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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
対峙
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「むっ、失礼な。僕は戦闘狂じゃないよ。ただ強いやつと戦うのが好きなだけだよ」
そういうのを戦闘狂っていうんじゃなかったっけ? 僕の常識が間違ってるだけかな?
「そ、そうか…………。それで、君が噂の冒険者をボコボコにしていた人型の魔物って事でいいのかな?」
「魔物じゃないよ! 僕はれっきとしたゴウガ族だよ!」
少年は、少し頬を膨らませて不満そうにそう言う。ゴ、ゴウガ族? 聞いたことがないんだけど………………?
「ゴウガ族…………? まさか……………」
ミーシャは思い至ることでもあるらしく、考え込むような仕草をしながらぶつぶつと呟く。
「ミーシャ。何か知ってるの? ゴウガ族について」
「あ、うん。知ってるっちゃ、知ってるけど…………。私の知るゴウガ族は、数百年も前に魔族によって滅ぼされたはずなの…………。だから、こんな所にいるなんておかしな話なのよ………」
「…………数百年前に滅びた?」
…………生き残りがいたのかな。今まで隠れてひっそりと生きていたとか。考えられるとしたらそれしかない。
「ねえ、ちょっと! そこだけでこそこそ話しないでよ! するなら僕も混ぜて!」
…………だけど、悪いやつというわけではなさそうだね。なんか子供っぽい気がする。
「はいはい、今終わったから。…………で、僕と勝負をしたいの?」
薄々察していたレクスは、苦笑混じりにそう呟く。
「うん!」
「…………分かった。じゃあ、どちらかが降参って言うまでね。でも、殺し合いとかじゃないから、死に直接至るような攻撃や魔法は禁止ね」
「いいよ、今までもそうだったし! あっ、そうだ。そういえば名前を名乗ってなかったね。僕はシュエイルだよ!」
少年─────シュエイルはニコッと笑みを浮かべてそう言った。戦う前の挨拶は基本。父上から教わったこと。
「…………そ、そっか。僕はレクス。どうぞお手柔らかに」
レクスはシュエイルの律儀な挨拶に驚きながらも、自分も名乗る。相手が名乗ったのに自分が名乗らないのは失礼というもの。
「早速やろうよっ。ん~、ワクワクするなぁ」
拳を構えながらそう言うシュエイル。レクスも、剣は使わずに職業『拳闘士』を選択。レクスは全種類の内、大体半分くらいの職業は手に入れている。いずれ、コンプリートを目指すつもりである。
「みんなは下がってて。ミーシャ、合図をお願い」
「りょーかい」
レクスは『守る』で他の面々に被害が及ばないように障壁を展開して囲み、ミーシャはレクスとシュエイルの間に入るようにして立った。
「じゃあ、いくわよ。─────始め!!」
「ひゃは♪」
シュエイルは開始の合図と共に突っ込んでくる。拳をレクス目掛けて振るう。
「くっ……………!」
すんでのところで回避するレクス。
やっぱり速いっ!
「やっぱりすごいよ、君は。レクス君って言ったけ? いい勝負になりそうだよ!!」
続けざまに攻撃を繰り出すシュエイル。拳に魔力が溜まっているのが分かった。まずい…………!
「『炎ノ回拳』!」
渦巻く炎の拳レクスに迫る。
「『守る』!」
パリイイイィィィィ──────ン!!
「かはっ…………!?」
レクスは、腹に強い衝撃を受けて吹き飛んだ。そのまま地面に何回かバウンドしていった。
「ぐっ…………!」
咄嗟に『守る』で自分の腹だけカバーしてもこの威力…………。えげつないね。
「…………レクス………」
エレナが心配そうな様子で見ているが、今は声をかけられる余裕もない。
「これも入らないか~」
入ったと思ったんだけどなぁ~と自分の拳を見て笑うシュエイル。相当強い。こっちもあらゆるスキルを駆使しないと勝てないだろう。
「シュエイル…………覚悟して。絶対に勝つ」
レクスは、不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
そういうのを戦闘狂っていうんじゃなかったっけ? 僕の常識が間違ってるだけかな?
「そ、そうか…………。それで、君が噂の冒険者をボコボコにしていた人型の魔物って事でいいのかな?」
「魔物じゃないよ! 僕はれっきとしたゴウガ族だよ!」
少年は、少し頬を膨らませて不満そうにそう言う。ゴ、ゴウガ族? 聞いたことがないんだけど………………?
「ゴウガ族…………? まさか……………」
ミーシャは思い至ることでもあるらしく、考え込むような仕草をしながらぶつぶつと呟く。
「ミーシャ。何か知ってるの? ゴウガ族について」
「あ、うん。知ってるっちゃ、知ってるけど…………。私の知るゴウガ族は、数百年も前に魔族によって滅ぼされたはずなの…………。だから、こんな所にいるなんておかしな話なのよ………」
「…………数百年前に滅びた?」
…………生き残りがいたのかな。今まで隠れてひっそりと生きていたとか。考えられるとしたらそれしかない。
「ねえ、ちょっと! そこだけでこそこそ話しないでよ! するなら僕も混ぜて!」
…………だけど、悪いやつというわけではなさそうだね。なんか子供っぽい気がする。
「はいはい、今終わったから。…………で、僕と勝負をしたいの?」
薄々察していたレクスは、苦笑混じりにそう呟く。
「うん!」
「…………分かった。じゃあ、どちらかが降参って言うまでね。でも、殺し合いとかじゃないから、死に直接至るような攻撃や魔法は禁止ね」
「いいよ、今までもそうだったし! あっ、そうだ。そういえば名前を名乗ってなかったね。僕はシュエイルだよ!」
少年─────シュエイルはニコッと笑みを浮かべてそう言った。戦う前の挨拶は基本。父上から教わったこと。
「…………そ、そっか。僕はレクス。どうぞお手柔らかに」
レクスはシュエイルの律儀な挨拶に驚きながらも、自分も名乗る。相手が名乗ったのに自分が名乗らないのは失礼というもの。
「早速やろうよっ。ん~、ワクワクするなぁ」
拳を構えながらそう言うシュエイル。レクスも、剣は使わずに職業『拳闘士』を選択。レクスは全種類の内、大体半分くらいの職業は手に入れている。いずれ、コンプリートを目指すつもりである。
「みんなは下がってて。ミーシャ、合図をお願い」
「りょーかい」
レクスは『守る』で他の面々に被害が及ばないように障壁を展開して囲み、ミーシャはレクスとシュエイルの間に入るようにして立った。
「じゃあ、いくわよ。─────始め!!」
「ひゃは♪」
シュエイルは開始の合図と共に突っ込んでくる。拳をレクス目掛けて振るう。
「くっ……………!」
すんでのところで回避するレクス。
やっぱり速いっ!
「やっぱりすごいよ、君は。レクス君って言ったけ? いい勝負になりそうだよ!!」
続けざまに攻撃を繰り出すシュエイル。拳に魔力が溜まっているのが分かった。まずい…………!
「『炎ノ回拳』!」
渦巻く炎の拳レクスに迫る。
「『守る』!」
パリイイイィィィィ──────ン!!
「かはっ…………!?」
レクスは、腹に強い衝撃を受けて吹き飛んだ。そのまま地面に何回かバウンドしていった。
「ぐっ…………!」
咄嗟に『守る』で自分の腹だけカバーしてもこの威力…………。えげつないね。
「…………レクス………」
エレナが心配そうな様子で見ているが、今は声をかけられる余裕もない。
「これも入らないか~」
入ったと思ったんだけどなぁ~と自分の拳を見て笑うシュエイル。相当強い。こっちもあらゆるスキルを駆使しないと勝てないだろう。
「シュエイル…………覚悟して。絶対に勝つ」
レクスは、不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
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