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01 妹と俺の夜
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「なぁ……本当にこんなメッセージ送っていいのか?」
「大丈夫だって。お兄ちゃんは顔がイイんだから……。もっと自信持ちなよ」
「そうか……な。俺はそんなに自覚ないんだけど」
「もう、お兄ちゃんは本当に自尊心が低いんだから。そんなだから、今まで彼女できなかったんでしょ」
「ぐっ……。あんまり心を抉ること言わないでくれ。妹に言われると、ほんと辛い……」
「あはは、お兄ちゃん虐めてると、なんか楽しいなぁ」
「このドSがっ」
俺は自分の部屋で妹とそんな会話をしている。
時刻はすでに23時を回ったところ。
普段の俺なら、健康のためにもうベットに入っている頃だ。
「ほらほら……はやく、お兄ちゃんっ。ここのボタンを押すだけで、もうメッセージは送れるんだよ」
「……分かってる。分かってるけど……」
「けど?」
「このメッセージを読んで、彼女がどう思うか考えると、もう……俺には……」
「もう、しょうがないなぁ……」
「お、おいっ……勝手にそういうっ、ああああっ」
俺の手を通り越して、妹の指がメッセージを送信する。
送信時刻がトーク画面に映し出される。
「あ、ああ……やっちまった……」
「おめでとうっ。これでお兄ちゃんにもようやく春が訪れるね」
こうして、俺はクラスで一番カワイイと言われている女の子にメッセージを送るのだった。
『明日の放課後、屋上に来てくれませんか。お話したいことがあります』
どうやら、明日、俺の人生の分岐点がやってくるようだ……
「大丈夫だって。お兄ちゃんは顔がイイんだから……。もっと自信持ちなよ」
「そうか……な。俺はそんなに自覚ないんだけど」
「もう、お兄ちゃんは本当に自尊心が低いんだから。そんなだから、今まで彼女できなかったんでしょ」
「ぐっ……。あんまり心を抉ること言わないでくれ。妹に言われると、ほんと辛い……」
「あはは、お兄ちゃん虐めてると、なんか楽しいなぁ」
「このドSがっ」
俺は自分の部屋で妹とそんな会話をしている。
時刻はすでに23時を回ったところ。
普段の俺なら、健康のためにもうベットに入っている頃だ。
「ほらほら……はやく、お兄ちゃんっ。ここのボタンを押すだけで、もうメッセージは送れるんだよ」
「……分かってる。分かってるけど……」
「けど?」
「このメッセージを読んで、彼女がどう思うか考えると、もう……俺には……」
「もう、しょうがないなぁ……」
「お、おいっ……勝手にそういうっ、ああああっ」
俺の手を通り越して、妹の指がメッセージを送信する。
送信時刻がトーク画面に映し出される。
「あ、ああ……やっちまった……」
「おめでとうっ。これでお兄ちゃんにもようやく春が訪れるね」
こうして、俺はクラスで一番カワイイと言われている女の子にメッセージを送るのだった。
『明日の放課後、屋上に来てくれませんか。お話したいことがあります』
どうやら、明日、俺の人生の分岐点がやってくるようだ……
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