197 / 454
8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
日常
しおりを挟む
あれから3日が経ち─────時刻は昼。
レクス達は、久しぶりに冒険者ギルドに向かっていた。とはいっても、レクス区の、だが。冒険者ギルドカードは、同じ国であれば使い回せるのでわざわざ登録し直す必要はない。なくしてなければ、の話だが。
「ミーシャ、冒険者ギルドカードくらい、ちゃんと保管しときなよ。魔法袋だってあるんだからさ」
「ごめん、ごめん」
そう謝るミーシャの顔は、微塵も反省しているようには見えない。まあ、そんな大事でもないしね。大丈夫か…………。
「あ、あと、ネムも一応冒険者登録…………? いや、この場合、従魔登録かな…………? しとかないと」
ネムを冒険者ギルドに登録してなかったのを思い出したレクスは、首を傾げながらそう言った。
ネム………一応、僕のスキル『日常動作』の一部、『見る』から生まれた妖精のような存在だしね。正直どちらで登録するべきかは疑問だね。
「私は従魔登録でいいですよ♪」
ネムは微笑みながらそう言った。本人がそう言うのであれば、そうしとこうかな。
レクスは、そんなことを思った。
「そういえば…………話は変わるんだけどさ、ミア。6学園対抗祭っていつから?」
「う~んと…………2週間後くらいだったかな?」
「2週間後か……………」
ミアの晴れ舞台だし、フィアさんとかセレスさんとかも誘ってみんなで行きたいな…………。みんな忙しいだろうけど。
「確か、従魔師の部だったけ?」
「うん」
「…………くれぐれも、本気を出しすぎないようにね?」
「お兄ちゃんじゃあるまいし。大丈夫だよ」
「うっ…………」
レクスは、常識を知らなかったために様々な騒ぎを起こしていたのだ。おかげで、学園内では色々と目立っていたのだ。まあ、フィオナ達の助けがあったことで、防げた事も多少はあったりしたが。
「お兄ちゃん、6学園対抗祭、見に来てね」
「うん、勿論そのつもりだよ」
「………………やったっ」
ミアはそう言うと、小さくガッツポーズをした。
「相変わらず仲の良い兄妹だね」
「…………こっちが妬けそう………」
カレンは苦笑しながらそう言い、エレナは頬を膨らませながら不満そうに言った。
「冒険者ギルドが見えてきたよ」
レクスがそう言って指差した先には─────。
「うわっ…………なんか………」
「鉄壁要塞なのだ!」
《なんか冒険者ギルドじゃないみたいー》
ミーシャ、ティーナ、レインの3人がそう言った。
冒険者ギルドは、木造建築の周りを鉄のように硬い壁が覆っていた。実はこれ、ウェイム区の建築士が建てたのだ。理由は至って単純。冒険者ギルドの守りを固めるためだ。万が一、敵が攻めてきた場合の避難場所にもなる。そのために、このような外見になってしまったのだ。もっと他に良いのがあったんじゃないかとも思ったが…………やる気を出したウェイム区の人々は止められなかった。建設期間、僅か3週間。只今、この区の周りも絶賛建設中である。
「まあ、とりあえず中に入ろうよ」
レクスはそう言うと、ドアを開けて中に入る。エレナ達も続いて入った。
「中は至って普通─────じゃないね………」
レクスは久しぶりにここに来たこともあってか、内装の変わりように驚いていた。エレナ達も、普段は使いなれている冒険者ギルドを利用していたため、ここに来るのは久しぶりなのである。
冒険者ギルドの中は、本が数多く並んでおり、バーのようなものまである。もはや別種の建物みたいな感じだ。
「受付まで行こう」
レクスの言葉に、皆は頷いて受付へと向かっていった。
レクス達は、久しぶりに冒険者ギルドに向かっていた。とはいっても、レクス区の、だが。冒険者ギルドカードは、同じ国であれば使い回せるのでわざわざ登録し直す必要はない。なくしてなければ、の話だが。
「ミーシャ、冒険者ギルドカードくらい、ちゃんと保管しときなよ。魔法袋だってあるんだからさ」
「ごめん、ごめん」
そう謝るミーシャの顔は、微塵も反省しているようには見えない。まあ、そんな大事でもないしね。大丈夫か…………。
「あ、あと、ネムも一応冒険者登録…………? いや、この場合、従魔登録かな…………? しとかないと」
ネムを冒険者ギルドに登録してなかったのを思い出したレクスは、首を傾げながらそう言った。
ネム………一応、僕のスキル『日常動作』の一部、『見る』から生まれた妖精のような存在だしね。正直どちらで登録するべきかは疑問だね。
「私は従魔登録でいいですよ♪」
ネムは微笑みながらそう言った。本人がそう言うのであれば、そうしとこうかな。
レクスは、そんなことを思った。
「そういえば…………話は変わるんだけどさ、ミア。6学園対抗祭っていつから?」
「う~んと…………2週間後くらいだったかな?」
「2週間後か……………」
ミアの晴れ舞台だし、フィアさんとかセレスさんとかも誘ってみんなで行きたいな…………。みんな忙しいだろうけど。
「確か、従魔師の部だったけ?」
「うん」
「…………くれぐれも、本気を出しすぎないようにね?」
「お兄ちゃんじゃあるまいし。大丈夫だよ」
「うっ…………」
レクスは、常識を知らなかったために様々な騒ぎを起こしていたのだ。おかげで、学園内では色々と目立っていたのだ。まあ、フィオナ達の助けがあったことで、防げた事も多少はあったりしたが。
「お兄ちゃん、6学園対抗祭、見に来てね」
「うん、勿論そのつもりだよ」
「………………やったっ」
ミアはそう言うと、小さくガッツポーズをした。
「相変わらず仲の良い兄妹だね」
「…………こっちが妬けそう………」
カレンは苦笑しながらそう言い、エレナは頬を膨らませながら不満そうに言った。
「冒険者ギルドが見えてきたよ」
レクスがそう言って指差した先には─────。
「うわっ…………なんか………」
「鉄壁要塞なのだ!」
《なんか冒険者ギルドじゃないみたいー》
ミーシャ、ティーナ、レインの3人がそう言った。
冒険者ギルドは、木造建築の周りを鉄のように硬い壁が覆っていた。実はこれ、ウェイム区の建築士が建てたのだ。理由は至って単純。冒険者ギルドの守りを固めるためだ。万が一、敵が攻めてきた場合の避難場所にもなる。そのために、このような外見になってしまったのだ。もっと他に良いのがあったんじゃないかとも思ったが…………やる気を出したウェイム区の人々は止められなかった。建設期間、僅か3週間。只今、この区の周りも絶賛建設中である。
「まあ、とりあえず中に入ろうよ」
レクスはそう言うと、ドアを開けて中に入る。エレナ達も続いて入った。
「中は至って普通─────じゃないね………」
レクスは久しぶりにここに来たこともあってか、内装の変わりように驚いていた。エレナ達も、普段は使いなれている冒険者ギルドを利用していたため、ここに来るのは久しぶりなのである。
冒険者ギルドの中は、本が数多く並んでおり、バーのようなものまである。もはや別種の建物みたいな感じだ。
「受付まで行こう」
レクスの言葉に、皆は頷いて受付へと向かっていった。
10
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。