恋のリクエスト 2022

水の雫

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恋はストレート

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「亮太、この子誰」とはるか

「はじめまして、今日転校してきた倉科マイです、よろしくお願いします、先輩」

亮太は、やべぇ、沼にハマったと、沈黙することにした。

「亮太に聞いてんの」はるかの眉毛が、つり上がった。

「すみません、私がテニスボールを、拾ってもらったので声掛けました。ゴメンなさい」とマイ。

あまりにも素直な態度だから、ますます腹がたってきた、はるか

「なに、あなた、亮太を私とあなたでシェアする気なの」


実は、隠れて2人の話は、聞いていたはるかだった。

「お前、聞いてたのか?」とおどろく亮太。

神様、可愛いなんて、ほんの出来心です、反省しますから、許してくださいと心の中でつぶやいた。

「話が早いです、先輩」ニッコリ笑うマイ

「今は、カノジョもシェアする時代です。おかしくないですよね?」

「そんなの聞いてない、付き合っているのは、私だけよ。絶対認めない。」ヒートアップはるか。

「しょうがないですね。こうしませんか?テニスで勝った方の言うことを聞くというのは」とマイ

はるかは、しばし考えた。この子テニスが下手だから、私にも勝てるチャンスあるかもと。

「決まりですね、先輩。」

「ルールは、簡単、先に点をとった方が、勝ちとします。よろしいでしょうか」とマイ

「勝って溜飲を下げるとするわ」とはるか。こんな、難しい漢字を使うあたり、富野由悠季みたいな
はるか


「行きますよぉ、先輩」とマイ

試合は、こうして、始まった。亮太の他に周りには、誰もいない。

「パン」と、まいから、ボールを放った。

「えっ早い」驚いたはるか。それでも、打ち返した。

下手くそに見えないとはるかは、思った。

そう、実はテニスの特待生として、マイはこの学校にまぬかれていた。

一方はるかも、テニスなら、腕に覚えがあった。

勝負は、ラリー戦に、もつれ込んだ。

「取って見なさい」はるかは、回転を聞かせたボールを放った。

「はい!」なんなく打ち返すマイ。

一方、亮太は、コソコソ逃げ帰る準備をしていた。

「嘘つきね」非難するはるか

「そうでもしないと、付き合ってもらえませんから」とマイは言った。

マイのたまは、早くて重い。持久戦となると、体力に劣るはるかが不利だ。


「あっ」と言って、はるかが倒れた。

「大丈夫ですか、先輩」とマイ

マイは、はるかに駆け寄った。

「大変、血が出てる、救急箱持ってきます。」


手当を受けていて、はるかは、だんだんうつむき、鼻をすすりだした。

マイは病院に行きましょうかと、優しく声をかけた。

「違うの、あなたが、可愛くて優しい子だから、くやしくて」はるかの本心だった。

そして、泣きながらこう言った。

「わたしから、亮太を取らないで。お願い」と懇願した。

「大丈夫です、先輩、亮太さんは先輩からとりません」とマイ

「えっそれじゃ?」ポカンとしたはるか

「シェアするだけです」あくまでも、シェアは譲れないマイだった。

すでに、亮太は、その場から立ち去っていた。
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