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2章
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光と手をつないだまま、寮長に何も言えずに麓は寮を出た。
身長はほとんど同じなのに、光の手は思いのほか大きくて力強い。麓のほっそりとした手なんて簡単に握りつぶされそうだ。
初めてふれた男の手にちょっとだけドキドキして、顔がほのかに火照った。
玄関を出た先には凪、扇、霞が待っていた。扇と霞はさっきと同じスーツ姿だが、凪だけは着替えていた。深い青の着流し。胸元がはだけていて色気がある。
「その着流し、私服ですか?」
「ん…あぁ。これが1番楽だからな。今時のチャラついた服なんざ着れるかっつーの」
「このメンドくさがり屋が! もっと流行を気にしやがれ」
「そのクセして着流しの評判いいよね、女子に。”きゃっセクシー!”なんて」
横から扇と霞が口を挟むと凪は頭をかいた。
「悪ィなこいつらウザくて。どんだけ文句言ってもいいから」
「いえ…そんなことないです」
「もうっホントにいい子! お兄さんたちがここの全てを説明してあげるからね!」
「調子にノんな扇」
凪はため息をつき、麓に近づこうとした扇のジャケットの襟をつかんで阻止した。でもって霞にも同様のことをする。
「なんだい凪。私にまで」
「おめーの行動は読めてんだよ」
「バレたか…」
「ほらみろ。行くぞ、おめーら。バカ2人は置いて」
凪はわずかに麓の方へ振り返り、校舎に向かって歩き始めた。
「あれが東校舎。1年生から3年生の校舎だよ。4月からロクにゃんが通う所」
「大きいんですね」
「そっ。3階建てだからね。ロクにゃんのツリーハウスには負けるけどね」
6人は寮からすぐ近くにある東校舎を見上げていた。
4月からここに通う…と思うと緊張がこみあげてくる。
どんな精霊がいるんだろう、というのが気になった。今まで精霊に会ったことがなかったから。きっと出会う精霊ひとりひとりが違うんだろう。風紀委員の面々がそうだから。
「凪はここで100年近く留年してたよな…俺と霞はとっくに11年生だったけど…!」
「おいテメー、笑いこらえながら話してんじゃねェバカヤロー。シバかれたいならそうしてやるぞ」
凪が扇にメンチを切りながら指の骨をバキボキと鳴らした。焔は慌てて止めに入り、霞は失笑で肩を震わせていた。
「卒業できるかな…」
今にも暴走しそうな凪を見ていると自分の将来が心配になり、麓の口からこぼれていた。
「大丈夫だよ君なら。見たところしっかりしているからね。それに凪みたいな生徒は滅多にいないよ。最高でも200年、早ければ100年で卒業できるからね」
頭上から霞のやさしい声が降ってきて少し安心した。”滅多に”という言葉のおかげで。
「もしかしているんですか? 留年が長い方」
そう聞くと、霞は苦笑しつつかがんで麓の耳元でささやいた。
「…いるよ、この学園にもう1人。凪より厄介かもしれないな」
本館には特別教室が集まっている。ここだけ4階建てで、学園の敷地内で1番高い建物だ。今はその最上階、四階に訪れている。
「花巻山よりは余裕で低いだろ」
「そうですね…花巻山からだと市街地が見えますよ」
1階と3階にPC室がひとつずつあり、学年によって使う教室が分けられているらしい。気をつけないと別の学年の中へ入ってしまい、恥ずかしいことになる。光が一度、そうなったことがあるそうだ。
「ここからだと学園の大体のものが見えるよ。あれが女子寮、男子寮。んで教師寮」
扇が西側を向いて3つの建物を指差す。2階建てが男子寮で平屋が女子寮、1番小さいのが教師寮。全員が言うには、女子寮に1歩でも入ると男子寮が狭苦しく感じるんだとか。反対に女子寮は華やかで居心地がいいらしい。
「大勢で暮らしてるんですね」
麓は少しうらやましいと思った。
夜にはおしゃべりをして消灯時間を破ったり、別の部屋の友達を呼んだりするのかもしれない。
そんな経験をしたことがないから、男子寮の狭苦しさなんて気にしなかった。
狭いほうが必ず誰かと一緒に居られるような安心感がある気がする。
「他の寮に行く時はそこの寮長に許可をもらわないといけないからね~生徒は。教師はスルーだよ」
「…それをいいことに女子寮にちょいちょい遊びに行くバカヤローもいるけど」
凪が半眼で霞と扇のことを見ていた。その目にはわずかな軽蔑の色が見える。
霞と扇は無言で顔を見合わせ、拳で軽く自分の額を小突いた。
「「てへっ」」
「かわいくねェんだよ、通報されろ」
凪はため息をついて2人の女好きさに呆れた。この2人は昔から遊び人チックな所がある。
「あ。そーだおい。こっち来い」
凪に軽く目配せされて麓は音楽室の中へ入った。
打楽器や弦楽器がたくさん置いてある。オーケストラがテーマの本の挿絵で見たことがあったものばかり。楽譜を置くための譜面台もいくつかある。
窓からは、橙色に染まる空が見える。それと────
「あれ」
凪が指差した先にそれはあった。ついさっきまでいたのに、もう懐かしいと思えてしまう場所。
「花巻山────ここから見えるんですね」
麓は故郷を見上げ、無性に切ない気持ちに襲われた。夕暮れのさいかもしれない。
「…俺の知る限り、自分が生まれた場所がすぐ近くにあるのはおめーぐらいだ」
全ての精霊は何かの化身だ。元いた場所は古今東西、バラバラだろう。
「凪さんは海ですよね?どこにあるんですか?」
「ずっと向こう。西の方にある」
「海…かぁ」
「山の精霊は海を見たことないのか?」
「写真でしかありません」
凪はふーん、とつぶやいて窓を開け、そこに腰かけた。
「見知らぬ場所より、自分のいた場所を見ている方がいいと思うぜ。自分を安心させてくれるだろ。一番の幸せモンかもな、おめーさんは」
わずかに口の端を上げた凪の顔を見たら、心の奥が痛んだ。
────ぶっきらぼうに優しい言葉をくれたこの人に、自分は偽りの姿で接している。
入りこんできた風が、凪と麓の髪を揺らした。春なのに夕方の風が少しだけ冷たく感じた。
身長はほとんど同じなのに、光の手は思いのほか大きくて力強い。麓のほっそりとした手なんて簡単に握りつぶされそうだ。
初めてふれた男の手にちょっとだけドキドキして、顔がほのかに火照った。
玄関を出た先には凪、扇、霞が待っていた。扇と霞はさっきと同じスーツ姿だが、凪だけは着替えていた。深い青の着流し。胸元がはだけていて色気がある。
「その着流し、私服ですか?」
「ん…あぁ。これが1番楽だからな。今時のチャラついた服なんざ着れるかっつーの」
「このメンドくさがり屋が! もっと流行を気にしやがれ」
「そのクセして着流しの評判いいよね、女子に。”きゃっセクシー!”なんて」
横から扇と霞が口を挟むと凪は頭をかいた。
「悪ィなこいつらウザくて。どんだけ文句言ってもいいから」
「いえ…そんなことないです」
「もうっホントにいい子! お兄さんたちがここの全てを説明してあげるからね!」
「調子にノんな扇」
凪はため息をつき、麓に近づこうとした扇のジャケットの襟をつかんで阻止した。でもって霞にも同様のことをする。
「なんだい凪。私にまで」
「おめーの行動は読めてんだよ」
「バレたか…」
「ほらみろ。行くぞ、おめーら。バカ2人は置いて」
凪はわずかに麓の方へ振り返り、校舎に向かって歩き始めた。
「あれが東校舎。1年生から3年生の校舎だよ。4月からロクにゃんが通う所」
「大きいんですね」
「そっ。3階建てだからね。ロクにゃんのツリーハウスには負けるけどね」
6人は寮からすぐ近くにある東校舎を見上げていた。
4月からここに通う…と思うと緊張がこみあげてくる。
どんな精霊がいるんだろう、というのが気になった。今まで精霊に会ったことがなかったから。きっと出会う精霊ひとりひとりが違うんだろう。風紀委員の面々がそうだから。
「凪はここで100年近く留年してたよな…俺と霞はとっくに11年生だったけど…!」
「おいテメー、笑いこらえながら話してんじゃねェバカヤロー。シバかれたいならそうしてやるぞ」
凪が扇にメンチを切りながら指の骨をバキボキと鳴らした。焔は慌てて止めに入り、霞は失笑で肩を震わせていた。
「卒業できるかな…」
今にも暴走しそうな凪を見ていると自分の将来が心配になり、麓の口からこぼれていた。
「大丈夫だよ君なら。見たところしっかりしているからね。それに凪みたいな生徒は滅多にいないよ。最高でも200年、早ければ100年で卒業できるからね」
頭上から霞のやさしい声が降ってきて少し安心した。”滅多に”という言葉のおかげで。
「もしかしているんですか? 留年が長い方」
そう聞くと、霞は苦笑しつつかがんで麓の耳元でささやいた。
「…いるよ、この学園にもう1人。凪より厄介かもしれないな」
本館には特別教室が集まっている。ここだけ4階建てで、学園の敷地内で1番高い建物だ。今はその最上階、四階に訪れている。
「花巻山よりは余裕で低いだろ」
「そうですね…花巻山からだと市街地が見えますよ」
1階と3階にPC室がひとつずつあり、学年によって使う教室が分けられているらしい。気をつけないと別の学年の中へ入ってしまい、恥ずかしいことになる。光が一度、そうなったことがあるそうだ。
「ここからだと学園の大体のものが見えるよ。あれが女子寮、男子寮。んで教師寮」
扇が西側を向いて3つの建物を指差す。2階建てが男子寮で平屋が女子寮、1番小さいのが教師寮。全員が言うには、女子寮に1歩でも入ると男子寮が狭苦しく感じるんだとか。反対に女子寮は華やかで居心地がいいらしい。
「大勢で暮らしてるんですね」
麓は少しうらやましいと思った。
夜にはおしゃべりをして消灯時間を破ったり、別の部屋の友達を呼んだりするのかもしれない。
そんな経験をしたことがないから、男子寮の狭苦しさなんて気にしなかった。
狭いほうが必ず誰かと一緒に居られるような安心感がある気がする。
「他の寮に行く時はそこの寮長に許可をもらわないといけないからね~生徒は。教師はスルーだよ」
「…それをいいことに女子寮にちょいちょい遊びに行くバカヤローもいるけど」
凪が半眼で霞と扇のことを見ていた。その目にはわずかな軽蔑の色が見える。
霞と扇は無言で顔を見合わせ、拳で軽く自分の額を小突いた。
「「てへっ」」
「かわいくねェんだよ、通報されろ」
凪はため息をついて2人の女好きさに呆れた。この2人は昔から遊び人チックな所がある。
「あ。そーだおい。こっち来い」
凪に軽く目配せされて麓は音楽室の中へ入った。
打楽器や弦楽器がたくさん置いてある。オーケストラがテーマの本の挿絵で見たことがあったものばかり。楽譜を置くための譜面台もいくつかある。
窓からは、橙色に染まる空が見える。それと────
「あれ」
凪が指差した先にそれはあった。ついさっきまでいたのに、もう懐かしいと思えてしまう場所。
「花巻山────ここから見えるんですね」
麓は故郷を見上げ、無性に切ない気持ちに襲われた。夕暮れのさいかもしれない。
「…俺の知る限り、自分が生まれた場所がすぐ近くにあるのはおめーぐらいだ」
全ての精霊は何かの化身だ。元いた場所は古今東西、バラバラだろう。
「凪さんは海ですよね?どこにあるんですか?」
「ずっと向こう。西の方にある」
「海…かぁ」
「山の精霊は海を見たことないのか?」
「写真でしかありません」
凪はふーん、とつぶやいて窓を開け、そこに腰かけた。
「見知らぬ場所より、自分のいた場所を見ている方がいいと思うぜ。自分を安心させてくれるだろ。一番の幸せモンかもな、おめーさんは」
わずかに口の端を上げた凪の顔を見たら、心の奥が痛んだ。
────ぶっきらぼうに優しい言葉をくれたこの人に、自分は偽りの姿で接している。
入りこんできた風が、凪と麓の髪を揺らした。春なのに夕方の風が少しだけ冷たく感じた。
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