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9章 祝福
その後
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「えっ、このケーキ、シュレムさん達の手作りなの!?」
「はい、今朝から準備していました」
「すっごくおいしい!」
「そう言ってもらえると、その……………作る方も作りがいがあります」
シュレムはレクスの笑顔を見て、少し頬を染めながらそう言った。内心では、今すぐ飛び付きたいくらいだった。なんせ、レクスの笑顔の破壊力といったら……………それはもう、凄い。
因みにだが、シュレム達は以前にレクスが繋げた空間を通じてこちらにやって来ている。なので、フィアの屋敷とレクスの屋敷は自由に行き来が可能となっている。
「レクス、これ……………食べてみて?」
フィオナがそう言って、皿の上に載せたクッキーをレクスに一枚渡す。レクスはありがとう、と一言いうと、クッキーを口にする。その瞬間、口の中に甘みが広がった。中にはチョコレートが挟んであったようで、チョコレートと絡んでいい感じにマッチしていた。
「うん、おいしい……………!」
「そ、そう……………それはよかった」
フィオナは嬉しそうに微笑んだ。
「…………………むぅ」
エレナはぷっくりと頬を膨らませていた。エレナはこう見えて、料理はからっきしなのだ。エレナの手にかかれば、どんな食材も原型をとどめない程に焼き焦げ、出来たものはパリパリ、カサカサしていて、とても食えたものではないのだ。
故に、料理をレクスに作ってあげることができずにもどかしい。フィオナは仲間でもあり、だが、同時にライバルだった。
「エレナも! これ食べてみて!」
フィオナはエレナにもチョコレートが挟まったクッキーを渡す。エレナは、無碍にするわけにもいかないので、それを受け取り、口へと運ぶ。食べた瞬間、クッキーの仄かな甘みとチョコレートの香りが鼻腔を抜ける。
「………………おいしい」
「良かった~!」
なんだかんだ思いつつも、憎めないエレナであった。
◇◆◇◆◇
「ふぅ……………疲れた」
風呂に入ったばかりだと言うのに…………バースデイパーティーでくたくただ。もう一回入り直したいくらいには、疲れた。
バースデイパーティーはつつがなく終え、レクスの腕には、多くのプレゼントが抱えられていた。このプレゼントは、みんなから貰った物だ。自分の部屋に向かってプレゼントを運んでいる最中である。因みに、中を開けて確認してないので、部屋で開けるのが楽しみである。
「……………レクス、重くない…………? ………私が、浮遊魔法で浮かして………運ぼっか…………?」
隣を歩くエレナがそう言ってくれた。
「いや、これくらいなら大丈夫だよ」
レクスはそう言った。もう一つ言っておくと、レクスとエレナ以外ははしゃぎすぎて疲れたせいか、そのまま熟睡してしまった。そのままでは風邪をひいてしまうだろうから、『作る』で毛布を作り、みんなにかけておいた。
歩いていると、エレナが急にもじもじし始めた。
「…………? どうしたの?」
「……………レクス、さっきは、みんなの前だから、言えなかったけど……………その、ち、誓いの…………キス…………がしたい…………。………ほ、ほら、婚約の証………みたいな………」
「キッ──────!?」
レクスは、驚いた弾みに運んでいたプレゼントを全部落としてしまう。カアァァァ……………! と頬を赤くして、恥ずかしそうにしながらも、レクスは───────
「い、いいけど………………」
やっとのことで、それだけ言った。……………今なら、誰も見ていない。大丈夫なはずだ。
「…………………………」
エレナがゆっくりと目を瞑る。レクスは、恥ずかしそうにしながらも、覚悟を決めたようで───────徐々に、徐々に二人の顔が近づいていく。そして──────
「お兄ちゃん! ここにいたんだ!」
タイミング悪く、ミアがやってきた。二人は慌ててバッと離れる。その顔は…………今までにないくらい真っ赤に染まっていた。
「………………? 二人とも、どうしたの?」
ミアは一人、そんな二人に首を傾げながらそう尋ねるのだった。
「はい、今朝から準備していました」
「すっごくおいしい!」
「そう言ってもらえると、その……………作る方も作りがいがあります」
シュレムはレクスの笑顔を見て、少し頬を染めながらそう言った。内心では、今すぐ飛び付きたいくらいだった。なんせ、レクスの笑顔の破壊力といったら……………それはもう、凄い。
因みにだが、シュレム達は以前にレクスが繋げた空間を通じてこちらにやって来ている。なので、フィアの屋敷とレクスの屋敷は自由に行き来が可能となっている。
「レクス、これ……………食べてみて?」
フィオナがそう言って、皿の上に載せたクッキーをレクスに一枚渡す。レクスはありがとう、と一言いうと、クッキーを口にする。その瞬間、口の中に甘みが広がった。中にはチョコレートが挟んであったようで、チョコレートと絡んでいい感じにマッチしていた。
「うん、おいしい……………!」
「そ、そう……………それはよかった」
フィオナは嬉しそうに微笑んだ。
「…………………むぅ」
エレナはぷっくりと頬を膨らませていた。エレナはこう見えて、料理はからっきしなのだ。エレナの手にかかれば、どんな食材も原型をとどめない程に焼き焦げ、出来たものはパリパリ、カサカサしていて、とても食えたものではないのだ。
故に、料理をレクスに作ってあげることができずにもどかしい。フィオナは仲間でもあり、だが、同時にライバルだった。
「エレナも! これ食べてみて!」
フィオナはエレナにもチョコレートが挟まったクッキーを渡す。エレナは、無碍にするわけにもいかないので、それを受け取り、口へと運ぶ。食べた瞬間、クッキーの仄かな甘みとチョコレートの香りが鼻腔を抜ける。
「………………おいしい」
「良かった~!」
なんだかんだ思いつつも、憎めないエレナであった。
◇◆◇◆◇
「ふぅ……………疲れた」
風呂に入ったばかりだと言うのに…………バースデイパーティーでくたくただ。もう一回入り直したいくらいには、疲れた。
バースデイパーティーはつつがなく終え、レクスの腕には、多くのプレゼントが抱えられていた。このプレゼントは、みんなから貰った物だ。自分の部屋に向かってプレゼントを運んでいる最中である。因みに、中を開けて確認してないので、部屋で開けるのが楽しみである。
「……………レクス、重くない…………? ………私が、浮遊魔法で浮かして………運ぼっか…………?」
隣を歩くエレナがそう言ってくれた。
「いや、これくらいなら大丈夫だよ」
レクスはそう言った。もう一つ言っておくと、レクスとエレナ以外ははしゃぎすぎて疲れたせいか、そのまま熟睡してしまった。そのままでは風邪をひいてしまうだろうから、『作る』で毛布を作り、みんなにかけておいた。
歩いていると、エレナが急にもじもじし始めた。
「…………? どうしたの?」
「……………レクス、さっきは、みんなの前だから、言えなかったけど……………その、ち、誓いの…………キス…………がしたい…………。………ほ、ほら、婚約の証………みたいな………」
「キッ──────!?」
レクスは、驚いた弾みに運んでいたプレゼントを全部落としてしまう。カアァァァ……………! と頬を赤くして、恥ずかしそうにしながらも、レクスは───────
「い、いいけど………………」
やっとのことで、それだけ言った。……………今なら、誰も見ていない。大丈夫なはずだ。
「…………………………」
エレナがゆっくりと目を瞑る。レクスは、恥ずかしそうにしながらも、覚悟を決めたようで───────徐々に、徐々に二人の顔が近づいていく。そして──────
「お兄ちゃん! ここにいたんだ!」
タイミング悪く、ミアがやってきた。二人は慌ててバッと離れる。その顔は…………今までにないくらい真っ赤に染まっていた。
「………………? 二人とも、どうしたの?」
ミアは一人、そんな二人に首を傾げながらそう尋ねるのだった。
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