織畑ナズナの姐さん飯

KUROGANE Tairo

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織畑ナズナの姐さん飯-77[カチョカヴァッロの素焼き]

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 食事の準備をしているとき、レンカが冷蔵庫を開けて悩んでいました。

「確か・・・・・・去年買って忘れてたチーズがあったきが・・・。」

 いつか食べようと、ずっと忘れていたそうです。

 冷蔵庫に入れなくても、稲荷世界を含めた神世界では食べ物は腐りませんが、冷やしたり、凍らせたり・・・あとは気分的な問題ですね。

 あ、でもアイスはしっかり溶けます。氷属性の神々が住むような世界ならいいのですが、そうなると他の温度で保存したい場合が困ります。結局、そこでも人間の開発した冷蔵庫が活躍しているのです。

「おばあちゃんが中途半端に食べたやつを忘れて、何個も保存してるから埋もれてるのかも。」

 お母さんには困りましたね。途中まで食べて冷蔵庫に入れるまではいいのですけど、それを忘れて別のも物を途中まで食べて冷蔵庫へ・・・そして、過ちは繰り返される・・・・・・というやつです。

 いっそ明日、この中で年を過ごした中途半端な食材は一度処分しますか。透明になるほどの超高音の狐火で燃やせば、処分できない物はありません。灰はお母さんや葛の葉様が怪しげな術の媒介として使います。これが我らのSDGs。

「ねえ、お母さん、でっかいキ〇タマ袋を捩じったようなチーズ見なかった?」

 言 い 方 !

 もう一度言います。

 言 い 方 !

 あくまでもこのブログは飯テロ系です。下ネタパロディではありません。

 レンカが言っているのはたぶん、【カチョカヴァッロ】と呼ばれるチーズでしょう。袋状のチーズの上側をねじって結んだようなチーズです。おでんのもち巾着のような見た目を真っ白にしたようなチーズでしょうか?

 カ〇ディで見かけることもありますね。

「あった!キ〇タマ袋チーズ!!」

 だ か ら 言 い 方 !

 申し訳ございません。ウチの娘が・・・・・・これ以上、あの子の台詞を書いてしまうと色々酷い料理工程の説明なるので、私が[カチョカヴァッロの素焼き]の作り方を直接説明します。

 まずは下準備としてカチョカヴァッロを常温に戻りましょう。冷蔵庫から取り出したままでもできなくはないですが、キンキンに冷えた状態が収まった方が、上手に焼きやすいです。肉料理と同じですね。

[1]1cmくらいの輪切りにする
 あまりシビアにならず適当で。結び目のような部分と端っこの丸みを帯びた部分は、規則正しい厚みに拘らず、切りやすいところで。

[2]フライパンを温めておく
 個人の感想ですが、中火くらいで温めておきます。火が強すぎると必要以上にチーズが溶けてしまったり、焦げたりします。慣れないうちは中火よりやや弱めが無難です。

[3]両面に焦げ目がつくまで焼く
 油は引きません。一度にのせる量は、フライパンの上で焼き具合の管理ができる数を考えてのせます。表面がジュワーっと溶けて、焦げ目がついたらその面は出来上がりです。一発で片面を上手く焼こうとしないで、一定時間ごとに返しながら様子を見ましょう。両面に焦げ目がついたら完成です。

 なかなか絶妙な焼き加減というのは難しいので、最初のうちは表面のチーズが溶けるまで・・・でもいいと思います。生も食べられるのですから。人によっては生の輪切りが好きと言う人もいます。

 私は表面の焦げと香りを楽しみながら、ビールを飲みたい派ですね。

 フライパンで焼くときは油を引かないように。これは・・・ちょっとした事件になりますよ。

 私の母が昔、気を利かせて作ってくれたことがったのですが、焼くときに油を入れてしまい、スライム状になってくっつきました。カチョカヴァッロキングスライムの融合召喚でした。

 単価としては高めの食材なので、月末のごほうびおつまみに・・・という感じて作ってみてはどうでしょうか。

 それではまた次回、よろしくお願いします。


【材料(1人前)】
カチョカヴァッロ…1個(※)
※国内で一般的に売られているものは、小ぶりなサイズ。本場だと倍以上のサイズがあったりすので、そこは自己責任で調整してください。
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