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9章 祝福
下見①
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──────二日後。
レクスはナタリアと共に、オミスティーン学園に来ていた。正確には門の前。下見のためである。一応、学園で教師を勤めるのは五日後くらいであるが、自分が教師を勤める学園くらいは知っておきたい。オミスティーン学園は、門の造りこそ豪奢だったが、学園の方はと言うと………………中央がタワーのように高く、その両隣にある建物は一般家庭の家よりも少し大きい程度だった。建物の形はざっくり言うと直方体。バランスが悪いことこの上ない。
「ごめんなさい、忙しいところ来てもらっちゃって」
「いや、全然。むしろ暇してたくらいだから、気にしないで」
レクスはそう言った。今日は片付けるべき書類もなかったし、特に何もなかった。だから、申し訳なさそうな顔されると、こっちが申し訳ないような気持ちになってしまいそうだ。実はちょっとなりかけてたりする。
「で、今日はオミスティーン学園を紹介してくれるんだっけ?」
「一応そのつもり。あと、理事長も会いたがってるから、一通り紹介したあと、理事長室に行くよ」
「理事長に?」
「そそっ。理事長にレクスの事を話したら、気に入ったとかなんとか。しば…………んんっ、楽しみにしてるって言ってたわ」
不穏な言葉がナタリアの口から出ていたような気がしたが……………まあ、大丈夫だろう。大抵のことはなんとかなる…………はずだ。
「まあ、とりあえず学園を案内するから、ついてきて」
ナタリアはそう言うと、レクスを主導する形で学園へと向かうのだった。
◇◆◇◆◇
「早速だけど、レクスが担当することになるクラスに案内するわ」
ナタリアは、左側の小さい建物へと向かっていく。レクスの担当するクラスはそっちの建物にあるようだ。
「そういえば、中央の建物とか右の建物って中とかどんな感じなの?」
レクスは純粋気になったので、尋ねてみた。
「う~んと……………確か、中央の建物は実力派の貴族が集ってて…………それで、右の建物は主に言い方は悪いけど…………平民が集ってたはず」
「はっきりと分かれてるんだね」
「ええ、一応校舎統合案も出てるんだけどね。この学園もなんとかやりくりしてる状態だから…………建物の維持費が節約できれば、経費も多少浮くからね。でも、貴族達の反対が凄くて」
「なるほど………………」
シルリス学園では、貴族だの平民だのといった派閥とは無縁であったレクス。そういうのもあるんだなぁ…………なんてしみじみと考えていた。
そんなこんな考えている内に玄関へ着いた。そのまま中へと入るレクス達。
「今って授業中?」
「そうよ。授業はだいたいシルリス学園にいた頃と形式はなんら変わらないわ」
「そうなんだ」
ふと、教室の前を通りつつ、授業の様子を見てみると──────指でペンを回したり、ぐーすか寝てる生徒がいたり、授業に関係ないことをガリガリとノートに書いている生徒もいた。要するに……………誰も先生の話を聞いていないということだ。
「ああ、因みにそこがレクスが担当する教室になるわ」
丁度指差されたのは─────問題児だらけの教室。つまり、先生が可哀想なあのクラスだ。
「そ、そうなんだ………………」
大丈夫かなぁ……………と少し不安が込み上げてきたレクスであった。
レクスはナタリアと共に、オミスティーン学園に来ていた。正確には門の前。下見のためである。一応、学園で教師を勤めるのは五日後くらいであるが、自分が教師を勤める学園くらいは知っておきたい。オミスティーン学園は、門の造りこそ豪奢だったが、学園の方はと言うと………………中央がタワーのように高く、その両隣にある建物は一般家庭の家よりも少し大きい程度だった。建物の形はざっくり言うと直方体。バランスが悪いことこの上ない。
「ごめんなさい、忙しいところ来てもらっちゃって」
「いや、全然。むしろ暇してたくらいだから、気にしないで」
レクスはそう言った。今日は片付けるべき書類もなかったし、特に何もなかった。だから、申し訳なさそうな顔されると、こっちが申し訳ないような気持ちになってしまいそうだ。実はちょっとなりかけてたりする。
「で、今日はオミスティーン学園を紹介してくれるんだっけ?」
「一応そのつもり。あと、理事長も会いたがってるから、一通り紹介したあと、理事長室に行くよ」
「理事長に?」
「そそっ。理事長にレクスの事を話したら、気に入ったとかなんとか。しば…………んんっ、楽しみにしてるって言ってたわ」
不穏な言葉がナタリアの口から出ていたような気がしたが……………まあ、大丈夫だろう。大抵のことはなんとかなる…………はずだ。
「まあ、とりあえず学園を案内するから、ついてきて」
ナタリアはそう言うと、レクスを主導する形で学園へと向かうのだった。
◇◆◇◆◇
「早速だけど、レクスが担当することになるクラスに案内するわ」
ナタリアは、左側の小さい建物へと向かっていく。レクスの担当するクラスはそっちの建物にあるようだ。
「そういえば、中央の建物とか右の建物って中とかどんな感じなの?」
レクスは純粋気になったので、尋ねてみた。
「う~んと……………確か、中央の建物は実力派の貴族が集ってて…………それで、右の建物は主に言い方は悪いけど…………平民が集ってたはず」
「はっきりと分かれてるんだね」
「ええ、一応校舎統合案も出てるんだけどね。この学園もなんとかやりくりしてる状態だから…………建物の維持費が節約できれば、経費も多少浮くからね。でも、貴族達の反対が凄くて」
「なるほど………………」
シルリス学園では、貴族だの平民だのといった派閥とは無縁であったレクス。そういうのもあるんだなぁ…………なんてしみじみと考えていた。
そんなこんな考えている内に玄関へ着いた。そのまま中へと入るレクス達。
「今って授業中?」
「そうよ。授業はだいたいシルリス学園にいた頃と形式はなんら変わらないわ」
「そうなんだ」
ふと、教室の前を通りつつ、授業の様子を見てみると──────指でペンを回したり、ぐーすか寝てる生徒がいたり、授業に関係ないことをガリガリとノートに書いている生徒もいた。要するに……………誰も先生の話を聞いていないということだ。
「ああ、因みにそこがレクスが担当する教室になるわ」
丁度指差されたのは─────問題児だらけの教室。つまり、先生が可哀想なあのクラスだ。
「そ、そうなんだ………………」
大丈夫かなぁ……………と少し不安が込み上げてきたレクスであった。
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