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しおりを挟む「ねぇ、お父さん……」
「どうしたんだ、あかね??」
朝のどこにでも転がっていそうな、何気ない会話……
のように思えるだろう。
しかし、今、この瞬間に……
私の家庭内崩壊が始まろうとしていた。
いや、これは決して表面化させない。
させてはならない。
だから、これは私の技量にかかっている。
私も好んで家庭を崩壊させるようなことはしたくない。
お母さんはもちろん愛している。
だから、お母さんには決して悟られないように……
「昨日の夜は何してたのかな?」
私はお父さんにしか分からないような、そんな言葉を選んで、朝の食卓で攻撃を仕掛けたのだった。
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