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1 記憶の回収
第4話「接近」
しおりを挟む店の類の建物は激減し畑なども見えてくる。
10分ほど歩いた頃。
レイン「近いぞ」
カイル「どこだ?」
レイン「あの曲がり角の先かな」
「住民たちの目があるかもしれないからキョロキョロしないようにな」
進んだ先、レインの歩く速度が遅くなった。
レイン「あそこ。赤い屋根で植木鉢があるとこ」
レインは軽く指を刺す。
数メートル先、綺麗な花が植えられた植木鉢がいくつか並んでいる家。
カイル「やるぞ」
対人用の探知魔法を開始するカイル。
少し静かにしたあとすぐに口を開く。
カイル「周囲、外に人はいない。皆家の中」
「例の親子も。・・・2人とも一階にいる」
レイン「離れてるか?」
カイル「そこそこ。たぶんリビングとキッチンとかの距離感かな」
レイン「よし、それじゃあ頼むぞ」
レインがしゃがみ靴紐を結ぶフリをする。その肩にカイルが手を乗せる。
カイル「共有するぞ。時間は短いから手早くな」
レイン「わかってる」
レインの指先が小さく光りシャボン玉のようなものが現れる。
指から離れ落ちたかと思うと地面に触れるギリギリの位置で止まり家へと滑るように飛んでいく。
家の中へと入り込んだ小さな光の玉。
キッチンで洗い物をしている母親に気付かれぬまま、
リビングで人形遊びをしている子供の視界の端に淡い光が滲んだ。
子供は瞬きを一つする。
不思議そうな顔をしたあと好奇心のままに手を伸ばした。
カイル「反応した。ゆっくり引いてそのまま玄関に」
レイン「よし。タイミング見て俺たちも」
光の玉は手の届きそうな距離を保ったままリビングからキッチンへと移る。
そして玄関へと近付き扉をすり抜けた。
追おうとする子供に気付き母親が抱き抱える。
「どうしたの?外へ行きたいの?」
子供の笑顔に、母親はやれやれといった感じに外へ向かう。
「それじゃあ少しだけ散歩しよっか」
玄関を開け外に出るとカイル達が通りかかる。
母親「あら、あなた達は昨日の」
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