日次の開拓作業とはいかなくなる。毎日ガッツリ時間がとれていたわけではないので、オフの合間に地道に進めていく形だった。なんだかんだで先週も1週間時間をとられ、久しぶりの作業再開だった。
それから、前回言うのを忘れていたが、木の生えている場所はテントと焚火のスペースを確保する範囲にはない。ここは草の処理をしただけだった。キャンプエリア周辺の木を切る理由は視界の確保と、虫とのエンカウントを減らすため。あとは、管理を放置された木がおおく、放っておいても枯れて折れるのが時間の問題と言う状態の悪い木が多かったからだ。
木々の生えた広い庭に憧れる人もいるかもしれないが、その管理は大変だ。経験者にいわせれば、『木なんで植えるんじゃねよ!!』と先祖の苦労を全否定したいくらいだ。でも実際、ばーちゃんのようにじーさんが死んで1人になり、体力的に管理できなくなって長年放置した結果がこれなんだ。
5月くらいには腐った木に白アリが住み着いて、夜中に窓をあけると明かりにつられた白アリがホラーのように群がっている。さらにこれが部屋の中に入ると最悪だ。飛び回る音が大きい上に、増援と次々に遭遇する。枯れていると言うより、腐った木に関しては速攻で処分しなければ。
白アリ、死すべし。
ときどき切断中に疲れて休憩を挟むこともあったが、ノコギリで切れるレベルの木の切り倒し作業は順調だった。
うん。流石サムライのノコギリ【一撃】。パワフルに切れる。
折りたためる【騎士】と迷ったけど、庭キャンプならすぐそこからもってくればいいわけだし、折りたためない代わりにブレードの長いこっちの方がオレにあってるな。
ただ、やはり性能以上の物はどうあがいても切れない。一定以上木が太くなると、切り進むうちに切り口のほうに木の重さがのってきて切れなくなる。
切り開きたい範囲にそういう木は1本しかないのだが・・・言い方をかえれば、コイツだけが厄介な存在として佇んでいる。
そう・・・あのヒノキだ。
コイツが切り倒せない理由は、2つ。
1つはさっき言ったノコギリ自体の限界。
もう1つは枝が伸び放題だったせいで、木を切り倒すのに安定したベストボジションに足をつけることができないということ。つまり、力が入りやすい姿勢が取れない。
「となると、枝を切り落としつつ、ベスポジをとると。」
オレが切り倒した木を、枝分かれから切ってさらに専用スペースにまとめてるニケが言う。
だけど、枝は枝で問題があるんだな。とくにここのヒノキに関しては。
樹齢と放置期間が長いせいで不規則な方向に多くの枝がノビノビに出てきてしまっている。木は手入れしない期間があまりも長いと、図鑑や資料写真にのっているようなきれいな成長はしない。幹や枝が出来損ないの飴細工のようにグニャグニャな姿になる。分かり易く一言で言うなら、【超切りにくい】。
これをまともに1本1本切っていては切りがない。細い部分だけでも一気にズバッといきたい。
ふ・・・・・・宿敵(ヒノキ)と出会ってから2ヶ月、オレが何も準備していなかったと思うなよ。
いでよ!【海賊首領刀JACK01】!!
腰にさしていた剣鉈を朴オイルステンの鞘から抜き放った。
刃長285mm、全長472mmの大型剣鉈だ。日本刀と同じ鍛接製法で作られた先端にソリがある魂に呼びかけるような形状は、漢の一振りだ。
「※彼女はアイドルです。」
通常、鉈や剣鉈はその重量を利用して叩き斬る物だが、コレは技できる剣鉈とも言える。まっすぐに振り下ろしたクリティカルな一撃が、複数の枝をバッサリ切るのは気分爽快。
見ろ!枝がゴミのようだ!!
「てかそれ・・・・・・受注販売で数ヵ月待ちとか言ってなかった?」
運が良かったのか、予定より早めに出来たのを送って貰えた。
「値段もけっこうしたよね?」
ソンナコトナイヨ。オレノモツギアのナカデ、イチバンタカカッタダケダヨ。
「私の目を見て言ってみろ。」
あばれ〇君が冒〇少年で使うレッドオルカの剣鉈(参考価格12万)よりは安い。
「先にそっちみて、半額でも安いと金銭感覚バグって買った?」
そうだよ!〇万くらいしたよ!!そして出来上がって届くまでに2ヶ月近くかかったよ!(最初は3ヵ月以上のよみだったけど、たまたま職人の都合がよかったのか、予定より早かった。)
後日も色々ギアや開拓道具を買いそろえていくことになるが、今のところこれが高い買い物ナンバー1だ。扱いとしては見た目もカッコイイキャンプギアという位置づけにしている。けっして、このあと思っていたよりも出番が減っていく現実に、自分を納得させているわけではない。
「1万台の腰鉈(四角い方)でもよかったきがする!!」
言うな!コストと性能は絶対じゃないってわかってるよ。でも、オンラインゲームと漢のキャンプにはロマン装備も必要なんだ!!
「※彼女はアイドルです(本日2回目)。」
剣鉈で切れそうな枝は一通り切り落とし、ニケに回収を頼んでいる間、ノコギリに持ち替えて太い枝を切り落とした。
こうしてやっとヤツの懐に飛び込む準備ができたのだった。
「それ(ノコギリ)でも切れないような木をどうやって切るつもり?」
オレの切り落とした太めの枝をニケが、まとめやすい大きさに切っている。
ニケの指摘する通り、長いノコギリで頑張っても木そのものに挟まれて途中から切れなくなる。正攻法でノコギリの刃をいれても1/3くらいが限度だろう。
ということで・・・・・・本日は解散!各自片づけて今夜の配信準備に戻ること!また明日考えよう。
「私、しばらくスタジオ撮影とライブのダンスレッスンでいないよ?あんたと入れ替わりで、別企画の準備あるって言ってたじゃない。」
帰ってくるまでに考えておくか。
細い木なら1人でも続けたけど、抱き枕のような幹をもつコレを1人で切り倒すのは危険だ。たぶん、そうそうは切り倒せないだろうけど、万が一、切り倒す方向間違て下敷きなったら、ばーちゃんが気づくかニケが帰ってくるまで潰されたままになってしまう。
想定されるリスク次第では、無理な続行はしない。それもまた、庭キャンプというか、サバイバルでは重要な判断である。
それまでは、新しく生えてきた草でも地道に抜いておくか。
企業VTuberだとライブ企画やダンスレッスン、3Dアバターのスタジオ撮影などもあり、それが集中する期間になるとまた明日次の開拓作業とはいかなくなる。毎日ガッツリ時間がとれていたわけではないので、オフの合間に地道に進めていく形だった。なんだかんだで先週も1週間時間をとられ、久しぶりの作業再開だった。
それから、前回言うのを忘れていたが、木の生えている場所はテントと焚火のスペースを確保する範囲にはない。ここは草の処理をしただけだった。キャンプエリア周辺の木を切る理由は視界の確保と、虫とのエンカウントを減らすため。あとは、管理を放置された木がおおく、放っておいても枯れて折れるのが時間の問題と言う状態の悪い木が多かったからだ。
木々の生えた広い庭に憧れる人もいるかもしれないが、その管理は大変だ。経験者にいわせれば、『木なんで植えるんじゃねよ!!』と先祖の苦労を全否定したいくらいだ。でも実際、ばーちゃんのようにじーさんが死んで1人になり、体力的に管理できなくなって長年放置した結果がこれなんだ。
5月くらいには腐った木に白アリが住み着いて、夜中に窓をあけると明かりにつられた白アリがホラーのように群がっている。さらにこれが部屋の中に入ると最悪だ。飛び回る音が大きい上に、増援と次々に遭遇する。枯れていると言うより、腐った木に関しては速攻で処分しなければ。
白アリ、死すべし。
ときどき切断中に疲れて休憩を挟むこともあったが、ノコギリで切れるレベルの木の切り倒し作業は順調だった。
うん。流石サムライのノコギリ【一撃】。パワフルに切れる。
折りたためる【騎士】と迷ったけど、庭キャンプならすぐそこからもってくればいいわけだし、折りたためない代わりにブレードの長いこっちの方がオレにあってるな。
ただ、やはり性能以上の物はどうあがいても切れない。一定以上木が太くなると、切り進むうちに切り口のほうに木の重さがのってきて切れなくなる。
切り開きたい範囲にそういう木は1本しかないのだが・・・言い方をかえれば、コイツだけが厄介な存在として佇んでいる。
そう・・・あのヒノキだ。
コイツが切り倒せない理由は、2つ。
1つはさっき言ったノコギリ自体の限界。
もう1つは枝が伸び放題だったせいで、木を切り倒すのに安定したベストボジションに足をつけることができないということ。つまり、力が入りやすい姿勢が取れない。
「となると、枝を切り落としつつ、ベスポジをとると。」
オレが切り倒した木を、枝分かれから切ってさらに専用スペースにまとめてるニケが言う。
だけど、枝は枝で問題があるんだな。とくにここのヒノキに関しては。
樹齢と放置期間が長いせいで不規則な方向に多くの枝がノビノビに出てきてしまっている。木は手入れしない期間があまりも長いと、図鑑や資料写真にのっているようなきれいな成長はしない。幹や枝が出来損ないの飴細工のようにグニャグニャな姿になる。分かり易く一言で言うなら、【超切りにくい】。
これをまともに1本1本切っていては切りがない。細い部分だけでも一気にズバッといきたい。
ふ・・・・・・宿敵(ヒノキ)と出会ってから2ヶ月、オレが何も準備していなかったと思うなよ。
いでよ!【海賊首領刀JACK01】!!
腰にさしていた剣鉈を朴オイルステンの鞘から抜き放った。
刃長285mm、全長472mmの大型剣鉈だ。日本刀と同じ鍛接製法で作られた先端にソリがある魂に呼びかけるような形状は、漢の一振りだ。
「※彼女はアイドルです。」
通常、鉈や剣鉈はその重量を利用して叩き斬る物だが、コレは技できる剣鉈とも言える。まっすぐに振り下ろしたクリティカルな一撃が、複数の枝をバッサリ切るのは気分爽快。
見ろ!枝がゴミのようだ!!
「てかそれ・・・・・・受注販売で数ヵ月待ちとか言ってなかった?」
運が良かったのか、予定より早めに出来たのを送って貰えた。
「値段もけっこうしたよね?」
ソンナコトナイヨ。オレノモツギアのナカデ、イチバンタカカッタダケダヨ。
「私の目を見て言ってみろ。」
あばれ〇君が冒〇少年で使うレッドオルカの剣鉈(参考価格12万)よりは安い。
「先にそっちみて、半額でも安いと金銭感覚バグって買った?」
そうだよ!〇万くらいしたよ!!そして出来上がって届くまでに2ヶ月近くかかったよ!(最初は3ヵ月以上のよみだったけど、たまたま職人の都合がよかったのか、予定より早かった。)
後日も色々ギアや開拓道具を買いそろえていくことになるが、今のところこれが高い買い物ナンバー1だ。扱いとしては見た目もカッコイイキャンプギアという位置づけにしている。けっして、このあと思っていたよりも出番が減っていく現実に、自分を納得させているわけではない。
「1万台の腰鉈(四角い方)でもよかったきがする!!」
言うな!コストと性能は絶対じゃないってわかってるよ。でも、オンラインゲームと漢のキャンプにはロマン装備も必要なんだ!!
「※彼女はアイドルです(本日2回目)。」
剣鉈で切れそうな枝は一通り切り落とし、ニケに回収を頼んでいる間、ノコギリに持ち替えて太い枝を切り落とした。
こうしてやっとヤツの懐に飛び込む準備ができたのだった。
「それ(ノコギリ)でも切れないような木をどうやって切るつもり?」
オレの切り落とした太めの枝をニケが、まとめやすい大きさに切っている。
ニケの指摘する通り、長いノコギリで頑張っても木そのものに挟まれて途中から切れなくなる。正攻法でノコギリの刃をいれても1/3くらいが限度だろう。
ということで・・・・・・本日は解散!各自片づけて今夜の配信準備に戻ること!また明日考えよう。
「私、しばらくスタジオ撮影とライブのダンスレッスンでいないよ?あんたと入れ替わりで、別企画の準備あるって言ってたじゃない。」
帰ってくるまでに考えておくか。
細い木なら1人でも続けたけど、抱き枕のような幹をもつコレを1人で切り倒すのは危険だ。たぶん、そうそうは切り倒せないだろうけど、万が一、切り倒す方向間違て下敷きなったら、ばーちゃんが気づくかニケが帰ってくるまで潰されたままになってしまう。
想定されるリスク次第では、無理な続行はしない。それもまた、庭キャンプというか、サバイバルでは重要な判断である。
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